お知らせ

2013年2月18日

おかみブログへのご意見2

前回、おかみブログにいただいたご意見について当店の考えをこのブログに載せました。
それに対してもコメントいただいたので、ご紹介します。
 
投稿者:墓まいらー様より
私は、このブログを偶然とおりかかったので、私の意見は、とくに やよぶ様個人や、こちらの石屋さんを個別に批判するものではありません。
ただ、最近のお墓は、個人主義におちいっているなあと墓まいら〜すると思うのです。
美しい町並みというのを世の中でみてみると、大抵は、統一感のある町並みです。これは、お墓のある風景にも言えるはずです。
いろいろな石屋さんのブログをみると、大抵「石は特別」「永遠の素材」とうたっています。そして、それは事実だと思います。
そうであるなら、それを加工する人には(依頼する人も)、大きな責任があると思ってしまいます。なぜなら特別で、半永久的に残るものだからです。
長文での返信ありがとうございました。伊藤石材さんは、とても素晴らしい石材店だと思いました。
 
返信:若だんなより 
再度ご訪問ありがとうございます。
田舎の風景にはお墓が良く似合います。
これまでのお墓は、そこでの人間の生活の中にある環境の一部だったからでしょう。
けれど、最近の個人墓、デザイン墓がはたして山里の景色に調和しているのか?と問われれば、必ずしもそうでないこともあるでしょう。
であれば、お墓を建てること自体が景観の破壊になるのでしょうか?
  
でも、変わらないことが正義ではありません。
人の生活は変わります。 どんどん便利にと。
宗教感、死生観も変わります。 死者の祀り方が変わります。
お墓の形も変わります。 個人墓やデザイン墓が増えます。
自然環境も変わります。 人の生活のために。
それらが今までの価値観に合わないのだとしても変わっていくことは必然です。
 
ではどうするのか?
お墓石屋としては、故人を偲ぶためのものならそれが個人墓だろうと、形がどうあろうとお墓を建ててあげなければなりません。
結局、ただの田舎石屋が難しいことを考えても仕方がないので、良いお墓を建てさせていただけるよう、建てられるよう精進するだけです。
 
今回のマイラーさんのコメントには考えさせられました。
できましたら、今後もときどきコメントをいただけますようよろしくお願いいたします。
まいら〜なさった時の感想でもかまいません。
 
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これからも人の生き方の根本にかかわる「お墓」という仕事をしていくにあたって、
いろんな方のご意見を伺いながら、当店も考えていきたいと思います。
photo20130218-2

2013年2月8日

おかみブログへのご意見

おかみブログにデザイン墓石についてのご意見をいただきました。
せっかくいただいたご意見です。
他にも同じようなご意見を持っている方がいるかもしれないと思い、そのご意見についての返信もかねて記したいと思います。
参照:「楽しいお墓写真、撮り歩き」 (投稿日:2010-08-31)
 
いただいたご意見は、
1.「特殊なデザインのお墓を作るとき罪悪感はないのか?」
2.「普遍性のないデザインでは一代限りの使用となるのではないか?」
3.「一代限りのお墓が増えるのは環境破壊と使い捨て社会を加速させるのではないか?」
という内容でした。
 
ご意見に対して当店の考えを記します。
1.投稿者様が言う罪悪感とは、特殊なデザインのお墓が環境破壊につながるのではないかということについてだと推察しますが、
一方で伝統的な形でないお墓は文化を壊すという趣旨にもとれます。
環境破壊についての考えはあとで述べるとして、まずお墓の形についての基本的な考え方を記します。
デザインの違いによってお墓を建てる目的や意味が変わるとは思えません。
お墓は故人を追悼するための象徴物である、ということは古来より変わっていません。
しかし、お墓の形は時代により変わっています。
現在一般的と言われる三段のお墓が定着したのはわずかこの100年ぐらいのことです。
それも日本でだけのこと。
ですから、故人を偲ぶため、という目的の前にはお墓の形はどんなものでもいいと考えます
一方で、当店では仏教檀家の方には五輪塔をお勧めしています。
仏教で供養をするのなら仏教的にありがたいといわれている形で建てるのが”望ましい”と考えるからです。
そして、お墓の形は、石屋が勝手に決めて建てているのではありません。
建墓にあたって石屋側から五輪塔を含めていろいろな形を提案しますが、最終的に形を決め、建てるのは施主さんです。
その形が、”施主さん”が”故人のためになる”と考えて“お墓として“選んだものなら、デザインに良し悪しはないと考えます。
昔からある五輪塔は良い形で、最近考えられたデザイン墓は悪い形とは言えないでしょう。
 
2.デザインに普遍性があれば代々ずっと続くのか?と考えれば、そうとも限らないわけで、
そもそも目的が達せられれば、形に普遍性のある必要もないと思います。
代々続いてきた家、これからも続く家であっても、その家、その方の考えるその家らしいお墓を建てさせていただければうれしく思います。
ちなみに、おかみブログに載っている6軒のデザイン墓はすべて承継する子孫の方もおられる、代々墓です。
また、普遍的でない、といわれるほど突飛なものとも思えません。
特に当店で実績の多い「自然石タイプの碑石」は、日本人のお墓の原点ともいえる「千引石」を彷彿とさせるもので、ある意味最も普遍的な形と言えると思います。これは個人の感じ方によるとは思いますが。
ただし、お墓のデザインが子孫に受け入れられないといけませんし、田舎という地域柄も考慮し、あまりに具体的過ぎるデザイン(たとえば個人の趣味を特定するものの形とか)は当店としてはお勧めしていません。
 
故人に思い入れがあるほど、その人のために建てるお墓にも思い入れが生じるのです。
想う人のため、自分のため、子孫のためと考えた上でお墓に個性的なデザイン性を求める施主さんに、当店は喜んでデザイン墓石を提供します。
 
3.まず、日本ではもうしばらく死亡者数は増えていきます。しかし、世帯員数の減少、宗教感の薄れ、価値観の多様化、すでに家墓があるなどの理由から石のお墓自体は増えていくことは無いだろうというのが業界の見方です。
建墓されるお墓そのものも小型化しています。
投稿者さんの心配される採石による環境破壊は増えないと思われます。
また、世界を見渡してください。
石の採掘による環境破壊など、コンクリートを得るために削られる山、金属を得るために掘られる穴、道路や住宅を造るために埋められる谷、それらに比べたら建築に使われる石を含めてもごくわずかなものです。
量の問題ではないとしても、圧倒的に耐用年数の長いお墓の石は、材料として見ても車や家や他の製品より環境の破壊具合は低いはずです。
とはいえ、わずかでも1代限りの個人墓が増えればその分の環境破壊があるのは確かです。
しかし、人間の経済活動のすべては環境破壊の上に成り立っています。
1業種の小さな動向による影響に一人が意見するより、世界全体で進む発展による環境破壊についてみんなで意見し、行動し、意識を変えていった方が採石による破壊を含め環境破壊そのものを早く減らすことになると思います。
 
そして、使い捨てとはならぬようできるだけ良いものを必要とする方に引渡し、保守管理ついても助言しています。
ちまたでは10年で建て替えや大規模な補修を余儀なくするような工事をして「低価格で提供」とうたっている業者もありますが、それこそ環境破壊=「もったいない」と評価せざるを得ないことです。

なによりお墓は死者のためだけではなく、今の生者のためであり、未来人(子孫)のためであり、いつまでも家が世が栄えていってほしいとの願いを込めて建てるものです。
遺族の安寧と願いをこめたいつまでも残る仕事である建墓を生業としていることをありがたく感じます。
 
最後に、最も吉相のお墓とはなんでしょう?
それは、”お参りのされている”お墓です。

2013年2月7日

13号 2013年1月発行

対談・職人気質 -その道のプロにきく仕事へのこだわりとご先祖祀りについて思うこと-

第6回 畳屋四代目の新たな挑戦 〜有賀俊幸さん〜
 
富士見町有賀畳商会4代目。高校卒業後、京都の老舗畳店に住み込み、畳技術や簿記を学ぶ専門学校に通いながら3年間修業。その後父の店に戻り、京都仕込みの伝統技術に加え最新設備も取り入れ家業を守っている。畳製作技能士1級(国家資格)と職業訓練指導員畳科の免許を持つ。

 
― 家業の畳店を継ごうと思ったいきさつは?
祖父からも父からも畳屋になるんだ、と言われて育ちました。特に反発もなく、他のことを少しばかりしてから戻るくらいなら、最初からなろう、と自然に決心するようになりました。
 
― 修業場所に京都を選んだのはどうしてですか?
まず家を出て住み込みで働きながら学べるところ、ということ。それに京都は寺や茶室、日本家屋がたくさんあり、日本の畳文化が生きているところです。実は京都の畳は日本の世間一般のものとは違って、家に戻ってから戸惑うことも多かったのですが、そういう違いを学べたのも貴重な経験でした。
 
― 畳文化や畳店の現状は?
畳離れしてはいますが、うちには個人の方から張り替えの仕事もよくあります。代々の店という知名度と技術のおかげですね。お客様に直接説明ができる機会も多くて、材料や加工の違いをわかってもらえやすいので、やりがいも大きいですね。

 
― 家業を継いだということで、ご先祖に対してはどんな思いがありますか?
先祖を一番意識するのは、祖父の残した仕事(畳)を見たときですね。作業してる姿は見たことがないんですが、畳を見ると祖父の仕事ぶりや職人としてのクセなんかも見えてきて、感慨深いです。子供に継がせたいか、といえば複雑ですね(笑)。でもこの仕事場に来るのは好きみたいです。掃除をしたらこづかいをやったりして、いい仕事とお金が直接つながる大事なものだということを伝えたいと思います。お墓参りも盆彼岸には必ず行きます。将来どんな職業につこうと、畳屋の子供であることは変わらないですからね。
 

2013年2月1日

お墓参り写真コンテスト募集!

お墓は幸せのシンボル。
家族や友人で行ったお墓参りの写真を投稿してみませんか?
 
賞金は大賞5万円、入賞2万円。
昨年は当店も応募しましたが、惜しくも受賞には至らず(誌面では紹介されたのですが…!)
今年はリベンジを狙います。
 
応募は当店へメール、郵送、ご持参いただくか
主催機関のホームページhttp://ohaka100nen.blog.fc2.com/より。

◆募集要項◆
(応募期間)   平成25年5月17日(金)まで
 
(各賞と賞金)  ・大賞(1名) 5万円 ・審査員特別賞(1名) 2万円 
         ・庵治ストーンフェア賞(1名) 2万円 ・奨励賞(3名) 記念品
          賞金または記念品は、審査発表後ご連絡の上、贈らせて頂きます。
 
(審査発表)   平成24年6月15日(土)
 
(応募方法)
・ お掃除している写真・笑顔でお墓参り・尊く合掌している姿など、お墓参りをしている写真。
  または、メッセージ付き (8百字まで)の写真。
  お墓参りの本来の意味合いのあるものには、すべて規制がなく応募していただけます。
・ 以下をお書き添えください  
  1.作品名(題名) 2.お名前(非公開をご希望される場合はペンネ-ム可)
  3.ご住所 4.連絡先電話番号を明記の上メ-ルの添付ファイルでお送り下さい。