お墓と供養の相談室

自家のお墓参りに行った際に、「ついで参りはいけないこと。」と他のお墓には寄っていかない方がいらっしゃいます。「ついで参り」とは、何かのついでにお墓に参ることで、最も優先されるべき神仏やご先祖への行いをついで事にするのはよくない、という考えから言われることです。

お墓参りは朝のうちにするもの、神社参拝やお寺参り、法事なども午前中にすべきもの、と言われているのも神仏のことを先にしなさいということです。

ですから、いけないのは他の目的のついでにお参りすることであって、せっかく近くまで来ているのに親戚や知人のお墓に顔を出さないのはかえって失礼です。どんどん他家のお墓にもお参りしましょう。

買い物に出るからついでにお墓によっていこう。→ダメです。
お墓参りにいったら帰りに買い物もしていこう。→◎です。

遠方にお墓のある方は、お墓参りを主目的にお出かけになって、ついでに観光などに回るのがよいでしょう。ウチの若おかみの父方の実家が滋賀県の長浜市にあり、歴史好きな妻や妹は墓参りの後の古戦場見学を大いに楽しんでいました。そんな風にして、自分のルーツであるふるさと再発見を、お墓参りをとおしてできるのは楽しいことですね。

ご実家に帰るときは、お墓に寄ってからお家に行かれたらよろしいですね。もちろん仏壇にも忘れずご挨拶を。少し前の日本では当たり前のことだったらしいですよ。