おかみブログへのご意見2
前回、おかみブログにいただいたご意見について当店の考えをこのブログに載せました。
それに対してもコメントいただいたので、ご紹介します。
投稿者:墓まいらー様より
私は、このブログを偶然とおりかかったので、私の意見は、とくに やよぶ様個人や、こちらの石屋さんを個別に批判するものではありません。
ただ、最近のお墓は、個人主義におちいっているなあと墓まいら〜すると思うのです。
美しい町並みというのを世の中でみてみると、大抵は、統一感のある町並みです。これは、お墓のある風景にも言えるはずです。
いろいろな石屋さんのブログをみると、大抵「石は特別」「永遠の素材」とうたっています。そして、それは事実だと思います。
そうであるなら、それを加工する人には(依頼する人も)、大きな責任があると思ってしまいます。なぜなら特別で、半永久的に残るものだからです。
長文での返信ありがとうございました。伊藤石材さんは、とても素晴らしい石材店だと思いました。
返信:若だんなより
再度ご訪問ありがとうございます。
田舎の風景にはお墓が良く似合います。
これまでのお墓は、そこでの人間の生活の中にある環境の一部だったからでしょう。
けれど、最近の個人墓、デザイン墓がはたして山里の景色に調和しているのか?と問われれば、必ずしもそうでないこともあるでしょう。
であれば、お墓を建てること自体が景観の破壊になるのでしょうか?
でも、変わらないことが正義ではありません。
人の生活は変わります。 どんどん便利にと。
宗教感、死生観も変わります。 死者の祀り方が変わります。
お墓の形も変わります。 個人墓やデザイン墓が増えます。
自然環境も変わります。 人の生活のために。
それらが今までの価値観に合わないのだとしても変わっていくことは必然です。
ではどうするのか?
お墓石屋としては、故人を偲ぶためのものならそれが個人墓だろうと、形がどうあろうとお墓を建ててあげなければなりません。
結局、ただの田舎石屋が難しいことを考えても仕方がないので、良いお墓を建てさせていただけるよう、建てられるよう精進するだけです。
今回のマイラーさんのコメントには考えさせられました。
できましたら、今後もときどきコメントをいただけますようよろしくお願いいたします。
まいら〜なさった時の感想でもかまいません。
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これからも人の生き方の根本にかかわる「お墓」という仕事をしていくにあたって、
いろんな方のご意見を伺いながら、当店も考えていきたいと思います。



富士見町有賀畳商会4代目。高校卒業後、京都の老舗畳店に住み込み、畳技術や簿記を学ぶ専門学校に通いながら3年間修業。その後父の店に戻り、京都仕込みの伝統技術に加え最新設備も取り入れ家業を守っている。畳製作技能士1級(国家資格)と職業訓練指導員畳科の免許を持つ。
畳離れしてはいますが、うちには個人の方から張り替えの仕事もよくあります。代々の店という知名度と技術のおかげですね。お客様に直接説明ができる機会も多くて、材料や加工の違いをわかってもらえやすいので、やりがいも大きいですね。
先祖を一番意識するのは、祖父の残した仕事(畳)を見たときですね。作業してる姿は見たことがないんですが、畳を見ると祖父の仕事ぶりや職人としてのクセなんかも見えてきて、感慨深いです。子供に継がせたいか、といえば複雑ですね(笑)。でもこの仕事場に来るのは好きみたいです。掃除をしたらこづかいをやったりして、いい仕事とお金が直接つながる大事なものだということを伝えたいと思います。お墓参りも盆彼岸には必ず行きます。将来どんな職業につこうと、畳屋の子供であることは変わらないですからね。