明るい白で統一、教義に基づいた文字

山本家の亡きご主人次雄さんは管工事会社を営んでいました。「いわゆる職人気質でね。正直で、曲がったことは嫌い、お酒も飲まないし、仕事一本の人でした」と、妻良子さんは語り始めます。次雄さんのお父さんも材木職人で、職人同士当店2代目とウマがあい、兄弟杯を交わした仲だったとも伝えられます。また良子さん自身も当店3代目と同級生で、同じく職人としての仕事ぶりを評価していただいた上での建墓ご依頼でした。

ご主人との別れは急に訪れました。10年前心臓の手術をしましたがその後経過は順調。このまま生涯現役で仕事を続けるのだろうと自他共に確信していたさなか、発覚したのは胃がんでした。「驚きました。胃だけは丈夫な人だと思っていたから」治療方法を検討しているうちに急激に病は進行し、症状が出てから半年もしないうちに帰らぬ人となってしまいました。

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ご主人が40年も前に区から墓地を買っておいてくれたものの、それまであまり関心がなかったという良子さん。亡くなってからあわただしくいろんな手続きに追われる中、悲しみに浸っている暇もない毎日でしたが、「お墓を建てることに決めてから少しずつお父さん(茂さん)への気持ちの整理がついてきたかね」。

明るい白御影で統一された山本家のお墓。上質の国産白御影(真壁石小目)の本尊石塔は清廉潔白な山本家の家風を象徴しているかのようです。


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