お墓は何代にも渡ってお参りするものですが、年月が経つと石も劣化したり現代のお参りスタイルに合わない場合も出てきます。いとう石材ではご先祖が心を込めて建てたお石塔を安易に建て替えすることなく残す方向でお勧めします。その上で、より長く安心してお参りできるお墓へとリフォームします。
お墓は受け継がれていくものであり、また古いものを磨きなおしたり補修できる技術を持っているからこそ、自信をもって「残しましょう」と言えるのです。
また、リフォームの際には天災保証付の耐震施工もおすすめです。
お悩み別事例紹介
1.納骨堂がない
八ヶ岳エリアではつい20年ほど前までは土葬も多い地域でした。その頃までに建てたお墓は、納骨堂がないか、あったとしても底が土につながっていない設計であることがほとんどです。これは当店に限らず他店でも広く同じ状態です。お骨は、いずれ壺から出して土に還してあげることが本当の意味での供養なのですが、土につながっていない状態の一時納骨堂、お骨をあけたとしても、いつまでも形が残ってしまいます。
リフォーム前:台座に据えられた2軒の間で小さめに感じられますが、墓石自体は木曽産の国産材を当時の職人がていねいに磨き込んだ質のよいものです。
リフォーム後:すっきりとしたデザインのきれいな台座(兼納骨堂)ができ、見劣りしなくなりました。墓石もクリーニングされ、純金箔を入れて、全体の美しさがよみがえりました。
2.囲い(外柵)がない
八ヶ岳エリアの墓地のほとんどは地域の共同墓地ですので、明確な区画割がされていないことが多く、慣習的にほぼ等間隔でお石塔が建てられ、その前に土葬をしたりしていました。ですが、もう土葬もほぼなくなり、周りを囲うお墓が多くなってきています。土のままですと泥はねしたり、草とりが大変です。。
リフォーム前:周りに囲うお墓が多くなってきました。ご本尊は今は幻の甲州山崎石。
リフォーム後:本尊も墓誌もきれいに洗浄し、納骨堂の上に据え直しました。どっしりとした入口柱と広い間口で入りやすい設計の外柵になりました。
3.石材の間に隙間が空いて狂ってきている
昔の施工で厳しい自然条件が重なったり、資格や技術のない業者の施工だったりすると、石材の接合部にすきまがあいてきてしまうことがあります。そのままでは見た目が悪いだけでなく、水や土が入り込んでさらなるくるいにつながったり、地震で崩れやすくなったりする危険があります。
リフォーム前:外柵がところどころはずれてしまっています。
リフォーム後:解体して、アンカーボルトと留め金具でしっかり固定しました。
台座納骨堂新設の工事も行いました。
4.代々墓がない、見劣りがする
代々の家墓を建てるようになったのは戦後のこと。それまでは夫婦単位で1基ずつ建てるのが主流でした。これから引き続きお墓を守っていくには、納骨堂を備えた代々の家墓をお建てになるのが良いでしょう。
5.草の管理が重荷
管理者が地元にいなかったり、高齢だったりすると、夏場の草取りの苦労は並大抵ではありません。
リフォーム前:砂利と土が混ざり、時期になると草が生い茂ります。
リフォーム後:このお宅は内部をコンクリートで固め、そのうえに化粧砂利を敷きました。砂利がこぼれないよう囲いも施し、草の生えない墓地になりました。