八ヶ岳にたたずむ十字架の碑
今日はクリスチャンのお宅のお墓お披露目記念会があり、長坂の墓地に来ています。
イエス様が山上の垂訓をされたことを思わせる丘「向山」に、目の覚めるような美しい赤い碑石ができました。
周りの山々をバックに、堂々と建っています。
震災でお母様と妹様を亡くされた奥さんの思いがこもった、お墓。ご縁あって知り合った方の埋葬先としてもうけいれる、というクリスチャンらしい広い心で作られたお墓です。
もともとお披露目を3月11日にする予定でしたが、大雪のために工期がのびてしまい、今日になりました。
長坂は今日夜桜祭り。来週はイースター。
神様の元で生まれ変わる、という意味もこめられて、今日でよかったかもしれません。
記念式は少し肌寒い強めの春風の中、大勢の参列者に囲まれて和やかに行われました。
礼拝式です。
バイオリンの演奏に合わせて讃美歌を歌います。
私も学生時代はミッション系の大学でしたので、多少の心得があるつもり。
山の上で皆さんと一緒に歌う讃美歌はとても心地よいものでした。
牧師様のお話です。
「突然神に召されたお二人に今生で会えないことは寂しくてなりませんが、すべては神にお任せするよりありません。
お墓には生年月日と亡くなった日が彫ってあります。
お墓は生存の証し。
私たちはここに来て、お二人の良いところを思い出しながら、自分の糧にするべきです。」
お施主様の言葉。
「家のお墓としてだけでなく、納骨に困っている人を受け入れたいと思っています。
ここはこんなに眺めがいい。日本ではあまりなじみがないですが、外国ではお墓でピクニックするのは普通のこと。
ここがそんな場所になればいいです」
みんなと一緒に自然に還る お墓と暮らし。
八ヶ岳での新しいお墓のかたち、なのかもしれません。