お知らせ

2012年5月30日

ペット墓サンプル入荷しました。

ペットのお墓、入荷しました。
  
本体中央部分に穴を設けています。
ワンちゃんやネコちゃんのお骨、首輪、ネームタグなどを納めることができます。
 
<サイズ>
碑石:170×170×100mm  台石:230×230×60mm
<石種>
インド産御影石 Y-1
  
参考価格、5万円(彫刻代・消費税込)
 
石種、サイズ、形状などご希望にあわせてオリジナルでお作りします。
 
室内でお祀りする小型の人間のお墓(メモリアル)としても使えます。

2012年5月27日

ワンちゃんのお墓追加彫り

ラブラドールのアレックスくんが14才でなくなりました。
アレックスくんの写真をもとに、イラストを描きおこした、ペットメモリアルです。
裏面には名前と命日を彫りました。
 
その後妹分のプリンちゃんが12才でなくなり、いわゆる「追加彫り」をしました。
 
石は赤茶系マルチカラーの御影石。
素敵なお庭の草花に囲まれて、いつまでも愛らしい姿で、優しい気持ちを伝えてくれる碑でありますように。

2012年5月26日

大谷石の炉、作りました

富士見の山荘にお住まいの方より大谷石の炉を頼まれました。
20年ほど前にウチの先代が作ったものを、大事に使ってくださっていたのですが、
それと同じものをご友人のお宅にもつけていただくことになりました。
 
 今まで使っていた炉。
 
ここで使っていた鉄蓋を利用するので、縁に切り込み加工を入れました。
 
 
 
  

 
 
大谷石は耐火性に優れているので、直火使いにはぴったり。
もちろん長い間には上のように、ぼろぼろと角が崩れてきますが、
その風化も色の変色も風合いのうちで、使い込むほどに味わいが出てきます。
 
 新しい炉。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみにこの方、石が大好き。
彫刻家として名高いイサム・ノグチの美術館(香川県牟礼)にも何度も行ったことがあって、立派な図録を見せてくれました。
いいですねぇ。
牟礼には一度は行こうと思ってましたが、いい予習になりました。
 
お知り合いの別荘のお庭にはとてもきれいな形の石ころが。
あちこちの川などで拾ってきたそうです。
 石ころを重ねただけでアート。

2012年5月12日

復興支援、耐震ボンド

全優石から「復興支援・墓石用ボンド」納品されました。
地震にも強い墓石専用ボンドです。
石材店が購入し、施工に使います。
この売上の一部が東日本大震災の復興支援に回されます。
当店もこういう形で少しでも支援に協力できれば、と仕入れました。
 
当店は標準で、これと同等またはさらに強力な墓石専用ボンドを使っています。
これを使うと、石材同士の接着面は非常に強固になり、何百kg〜何tまである墓石組を上からクレーンで吊っても離れることはありません。
さらに、目地部分も丁寧にマスキングテープを貼った上でこのボンドを使って留めています。
「なんでそこまで?」って、そりゃやっぱり、ウチで建ててくれたお客さまには、お墓倒壊やくるいの切なさを味わってほしくないからです。
 
安売り屋さんの目地を見ると気の毒な施工がほとんど。
ホームセンターで売ってるような安いシリコン剤で留めてあるものは、数年のうちに劣化してブヨブヨになり、簡単にはがれてしまいます。
すごいものになると、マスキングテープすら使わず、モルタルで閉じてあったり。
もっとすごいものは、基礎工事や接着すらしてなかったりします。
燈篭、墓誌、塔婆立などを試しに手でゆすってみれば、意外と簡単に動いたりします。
女性や子どもでも動かせるようなものも多々あり、地震どころか、普段のお参りでもちょっとぶつかったら・・・なんて考えると恐くて心配になってしまいます。
どうかケガをなさらないでくださいね、とそっと祈ってきたりして。
 
当店では墓石と外柵全体ともなると目地作業だけで1日以上かかったりするのですが、
安い施工では重ねるだけですからあっというまに立ち上がってしまいますね。
もちろん、どこまでの品質で満足するかはお客さんの判断なのですが、
そういうことを説明している石屋はまずありません。
当店は施工方法を金額も含めてきちんと説明した上で、最終的にはお客さまに選んでもらっています。
 
東日本大震災では、近年の施工でしっかりしたボンドの使い方をしている墓石は、倒れているのが少ないことがわかりました。
建築の世界では、過去の震災を教訓に基準が厳しくなったり(現場主義の大工職人さんに言わせるととんちんかんな基準だったりするようですが)、免震工事耐震工事などの重要性が見直され、業界全体で地震に強い家づくりを模索する動きが活発になって、産業として発展していることを感じます。
それに対して墓石業界では、人命に直結することでないせいか、国が基準を設けたりすることはありません。
施工する側が、よりお客様のことを考えて、今回のように接着剤あっせんの動きがあることは、業界として歓迎すべきことだと思います。

2012年5月11日

お客様感謝フェア締め切りました

5月10日をもって、「全優石お客様感謝フェア」しめきりました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
発表は7月12日です。
当選しているといいですね。

2012年5月5日

10号 2012年4月発行

対談・職人気質 -その道のプロにきく仕事へのこだわりとご先祖祀りについて思うこと-

第4回 「人が集まる空間としての墓地、その美とひろがり」 〜両角修次さん〜
一級建築士。伝統道具や家具の店「もろずみ鉄木堂」を営み、書もたしなむ。富士見の名所を歩いて回る「おらが山里ネットワーク」の運営や、諏訪の新しい名産を販売するイベント「スワいち」富士見エリアの会場設計など、町おこしに貢献。富士見町の建築物や歴史、墨客についての研究もライフワークとして行っている。

 
― 建築の立場から、どんな町づくりを考えますか?
「この高原の町はいろんな魅力がありますね。まず豊かな自然資源。そしてその中で生活する人々が生んだ里山風景や古い建築物。建築だけ見ても宿場町らしく旅館、農業や養蚕を行う民家、空気がよいことから療養所・・・といろんなタイプがあります。建築も含めた町並み空間全体をプランニングしてみたら面白いんじゃないかと思うんです。」
 
― 参考にする建築はありますか?
「僕はイタリアの建築が好きで、町づくりにもとても参考になると思っています。特にヴェネツィアは町全体がひとつの建築物といわれますが、人が集まる空間づくり、誘導するストーリーづくりがとても上手なんですよ。著名な建築家の一人カルロ・スカルパはおもしろい。彼の作品でブリオン・ヴェガという墓地の設計があります。富豪ブリオン家の墓なのですが、既存の共同墓地に隣接した広大な土地に、夫婦の埋葬地と墓碑、礼拝堂まで備えた墓を展開した見事な作品です。墓を空間アートとして表現し大勢の人の鑑賞の対象にもなったんです。人が集まるということが、町でも公園でもお墓でも大切な目的ですね。」
 


― 建築でも石を使うことも多いと思いますが、石という素材はどんな魅力がありますか?
「スカルパと同じくらい私が敬愛する建築家・白井晟一は石の建築家でもあり実存主義の哲学者でもありました。実存主義を敢えて一言で言うと「実存は空想を超える」ということだと思うのですが、石はもっとも風化しにくく、白井も実存の比ゆとしてよく用いた素材です。自然そのものだから表現も無限なのが一番の魅力ですね」
 
― 建築家・両角さんの考える「お墓」とは?
「お墓はご先祖の空間を共有する場所だと思います。お墓に行くとご先祖のことを考える。一人一人にそれぞれの世界・空間があったわけで、その集大成が自分なんです。人間のつながり、歴史のつながりを痛感しますね」
 
ブリオン・ヴェガ。エントランスから見た二つの円の重なりはスカルパ生涯のモチーフ。参考文献:「建築と都市」1985年10月臨時増刊号「カルロ・スカルパ作品集」

 
 

2012年5月2日

石のある風景 〜高森・桜の下〜

富士見町にも連休直前、やっと桜が見ごろになりました。
信濃境駅から北へあがった高森集落には、
弘法大師堂という萱葺き民家風の古いお堂があり、そこの枝垂桜が町の名所のひとつにもなっています。
ここを中心に、桜が点在。
小さな規模の集落墓地や屋敷墓のバックにも桜があります。

こんなお墓、ステキですね。

お客さまのアイディア 木工とコラボ

大谷石の薪ストーブ壁のご依頼をいただいたRAKAIA農場さん。
こんどは十和田石の板材を使って、ご自身で小さな台をつくってみた、とのこと。
事務所に持ってきてくれました。
薪ストーブでピザなどを調理し、取り出したものを仮置きするためのものだそうで、熱にも耐える素材が必要だったということでした。
 
大谷石も十和田石も凝灰岩で、風化は早いのですが、比較的熱には強く、御影石のように「パリン」と割れる心配もあまりありません。
それに、色や斑がとてもきれいで、インテリア向きです。
 
RAKAIA農場さんは農業のかたわら、木工の作品づくりもされます。
石の特性も活かしてくれた斬新なアイディア、うれしいです。
 
皆さまもこんな風に石を使った例があったらぜひお知らせください。
他の人たちにもご紹介したいです。