血縁集いの場の耐震改修

小淵沢町・高見澤與重さんこのたび人生2度目のお墓工事にのりだしました。

7年前に亡くなった双子の妹の一人阿部和子さんの入る阿部家のお墓を高見澤家と同じ墓所に建てることにしたもの。高見澤家5人きょうだいの長男である與重さんですが、直系の跡継ぎはいません。そこで、甥にあたる和子さんの長男で南箕輪村に住む阿部大輔さんと共同で先祖のお墓を守ることになりました。
 
 24年前に他店で建てた高見澤家のお墓は、寒冷地小淵沢の気候に耐えきれず外柵の接合部分に隙間があいて大きくくるった状態になっていました。既存基礎を調査した上で必要な補修を行い、外柵石材はいったんすべてはずします。石材の汚れを落とし、アンカーボルト設置など耐震施工の加工をして、据えなおしました。與重さんは毎日現場作業を確認。凍結によるくるいの心配もこれで解消されました。

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阿部家に新しく建てた墓石は「小さくても品質のいい石を」という與重さんのアドバイスで、良質黒御影の精度のよい国内加工品が選ばれました。既存の高見澤家の墓石に並んで、阿部家の墓石。黒さの引き立つ美しい墓石を前にして、「墓石に負けないような生きかたをしろよ」。與重さん流に大輔さんを激励します。

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「みんな仲がいい」と自慢のきょうだい。特急停車駅である小淵沢駅から徒歩数分のご自宅は、きょうだいの集いの場所でもあります。お墓はそこから徒歩数分のところ。「こんないいお墓は他にない。同じ親のもとみんなでここに入りたいくらいだ」それぞれの夫も交えそんな話もでるほど。大輔さんの父であり和子さんの夫でもある入院中の政夫さんにも與重さんのはからいで完成写真が渡されました。建墓を通じて継承者という縦のつながりに加え、きょうだいという横のつながりの強さも確認できた、高見澤・阿部両家のお墓です。

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施工例一覧