お墓と供養の相談室

Q.お墓に彫ってある名前、亡くなったら赤を抜くの?
A.抜かなくてもいい赤字もあります

生前戒名の赤は亡くなったら抜きます。

 戒名とは、仏門に入り俗人ではなくなった方が授かる名前です。一般の人は死んでから仏門に入りますが、敬虔な人は生きているうちに戒名をもらっておくことがあります。(大変すばらしいことです)この場合はまだ正式な佛弟子になっていませんよ、という意味で赤(朱)を入れておきます。訂正の意味の赤ですから、本当の戒名部である2文字だけに赤を入れます。そして、亡くなって仏道に進んだら赤を抜きます。

建立者の赤は亡くなっても抜く必要はありません。

 亡くなったら建立者名の赤(朱)は抜くもの、と思われている方は多いようですが、これはお戒名の朱の意味と混同されて言われているだけです。八ヶ岳周辺では、建立者のお名前には昔から色は入れないか、銀色を入れています。建立者の氏名や建立年すべてに赤を入れるのも建てた石屋さんの好みや思い込みである場合が多く、仏教的な意味はありません。生死とはまったく関係ありませんから、亡くなっても色を抜く必要はありません。
けれども、どうしても気になる、という場合には亡くなった建立者名の赤抜きをお受けしています。

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写真左:戒名の赤 亡くなったら抜きます
写真中:建主(名)の赤 亡くなっても抜く必要はありません。
写真右:建主(全面)の赤 亡くなっても抜く必要はありません。