おかみブログ

2011年9月27日

ドッグリーディングセラピーって・・?

ころころ通信8号の編集まっただなか。
先日の「お墓にこめた皆様の想い」の不動産会社社長に引き続き、
今日は「職人気質」に載せる人を取材してきました。
ドッグリーディングセラピストのIさん。
先日のオープンアトリエで、レストラン「ハートランド」さんのご紹介で、来店されました。
ワンちゃんの心を読み、より良い暮らしになるようアドバイスする専門家です。
犬も人間と同じようにさまざまなストレスを抱えています。
でも言葉でそれを飼い主に伝えることはできません。
Iさんは犬に触れたり見たり感じたり、五感六感を働かせて、犬の精神状態を読み取ります。
このとき大事なのが、セラピスト自身が「無」になり、感受性を鋭くすること。
そのために有効な作業が「瞑想」だといいます。
このやりかたを使えば、もちろん、犬だけでなくほかの動物や人間にも応用できます。
実際同じメソッドで、奥さんは赤ちゃんのリーディングをしています。
「胎話」という言葉をつかっていらっしゃいました。
「対話」ではなく「胎話」。すごくプリミティブで、感覚的な言葉です。
教わった方の造語だそうです。
胎話を重ねたらナメクジまで集まってきたとか。
これはなんだかウケねらいのネタに思われそうなので、通信には載せませんが、
「1寸の虫にも5分の魂」以上に、ナメクジにまで出会えたことを感謝するIさんが
とてもいとおしく見えました。(失礼かな?)
そんな人がお墓や先祖祀りをどう考えるか。
ご自身の不思議な体験も交えながら話していただきました。
「お墓は神経を研ぎ澄ませてご先祖と通じ合い感謝を伝えるためのツール」
こんな言葉が印象に残りました。
そういうお話をまとめてみようと思います。
今は白州におうちを建てている最中とか。
ご実家がお蕎麦屋さんで、お店の一角でバーテンダーもしたことがあるということで、
新居もバーカウンターを設置されるご予定。
石のバーカウンターなぞ、すてきですね。

2011年9月21日

お墓参り代行ビジネス

昨日のNHK「あさイチ」の冒頭で、お墓参り代行ビジネスのことを紹介していました。
遠方や高齢が理由でなかなかお墓参りにいけない人のために、お参りをして、お墓を掃除して草刈をして約12000円とか。
都会のお墓はこのあたりのものと比べて広さが1/3くらいだったりしますから
件数が多いとそれなりにひとつのビジネスとして成り立つのかもしれません。
ウチも今、2件ほど年間契約しているお宅がありますが、はっきり言って2件ではそれだけのスタッフを用意するわけにもいかないので、大おかみ自らお掃除してさしあげています。
お墓参り代行や掃除だけではなく、専門的なお墓クリーニングもお請けできるのですが、
営業が足りないのか、頼まれることはほとんどありません。
都会ではもうビジネスとしてメジャー化しているものですが、
田舎では「お墓を人任せにするなんて」という意識がまだ根強いのかもしれません。
それならそれで、とてもいいことだと思います。
やっぱりご当家にお参りしていただくのが一番の先祖供養ですから。
でもやむを得ない事情でできない場合は、人に頼むのも全然恥ずかしいことじゃないと思います。
それだけちゃんとご先祖のことを考えてるってことですから。
草ぼうぼうだったりお供え物や花が腐ってお墓にこびりついていたりする姿を見ると、ちょっと悲しくなります。
ちなみにこのあたりは寒冷地なので、そもそも最初から基礎でしっかり固め、防草シートをしたりして、土が極力化粧砂利と混ざらないような工事をするのが標準です。
土の部分があると、冬凍結したときにいわゆる「凍みあがる」という現象が起き、墓石や外柵が傾く原因になるのです。
年1回でもお墓参りしたついでにちょっと生えてしまった草とりをしていれば、草が生えすぎて足の踏み場がないという状況にはなりません。
なってるとすれば、昔建てたものか、業者の工事の甘さかと思われます。
あさイチの一番の功労はこういうネタをとりあげてくれたことで、一般の人がお墓に関心を持ってくれるようになったことですね。
今日来てくれたお客様が、「そういえばあさイチでこんなこと放送してたね」とお話してくれました。
意識が高まって、ありがたい限りです。

2011年9月20日

岩石のお勉強

今さらながら、岩石の種類について。
オープンアトリエにいらした方より、受験に使えるカンタンな覚え方を教えていただきました。
1.岩石大分類
岩石は大きく分けて2種類
堆積岩…積もったものが固まった石。(ビール的にいうと非熱処理」?)
火成岩…マグマの熱で固まった石。(「熱処理」)
 ※このほかに変成岩(大理石に代表される)もありますが、堆積岩も火成岩も変成作用を受けると変成岩というので、ここではとりあえず2分類
2.火成岩の種類
火成岩をさらに分類すると
○火山岩…火山の表面付近で急に冷えたもの
○深成岩…いところでマグマが冷えてり立ったもの
その分類の表。この表をまず覚える。
岩石表
3.火山岩の分類
さらに火山岩は「流紋岩(リュウモン)」「安山岩(アンザン)」「玄武岩(ゲンブ)」に分かれる。
★覚え方★
竜(リュウ)が門(モン)で安産(アンザン)して元気(ゲンキ)でブー
4.深成岩の分類
また深成岩は「花崗岩(カコウ)」「閃緑岩(センリョク)」「斑糲岩(ハンレイ)」に分かれる。
★覚え方★
郭公(コウ)の戦力(センリョク)は判例(ハンレイ)で調べる
5.造岩鉱物
それぞれの岩石を形成する鉱物が表の下のほうの部分。
きっちり分けられるわけではもちろんないが、これらのどれを多く含むかでおおよそ分類できる。
★覚え方★
咳(セキ)した鱏(エイ)は腸(チョウ)が痛くてウンモーカクセンと黄色く(いろく)なって観覧(カンラン)した
ここまでくると全く意味不明。でもリズムを覚える。
受験にはここさえ覚えておけば大方解ける問題が多いとのこと。
本物はどういうものなの?と疑問を持った、向学心の強いアナタ!
今すぐ弊石屋の工場と図書室へ。

2011年9月19日

オープンアトリエご来場ありがとうございました

オープンアトリエ、盛況のうちに終了しました。
今回も新しい出会いがたくさんあり、石をあまり知らない方にも興味をもっていただく機会となりました。
ご来場くださった方、ありがとうございました。
オープン1 オープン2
オープン3 オープン4
今回ご来場いただけなかった方も、しばらく作品の展示はそのままにしておきます。
だいたい誰かが店にいますので、お立ち寄りください。

2011年9月16日

八ヶ岳の石屋のオープンアトリエ2011

おらんうーたん(八ヶ岳のクラフトネットワーク)で毎年この時期に行っている「オープンアトリエ」が迫ってきました。
今年は9月17〜19日、ウチも18、19日に接客体制を強化し臨みます。
17日はMooの小学校の運動会なので、事務所と工房は開けていますが、夫と私はあまりお相手できません。
(でもお天気がなんだかあやしい・・・もってくれるといいけど)
昨年は簡単な表札作り体験教室を開きましたが、
今回は展示と実演にチカラを入れます。
展示では、石の原石から本磨き加工までの段階をひとつの石に表現したものと、これまたひとつの石にノミやビシャンなどいろんな道具を使って違いを見せたものを用意しました。
オブジェ風になっているので、石のファッションショー的なおもしろさをみてもらえればと思います。
それから花器などの小物をディスプレイするのに、木工のBEAGLEさんから木の台を提供していただきました。
違う素材を組み合わせることで、ソフトな感じになったり、ゴージャスなかんじになったり、とても豊かな表現ができます。
そんな、石と多素材のコラボレーションも、今回のオープンアトリエで紹介できればと思います。
焼き板を奥の壁に設置するだけで、ガラリと雰囲気が変わりました。
石やお墓関係の書籍を集めた図書コーナーが充実しました。
農家さんからゆずっていただいた昔ながらの機織の体験もできます。
店舗1  
コラボといえば、大きな仕事では「住宅」。
無垢の木で建てる手仕事の「家」に、ちょっとずつ石でアクセントをつけることで、見た目もすてきになりますし、
木や鉄や紙や土では担えない役割も石で果たすことができます。
たとえば水周りとか。
私のひそかな趣味、パワーストーンコーナーも、BEAGLEさんからいただいた栗皿にディスプレイしなおし、
見違えるようになりました。
木わずかなくぼみや木目を活かし、なるべくよけいな手を加えないでオイル仕上げした木皿。
実際何に使うの?というとちょっと難しいかもしれませんが、ウチのパワーストーンとは運命的な出会いを果たしました。
小さなくぼみに、石浄化用の水晶チップを入れると、まるできれいな水たまりのよう。
店舗2
BEAGLEさんは他にも木そのままの形状を活かした板を、とても安価でゆずってくださいます。
今回のオープンアトリエでも何点か販売しています。
店舗4 店舗6 店舗5
これから、若手家具職人・ヤスザキさんの椅子や、ウチの家を作ってくれた家作り集団「木の香」から提供していただいた大きな一枚板の天板を設置する予定。
自然派化粧品アルソアの商品も販売中。
ミネラル石で浄化したおいしいお水でのどをうるおしたりして、お茶のみがてら気軽にお立ち寄りください。
店舗7
日時:9月18日(日)、19日(祝) 10:00〜16:00
場所:小淵沢支所北・伊藤石材工業内
伊藤石材地図.jpg

2011年9月11日

虫と鳥の声がBGMのカフェ、オープン

知り合いの不動産屋さんにすてきなカフェがオープンしたと教えていただきました。
カフェ・ジョンキーユ
小淵沢インターから北上、道の駅のある交差点をすぎて鉢巻道路に行く手前のキースヘリング美術館を左折し、そのまま森の中を進んで進んで進んで、ちょっと曲がってまた進んで、曲がって・・・
別荘や保養所がちらほらとあるだけの界隈、通りすがりなどではとても行かない場所の行き止まり。
しかも自宅が手前にあって小さな店舗スペースがどこにあるか、駐車場からは一見してわからない。
うーん、誰が来るんだろう、営業的に大丈夫なんだろうか、と他人事ながら心配になってしまう場所なのですが、
これがどっこい、一度行ったらやみつきになりそうな居心地の良さなのです。
絶対人には教えたくない、私だけのプライベートスペースにしたい、
でもやっぱり自慢したい、そんな不思議な魅力です。
Image348.jpg 駐車場からのアプローチ
Image347.jpg 小さな店舗。数席しかないけど、この広い森のところどころにベンチが置いてあり、そこでいただくこともできそう。
Image345.jpg 雑貨コーナーも。着物をリフォームしたバッグや和紙のお人形。
Image344.jpg 抹茶オーレをいただきました。豆乳を使ったドリンクなどもあり、ドリンクメニュー豊富。ランチもあります。
Image346.jpg 軽石に植えた多肉植物。
きれいな女性オーナーです。移住前はお花屋さん。
石がお好きなんだそうで、浴室や玄関に十和田石や大谷石を使っているとか。
それもご自身から工務店に指定して。
すばらしい!こんどみせていただきたいものです。
カフェ・ジョンキーユ
ジョンキーユというのはフランス語で水仙のことだそうです。

2011年9月4日

こぶちさわ音楽祭ファイナル出演

小淵沢町民が中心になってつくる「こぶちさわ音楽祭」も今年で14年目、いよいよ最終回になりました。
毎年、作曲家池辺晋一郎氏を招いて、多彩なトークと親しみやすい企画で、演奏を盛り上げてくれます。
今年は恒例の市民コーラスグループ「北の杜合唱団」「エコーコーラス」や全国レベルの北杜高校のギター部が出演します。
私も司会で参加させていただくことになりました。
なんだかんだいって「こぶちさわ音楽祭」の司会は3回目、エコーコーラス50周年演奏会の司会もさせていただいたこともあり、顔なじみの出演者・スタッフの方々も多いです。
残念ながら今年でこの音楽祭は最後だとか。
でも池辺先生とのつながりはなんとか続けたいと実行委員さんも意気込んでいました。
今年はどんな音、トーク、出会いが飛び出すことやら。
北の杜こぶちさわ音楽祭2011
10月23日(日)2:00PM〜
生涯学習センターこぶちさわ
入場無料

2011年9月2日

ウミトモっ!

Kuhを産んだのは病院ではなく助産院でした。
退院後も乳児検診に加え、石屋の通信を送ったり、いただきもののジャガイモを届けたり、何かとおつきあいが続いていましたが、今日はついにお食事をご一緒することができました。
Kuhと同じ日に産まれた男の赤ちゃんとそのママも誘い、同じくこの助産院で産んだママ友の経営するお店に行きました。
今はいろんな関係を「●●友」と呼ぶことが多いので、こういうおつきあいも私なりに名づけてみました。
名づけて「産み友同窓会」!
産み友(ウミトモ)って、自分でつけたつもりでいたけど、もう先例があったんですね。
検索したらいくつか出てきました。やっぱりおんなじようなこと考える人がいるんだ。
いや、しかし、まさに出産の修羅場を同じ時に経験した戦友のようなものですよ。
行ったお店は小淵沢のネパール食堂「タラ・マウンテンスパイス」。
ネパール人のご主人と、先輩ママ友まりさんの経営するエスニックムードたっぷりのレストランです。
まりさんも時期は4年ほど違うけど、同じ助産院で産んだ仲間。
院長先生と若先生を囲んで同窓会のような楽しいひと時を過ごしました。
MooとTazはとてもきれいな産婦人科クリニックで産んで、
最新設備ときれいな部屋やアメニティのあるホテルのような病室で、
シェフの作る食事やスウィーツ、エステ、お祝い膳を楽しんで、
それはそれなりによかったのですが、
助産院での「母子」に特化した深い思いやりは変えがたいものがありました。
「あたしはつくづくこの仕事やっててよかったよ。なかなか思うように産まれなかったりすると心配したり落ち込んだりするけどね、おぎゃーっという声を聞いた瞬間のあのうれしさったら、ないよ。この手で最初に命をあずかるんだからね。醍醐味だよ」
熱く、たくましく語る先生の言葉を聞いてると、わが子がいまさらのように愛しくなります。
タラのご主人いわく、
「着くなりすごい形相で怒られてね、そこに車とめるなーって。それくらい必死で妊婦さんの対応をしてるんだと思いましたよ。腕と足開いて、さぁ来い!って構える姿は、それはそれは頼もしかった。」
「私はあの夜食が忘れられない。真夜中にぼた餅持ってきてくれるんだけど、寝てても起こされたりして。
でもちょうどおなかがすく時間だし、どうせ夜泣きで起こされてるから、手作りの夜食がほんとにありがたかった。」
と、産み友キョウコさん談。
産み友全員口をそろえて、
「あの食事は今でも毎日食べたい。ボリュームも栄養も満点の。」
「生姜湯の足湯も〜」
「いやいや、産まなくてもいいから、入院だけしたい」
はずむ会話にかまけて、料理の写真を撮るのをすっかり忘れていました。
本日いただいたメニューは「マイルド・チキンカレー」、激辛「料理人のまかないプレート」、ミルクとスパイスを効かせた紅茶「チヤ」、そしてデザートは富士見高原いちごをたっぷり使ったムースでした。