おかみブログ

2011年1月21日

平日のおやすみ

朝食のあと、Mooがいつもの声で言いました。
「おかあさん、おなかいたいからほいくえんやすむ。」
ごはんもひととおり食べ終わり、身支度をして、今にも出発しよう、というとき。
「どういうふうにいたいの?」
「おなかの奥がくーってささるようなかんじ」
「うんちじゃないの?」
「ちがう(きっぱり)」
「ほいくえんにも行けそうにない?」
「うん。ほいくえんいって、げんきにあそんだらもっといたくなりそう。」
「(元気に遊べそうなら問題ないじゃん)どうしても休みたい?」
「きょうはだいじをとってゆっくりしてる」
「(なに、産後の40代のおばさんみたいなこと言ってるの)」
保育園は好きだし、理由もなく休みたいとは言わない子です。
具合もそんなに悪そうではないのに、今日はどうしたんだろう。
赤ちゃんが生まれて、2才の妹の面倒が一気に押し寄せてきて、甘えてるのかな。
もうすぐ小学校だし、こういうのをどこまで許していいものか迷うところです。
が、今日は休ませることにしました。
Tazだけを送って、また帰ってきて、赤ちゃんのお世話と家事にバタバタしている間、
Mooは本を読んだり、おもちゃを出してきて遊んだり、家の中をうろうろしたりしていましたが、
こちらも少し落ち着いた頃、
「おかあさん、きょうおかしのいえつくりたい」
なるほど。それか。
少し前に親戚のおばさんがKuhのお祝い品を送ってくれて、おねえちゃんたちにもいろいろ贈り物を入れてくれていた中に、クッキーで作るおうちのキットが入っていました。
Mooと作るのにちょうどいいのですが、ネックはTaz。
時間も手間もかかりそうな、このキット。
作っている間、おとなしく見ているとは思えません。
遊び感覚でTazにも参加させるのも、ちょっともったいない。
せっかくだったら結果もそれなりに出したいですから。
「Tazがいないときじゃないと作れないね。Tazだけほいくえんに行っててもらって、Kuhがしっかり寝てるときをみはからって作れるかな」
と私が言ったのを覚えていたようです。
変にひねくれた仮病じゃなくてよかった。
おりしもおとうさんの誕生日が近い。
そういうことなら今日思い切って作っちゃうか。
娘と一緒にお菓子作り。
ついつい手を出しすぎたり、「なにやってんの!」ときつめに言ったりすることもあるのですが、
やっぱり、いいもんです。
こういう楽しみはせめて月1くらいはやりたいなぁ。
思いのほか時間がかかって、この日はクッキーを焼き上げるだけでTazのお迎えの時間。
組み立ては翌日に回しました。
そして完成品。
おかしのいえ
おとうさんへ、自分からのお手紙と、Tazの代筆のお手紙をそえて。
「おかあさんもかきなよ。」とエラそうに言われたけど、書いてません・・。
そしてなんと、おとうさんもこの日自分の誕生日を意識したのか、ケーキを買ってきてくれました。

2011年1月16日

「間」、「無」、「空」

久しぶりにえほんブログにレビューを3つ公開しました。
むうた♪えほんの部屋
Kuhのお宮参りは身曽岐神社へ。
いつもお願いしている祀官さんはとてもいいお話をしてくれます。
「みそぎ(禊)とはけがれをきれいにすることです。
赤ちゃんはまさに穢れのない状態で生まれてきますが、年を重ねるごとに人は穢れを背負っていきます。
さきほどのような深い呼吸をすることで、皆さんの穢れが清められ、新しい人に生まれ変わったと考えられます。」
今回は厄払いの人と一緒のお参りだったので、こんなお話がまず出ました。
そして、Kuhの名前にちなんだ話も。
『空』とは何もない、実体のない、という意味ですが、実体に執着しないことで本質がわかる、ということでもあります。
神事でも太鼓を打ちますが、太鼓のドンと打って完全に音が消えた無音の状態を感じた後また次の音を打ちます。
この、音が何もない状態「間」が実はとても大事です。
日本文化は「間」の文化といえるでしょう。

そういえば以前、作曲家池辺晋一郎さんもトークショーでそんなことを言ってました。
世界各国に弦楽器があって、その発祥は中東と言われます。
インドのシタール、モンゴルの馬頭琴、中国の二胡、西洋ではギター、そして日本に伝わると琵琶。
文化は大河で生まれ、東へ西へと伝わっていく。
伝わった先でその地の文化と交じり合い、独特のものが生まれていく。
でも日本の先は伝えるところがない、その先は海だから。
だから日本人は次に伝えるエネルギーを別の方面に使った。
つまり、深める。
深めれば深めるほど、緻密になっていき、一見何もないと見えるところにも意味を持たせようとする。
余韻を楽しむ、狭い空間を意識する。

中学時代の国語の教科書でもこんな話があったと記憶しています。
ししおどし。
斜めに設置した竹筒に水を溜め、いっぱいになったら傾いて水を流す、その際竹と石がぶつかり合う音が「コーン」と鳴る。
音がない間があることで、音がしたときにその音をより印象的に聞くことができる。
日本人のわびさび。

Kuhの名前は夫がこだわってつけたものですが、私自身はなかなかうまい説明ができませんでした。
お宮参りをきっかけにあらためてその意味を考えることとなったのでした。

2011年1月10日

福引大会&どんど焼き&石で正月おさめ

あけましておめでとうございます。
正月はひたすらゆっくり休み、あっという間に正月あけになりました。
正月あけはどんど焼きと福引会でしめくくり。
商店街の福引会には石うすと石窯を出展し、実演展示しました。
私はほとんど手伝えませんでしたが、そのぶん夫と職人のホリイくんががんばってくれました。
商工会の1階駐車場が福引会場。
その入口に、もうイベントでおなじみ、大谷石の石窯を出しました。
ぽかぽか日当たりもよく、石窯もほんのりあたたか。
福引1
石焼いもと石窯ピザを販売。
市販のものですが、窯に入れると、「あらふしぎ、まほうのようにおいしくなるんです。」
福引2
福引3
石臼も実演。
今年は「小淵沢きびの会」の人たちが餅つきをするということで、臼と杵をお貸しして使っていただきました。
やっぱり石臼でついたお餅はおいしい。
石だと熱も逃げにくいので、やわらかさも長持ちします。
福引4 福引6
福引5
つきたてお餅のほかにも、古代米や手作り漬物の販売が。
田舎の味。おいしそー。
福引7
今年はペンション振興会の人たちが豚汁をサービス。
具だくさんのあったかい豚汁もうれしい。
福引は当たらなかったけど、おなかは満足の会場でした。
地区の子ども会ではどんど焼き。
くっきり青空でまさにどんど焼き日和。
どんどやき1
どんどやき2
こちらも枝につけた餅を火であぶって食べます。
どんどやき4 どんどやき3
もち、もち、もち、のお正月あけ。
寒い中でも、お餅があれば心はあったかくなりますね。
石臼もそんなシーンの縁の下の力「もち」役になれば幸いです。