雨宮洋子さんの趣味のひとつは短歌を詠むこと。全国的な短歌の会「あさかげ会」の諏訪分会に参加し、日常の中で出会った小さな感動や思いを詠んでいます。昨年、洋子さんの詠んだ歌が「あさかげ会」全国大会で最優秀賞に選ばれました。
夫の久利さんは洋子さんの功績をたたえたい、と歌碑を作ることを決意。ご自宅の庭にあった自然石のうち台石と碑石にちょうどいい形のものを自ら選びました。
最優秀賞に選ばれた句は「炬燵辺に カタログの種子選びつつ 傘寿を土と共に生きなむ」。農業に長く携わり意気込みがにじみ出ているとの評価でした。苦労も楽しみも生活そのものとして受け入れてきた姿が伝わるすばらしい句です。