おかみブログ

2011年4月23日

北杜市の教育ファームに入りました

北杜市食と農の杜づくり課で企画している市内の小学生対象の教育ファームにMooと参加し始めました。
1年を通して10回の畑作業を体験するもの。
キャラクターが「ハラ・ペコちゃん」。
某菓子メーカーのキャラクターにこんなに類似していていいのか?!
でも子供には大人気です。
今日は初日で、開校式とジャガイモの定植の日です。
朝からあいにくの雨になりました。
が、「こういう自然とつきあいながらの作業だということを、逆に知ることができる」とスタッフさんの言葉。
親子参加ですが、完全に子供たち主体で講義や作業を進めてくれ、食育の場の提供をがんばってくれているなぁと感心しました。
ごはんが食べられるようになるまで、どれだけの人が関わっているか。
スクリーンで説明。
種イモを切り、切り口に石灰をまぶします。
一つ一つつけるやり方もありますが、今回はたくさんの種イモにいっぺんに石灰がつくよう、
ブルーシートの中でからあげのようにまぶしました。
教育ファーム1
小雨の中、畑へ移動。
すでに土壌も整備され、畝までつくっていただいてあります。
じぶんちの家庭菜園だと、この時点まで準備するのが大変で、ついつい挫折してしまうのよね…。
教育ファーム3
親は見学、子供たちだけ実際に定植作業をさせてもらいます。
真剣な表情。
教育ファーム4
今日の作業を後でおとうさんに報告するMoo。
「ブルーシートの中でみんなでぎっこんばっこんしながら灰をつけるの」
「「大人の足だと1つ分、子供の足だと2つ分(の間をあけて植える)」
「はつか大根はジャガイモの芽が出る前にできるから、同じところに植えた」
そんな説明をきちんとできました。

2011年4月22日

カエデ、植樹

県の木・カエデを植えよう、という「御下賜100周年記念事業」。
カエデの無料苗配布を以前申し込んでいましたが、3日ほど前に届きました。
3月中に配布されるはずが、地震で遅くなっていました。
なんでも、苗を生産している農家が福島県にあり、出荷が滞っていたとのこと。
あまり被害の大きな地域ではなかったのか、無事搬送できて、よかったです。
それにしても県の木なのに、福島から買ってるんだ・・・。
被災地(の近く)から来た木が、山梨県で育っていくとは、なにやらえにしを感じますね。
カエデ植樹

2011年3月11日

ナチュラルハンドケアオイル

手作りハーブオイルのハンドクリームづくりを教えてもらいました。
「杜の子育てネットワーク」が主催する「ナチュラルハンドケアワークショップ」。
森のようちえんピッコロのママさんたちが集まって、「森のナース」ふしみまあやさんが講師。
自分や子どもの体のことをちゃんとわかって、どこが悪いか、どうすれば直るか、を考えられる人になろう、というコンセプトです。
ピッコロではケガや虫さされ、動物に襲われる、などの危険と隣り合わせ。
蜂やクマの習性もきちんと子どもたちと共有し、自分の身を未然に守る、それでも被害にあったときの応急処置や病院搬送のしかたなど、すごくよく勉強します。
また、アレルギーなどの持病も、なるべく薬に安易に頼らず、根本的な生活方法を模索したり、自然のケアをしたり、と考えるお母さんが多いです。
ナチュラルハンドケアはハーブを浸したオリーブオイルとミツロウを使った、手作りのマッサージオイル。
作る前にまあやさんはこんな風に話してくれました。
「ハーブとか使って、すごく自然、と思うかもしれないけど、自然のものだからこそ強すぎて肌に合わない場合もあります。ナチュラル=いい、と決めつけず、自分の体を知って、感覚や直感をたいせつに、勉強しながら使っていきましょう」
確かに、薬だって元は自然界から成分を抽出したもの。
専門家が実験や考察を繰り返して作り上げた。
純粋に、ある効用だけをとって薬にしたものと、他にもいろんな成分が混じっている天然のものとでは、効能は違ってくる。
つまり自然のものは無駄やリスクも増える。
そういえばまちこぶ味噌作りのときに講師のオオタさんも言ってました。
「天然酵母がいいイメージで、イーストは普通以下のイメージみたいに言われてますが、
イーストも酵母の一種。」
前置きが長くなりました。
ワークショップの場所は小淵沢・蔵やグリーンズ。
自然食品やフェアトレードの食品・衣類などを販売、豆腐づくしのランチをいただけたり、エスニック系のライブが行われたりする、ちょっとマニアックな集いのお店です。
蔵や1
蔵や2 蔵や3
ワークショップではまあやさんがストックしているハーブオイルを分けてもらいます。
オイル1
庭に生えているハーブ3種(ラベンダー、ローズマリー、カレンデュラ&ワイルドパンジー)
をそれぞれちょっとイイ食用のオリーブオイルに漬け込み、ハーブオイルを作ります。
そのままパスタなんかにも使えるもの。
エッセンスオイルを使う場合もありますが、「エッセンス」だけに、成分が強すぎると感じる人もいるので、今回は生のハーブを漬け込んだオイルを使います。
小瓶にミツロウとオイルをいれ、湯せんで溶かします。
オイル2
完全に溶けたら火からおろし、固まるまでひたすら混ぜます。
混ぜないとミツロウとハーブオイルの成分が分離してしまうのです。
使う家族のことを考えながら愛情こめて混ぜるのがポイント♪
オイル3
完全に固まったらできあがり。
オイル4
超カンタン。だれでもできる。Mooでもできそう。
ミツロウチップは小瓶の1/4程度使いました。
固いのが好きな場合はミツロウを多くし、逆に全身にマッサージオイルとして使いたい場合などは少なくしてゆるくします。
私はあまり聞いたことのない、カレンデュラ&ワイルドパンジーのオイルを分けてもらいました。
オイルを嗅いだときはかなり強烈な薬草のにおいがしたのですが、
ミツロウとまぜた完成品を手にぬってみると、優しいイグサのにおい。
畳の部屋にいるような和風な感覚です。
自分で作ることの一番のメリットはコストパフォーマンス。
いいオイルだと軽く1000円くらいはしますが、今回は講習料も含めて500円。
もちろん100均やドラッグストアで安く売ってるハンドクリームもありますが、そこはなんとなくロハスにちょっとこだわってみたいもの。
ミツロウも余分に安くわけてもらったので、自宅のハーブをつけこんで、また作ってみようと思いました。
これで寒い時期の手あれも改善するかな。
なにせ、つけてそのままお料理したりできるのがいい。
ただし、乳児には念のためハーブは使わず、キャリアオイル(ハーブをいれないオリーブオイルやホホバオイルなど)のみのほうがいいとのことでした。

2010年12月5日

武蔵野

突然。
国木田独歩を読んでいる自分が夢に出てきた。
くにきだどっぽ?
30年以上その単語を聞いたことがないような気がする。
中学か高校の歴史の授業かなんかで耳にして以来かもしれない。
深層心理というのはわからない。
大して読書家でもない私の夢に、なんで、そんな作家が急に出てきたのだろう。
明治時代の作家、ロマン派〜自然主義。
漱石や芥川からの評価も高い、らしい。
・・・なるほど。
「坂の上の雲」のドラマをつけていて(マジメにみてなかったけど)、正岡子規とか出てきたから、近代日本文学というおおざっぱなつながりで思い出したのか・・?
とにかく突如そんな作家が脳裏によぎったので、
もしかしたら「出産前の、この時期のおまえが読んでおくべし」と、
これは何かのお告げかもしれないと思って、
さっそく図書館へ借りに行くことにした。
「武蔵野」、「源おじ」、「忘れえぬ人々」・・・・。
短編が多いので比較的すぐ読めそう。
なるほど、「武蔵野」の秋から冬にかけての雑木林の記述は、まさに八ヶ岳に住む私が同じ季節に感動するシーンを限りなく詩的に表現してくれている。
私も武蔵野市に住んでいたこともあることだし(現代は独歩の時代の面影は皆無だろうけど)
季節感を十分に想像、回想しながら、ラストスパートを楽しむことにしますか。

2010年9月7日

秋空

100907.jpg
朝晩涼しいです。
日中は相変わらず酷暑ですが。

2010年7月15日

黄色い野花にご用心

いつものように回覧板がまわってきて、今回は強く目を引いたお知らせがありました。
「オオキンケイギクは特定外来生物です。栽培や運搬は法律によって禁止されています」
オオキンケイギク紹介サイト
きれいなんだけど、繁殖力がすごくて他の野花を駆逐してしまう。
そんなやっかいな花なんだ。
でもこの黄色い花、よく見かける気がします。
もし本当にオオキンケイギクなら、「きれい♪」などと愛でてばかりはいられない。
回覧板によると、ただちに刈って枯れるまで天日干しの上、静かに燃えるゴミ袋に入れて捨てること、とあります。
説明には、九州地方の河原に多い、とあるけど、この辺でも繁殖しているのでしょうか。
それ以来黄色い野花を見ると過剰に反応してしまいます。
勤め先の事務所の庭に咲いているもの。
黄色野花2
黄色野花1
似ているけど、葉がぜんぜん違う。
この花ならよく咲いているけど、いわゆる図鑑サイトで見るオオキンケイギクの葉に似た黄色い花は、よく探してみると意外とみつけられませんでした。
ではこの花はなんと言うのでしょう・・・。
ウチの庭にもし咲いたらほっといてもいいのでしょうか。
植物にはトンとうとい私。
黄色い野花といえばどんな砂利地でもしぶとく生えてくるセイヨウタンポポ。
このあたりでは草丈がひざあたりまでくるものもあれば、地面ギリギリで「刈り取られてなるものか」と根を張っているものもあります。
いつか石貼りをしようと砂利のままおいてある駐車場は、ほっとくとタンポポだらけ。
「どんどん摘んでいいよ」とMooに言うのですが、こんなときに限って
「まだ咲いてるからかわいそう」などともっともらしいことを言う。
結局美しいフラワーガーデンにはほど遠く、草花がのびほうだいの、相変わらずの我が家です。
黄色野花3

2010年3月26日

じゃがいも博士

ある大手食品メーカーに長年お勤めだった人のお話をききました。
ジャガイモの契約農家をまわって、品質向上と安定供給に仕事の半生をつぎ込んだ人です。
ジャガイモに対する愛情と熱意が奥の奥から伝わる時間でした。
以下、その人といただいた資料のウケウリ。
◆◆◆
ジャガイモは庶民的で強いというイメージがある。
土の中から掘り出されるという素朴感、いつも市場にあって価格も安いという身近さ、澱粉・たんぱく質・ビタミンCが豊富という栄養価の高さ、飢饉のときや荒廃した土地でも比較的すぐ作れるという手軽さ。
じゃがいものない生活は考えられないし、そのまま食べるだけでなく澱粉などを利用した加工食品になってたりする。
だけど、ジャガイモ本来の性質はきわめて病気に弱い。
ウイルスや細菌にやられやすく、病気に冒されたジャガイモは極端に収量が減って味が悪く栄養価も低いものになってしまう。
おまけに自家採取(自分の畑でとれたイモを種にして植えること)が難しく、無理にやろうとすれば必ずといっていいほど上のような状況に陥る。
自家採取を3代もやれば、ほぼ100%病気に。
しかも土も汚染されて二度と良質なジャガイモ栽培ができなくなってしまう上、末代まで迷惑がかかる。
だから種イモは国のもとで、徹底的に管理されている。
管理された種イモは消毒体制がしっかりとられている。
作物としてのイモは輸入禁止。(ジャガイモだけでなく土のついた植物全般輸入禁止。)
ポテトチップスの原料が100%国産なのはそういう理由から。
既に江戸時代アンデスから回りまわって日本に入ってきたころから自家採取を続けると収量が落ちることが知られていた。
そのため農家は種イモ用のイモは低温管理されたところで別に作っていたという。
自家採取もできないほどの繁殖能力の低い作物を、さらに品種改良が繰り返されて、固体としての生命力は失われた。
それが、スーパーに通年並ぶ、おいしいイモの正体である。
◆◆◆
これはちょっと衝撃でした。
つまり。
農作物作りで「無農薬無施肥」は理想だが、ジャガイモに限っていえば、完全無農薬はほとんど夢物語。
よしんば丹精こめて土作りをして消毒せずに育てたところで、もとの種イモは薬漬けになっているというわけです。
もちろん、家庭菜園でジャガイモづくりをして、取れたイモを次の植え付けにまわす、ということをして「ちゃんとできたよ」という人もいます。
世の中には「無農薬」をうたったジャガイモ商品も出回っています。
だけどものすごいコストをかけたあげく病気にかかって、収量が少ない、栄養価の低い、味の悪い、そんなジャガイモが果たして価値のあるものなのか。(ウチのはそうじゃない!という人もいるでしょうが)
私は必ずしも無農薬じゃなきゃイヤという主義でもないから、栄養価が高くておいしくて安いジャガイモが開発されたことにも、やっぱり感動を覚えます。
そうは言ってもその人は、家庭菜園でジャガイモや他の野菜を育てています。
目標はおいしい野菜をできるだけたくさん採ること。
50坪ほどですから、人の手でできることはやって、なるべく薬剤処理は抑える。
土はわらや堆肥をまぜて何年かかけてつくればいいし、テントウムシなどの害虫は指でつぶせばいい。
それでも昨年みたいに雨が多くて病気が発生したりすることもある。
そしたら「今年はダメだった〜」とあきらめる潔さも大事。
そんな風におっしゃる姿がとても自然体で、無理がなくて、魅力的に見えました。
お話のあとはむしょうにポテトチップスが食べたくなって、3袋ほど買い込みました。
0326ポテトチップス

2009年12月3日

畑のクリスマスツリー

道を歩いていたらよそのお宅の畑の中できらきら光るものが。
ツリー1
のびすぎたレタスです。
あまりにもおちゃめ。そしてウィットにとんでいます。
ここまでのびちゃったらもうあまり食べてもおいしくない。
だからいっそ遊んでしまえ。
という畑オーナーのお考えでしょうか。
それともはじめからこの時期にかざりつけをしようと、せっせと育てていたのでしょうか。
八ヶ岳もすっかり冬空。
畑も冬の準備です。
ツリー2

2009年11月9日

山梨の木材、県産材フェア2009

南アルプス市にオープンした「木の国サイト」。
山梨県産の木材の展示販売するところで、先月「木の国や」としてリニューアルオープンしました。
ウチの家を建ててくれた家づくり集団・木の香も関係しているのと、
仕事の取材もあって、2度ほど行ったことがあります。
この週末は年に1度のビッグイベント、「県産材フェア」の日でした。
木材、木っ端、家具、インテリア、おもちゃ・・・
<県産の木>でつくったいろんなモノが数々のテントブースに並べられています。
軽食屋台もでて、あの広い木の国サイトにわんさか人があつまって、大変な盛況ぶりでした。
県産材フェア-1
今回我が家の目的はドールハウスづくり。
石小物のディスプレイ用に小さな棚をほしいとおもっていたところ、
子供でも簡単に作れるキットが用意されているというので、やる気満々で申し込み。
ところが、午後一この会場に来る道中(小淵沢からは高速利用で約30分)、娘たちは二人とも爆睡。
当然寝起きが悪い悪い。
それでも指導役の大工の親方らしき人がやさしく丁寧に手取り足取り教えてくれました。
県産材フェア-2
木を釘で打つ前にずれたりしないよう、あらかじめ固定用の枠が用意されていて
本当にとても簡単にできました。
マイペースぶっちぎりのTaz。
県産材フェア-3 花台にのぼる。
県産材フェア-4 丸太カットの現場に近づく。
県産材普及の立役者、「もっくん」です。
県産材フェア-7 Taz連れ戻される。
伝統工法で建てられた橋。
県産材フェア-5
常設の屋内ショップ「木の国や」では木っ端やまな板、積み木、テーブル&イスなどが販売されています。
ここでもTazはせっせとスリッパに積み木をつめこんでいました。
県産材フェア-6
ドールハウスと木っ端数種をゲット!山梨の杉、アカマツ、ヒノキです。

2009年10月13日

秋の実さがし

森のようちえん「ピッコロ」で10月24日(土)に収穫祭があります。
ピッコロでつくった石釜パンやおいも、梅ジュースの販売、手作りクラフト体験コーナー、リサイクルなどなど、もりだくさんのコーナーがある、ピッコロのお祭りです。
ピッコロの父兄だけでなく、一般の方でも誰でも入場できます。
ぜひお越しください。→http://www.mori-piccolo.jp/news/
さて、このお祭りはおかあさんたちが企画しました。
みんなで担当をふりわけ、今は各コーナーの準備をすすめているところです。
私はクラフトコーナーになりました。
森からの木の実でオブジェをつくろう、という体験コーナーです。
事前の準備として、森からいろんな木の実を集めてくることになっています。
3連休初日。Mooと近くの森へ行きました。
小淵沢インターからすぐ北へあがった、すずらん池周辺。
クラフト材料-1
この日は台風後の湿った空気が冷却され、ひんやりした一日。
さらに湧水と松林の凛とした雰囲気。
この奥に井詰湧水(いづめゆうすい)という湧水があり、もみの木の巨木がご神木になっています。
クラフト材料-5
歩いているのが気持ちよくて、思わず足元の実を拾うのをわすれてしまいます。
それでもビニール袋2つにいろいろ集めることができました。
すずらん池のすぐそば、天然酵母パンセルクルでお茶。
Mooもすっかり私のお茶の相手ができるようになりました。
クラフト材料-3 クラフト材料-2
集めた実を乾かします。
トトロにでてくるような、いろんなめずらしいどんぐりがほしかったけど、あんまりありませんでした。
でも一応これだけ集まりました。
クラフト材料-4
赤い実はカマツカ。ウチにもあるのですぐわかりました。
リースに赤い実があるとアクセントになってきれい。
クラフトコーナーではこういうのをつかって、台にぺたぺた張り付け、オリジナルオブジェをつくります。
24日、ぜひご家族でお越しください。