お知らせ

2012年2月3日

尊いお仕事

ころころ通信9号ができました。
今回は奇しくも「教育」が共通のテーマみたいになりました。
小学校の話題2つ、環境学会の先生の話。

通信をまとめて置いていただこうと、今回取材させてもらった環境についての研究をしているT先生のところに行きました。
日蓮宗のお寺の住職さんでもあります。

アポをとらずにいきましたが、先生はこころよくお宅にあげてお茶を出してくださいました。
「この通信も、よくまとめられてますね」
とお褒めの言葉。
いろんな方々と繋がりになれるのが、わたしにとっても楽しいし、いいお話をきかせていただいたことを他の人にも聞かせてあげたい、石の魅力やお墓の大切さ、地域の情報、そんな情報発信が自分なりにできれば・・・
と熱く語ってしまいましたが、
そんな私の様子を静かに聞いていた先生、
「尊いお仕事ですね」と、とても愛情のこもった表情で言ってくださいました。

こんな言葉を使ってほめてくれる人、いるかしら・・・。
しばし感動で言葉を失いました。
尊いお仕事は先生のほうだと思いました。

今回の震災で何ができるか。
先生もとても心を痛められたそうです。
金銭的な援助はもちろん、被災地に実際に行って、支援活動もされました。
亡くなった人の中にはお葬式すらあげられなかった人がたくさんいます。
先生はそんな人々のために供養をささげてこられたそうです。
「それが私の仕事ですから。」

現代の日本は宗教心が相当薄れてきてしまってます。
でも、ただでさえストレス社会の現代。
心の安寧や救いを求める人は潜在的なものも含めるとどんどん増えていて、
ヒーリングだのアロマだのが流行り、カウンセリングや心療内科が求められてます。
こういうときこそ正しい教え、救われる言葉が必要なわけで、
本来、お寺はそういうものを与えられる素材がたっぷりあるはず。
キリスト教の教会はわりと普段から信仰になじみがあって救いや癒しの場みたいになってるけど、
お寺にもそういう役割を今の日本人は求めてるんじゃないでしょうか。

先日参加してきた「信州の山寺で写経にいそしむ」の会に若い女性もたくさん来ていました。
このお寺では奥さんが「てらーと」といってお寺で絵画や造形をするイベントを時折催しています。
絵を描いたり形を作ったりすることで脳が活性化され、自己表現や心の安定が図られるのだそうです。
高齢者や子ども、知的障害者にもとてもよい効果を生んでいるとか。

お寺を葬式仏教だけでない、もっと身近に感じられる場だといいなと思いました。
ということで、遅ればせながら、これから近所のお寺めぐりにも挑戦です。