お知らせ

2012年6月17日

お墓クリーニング

お墓のクリーニングをしました。
 
昭和40年代に建てたお墓。
木曽の黒光真石(こっこうまいし)という石で建てたお石塔と白河石の地上納骨堂です。
石材同士のズレなどの狂いは全くでていませんが、長い年月の水垢がついています。
今回は薬品を使わず、特殊ブラシと手道具だけで水垢やコケなどの汚れをおとします。
 
まず大まかに全体を洗浄しますが、そのあと大部分は端から少しずつ削ったりこすったりする細かい作業。
意外に動きが小さくて神経質な作業なのです。
 
ほぼ汚れを落とし終わったお石塔は、まるで磨きなおしたように往時の美しい艶が戻ってきました。
(下の画像が作業終了間近のもの。鏡みたいにピカピカです)
これというのも、40年前のもとの磨きが丁寧でいい艶を出していたから。
はじめがきちんとしていると、年月がたって整備したときに、ちゃんと元の艶が現れます。
磨き加工があまいとこうはなりません。
かつて、うち中総出で工場でせっせと磨いた苦労は、こうして次の代に引き継がれるのです。
 
磨きの艶持ちについて、女性によくわかってもらうために、爪磨きを時々例にだします。
爪磨きの道具は1段階から7,8段階くらいまであって、全部使って丁寧にみがくと、
爪のつやもいいし、滑らかになってマニキュアもぬりやすい。
いいかげんにしたものはマニキュアを塗った直後はそれなりのしあがりで、
ぱっと見にはわかりませんが
おしゃれな人には良し悪しがわかるし、少し時間がたつとすぐはげてしまいます。
石も全くそれと同じです。