お知らせ

2015年2月9日

優しいカーブをもたせた美しい横型

神のもとで共に眠る。八ヶ岳キリスト教会の皆さんが建てられたのは、そんな思いを形にした共同墓です。一番初めに納骨された中山牧師のお父様は、白州の農家でした。敬虔なクリスチャンである一方、新しいことや珍しいことが好きというお茶目さも持っていたと、中山牧師は振り返ります。「とにかく新し物好きでね、一番に(お墓に)入ったことをとても喜んでいると思いますよ」

教会の共同の墓を造ることは、中山牧師はじめ、教会の皆さんの悲願でした。墓を造る場所を求めて市内から甲府まで探しましたが、最終的に小淵沢のお寺墓地の一角を使用させてもらえることになりました。念願のお墓が八ヶ岳を一望する明るい霊園に、建てられています。

石碑は明るくてきめの細かいグレーの安山岩を使い、十字架と聖書の言葉を正面に彫りました。「神は愛なり」というその言葉は誰が言い出すともなく、自然に意見が一致したものだということです。すっきりとシンプルな形で、広く親しまれる普遍的なデザインにしあがりました。

建立にあたって、打ち合わせや連絡などを担当された伊東さんは、打ち合わせ記録や工事記録を細かくファイリングしています。基礎工事、据付工事の写真も段階ごとに撮り、アルバムにしました。お施主様側がこのように熱心に建立作業に関わってくださることは、当店にとってもうれしい限りですし、建立当初の教会の皆さんの思いがのちのちまで伝わることでしょう。

愛らしい楕円型に山の稜線を描く

ぽってりとした愛らしいだえん型で、正面は山の稜線を描いただけのシンプルなデザインのお石碑。東京から16年前に八ヶ岳に移住してきた小澤信行さん、恵子さんご夫妻の建てたお墓です。八ヶ岳でも一緒に暮らしたお父様が眠っています。当初から、シンプルでありきたりでない形を望んでいたご家族。固い感じがしないように、丸く安定感のある形もイメージしていました。また、彫刻面に家を意識させないようなものをと、文字ではなく思い入れのある八ヶ岳の山の形を彫刻することにしました。

「できあがってみると、希望どおり小ぶりなことも気に入りました。彫刻してある山の絵が、ちょうど墓地から見る八ヶ岳そのまま。お墓らしくないので、楽しくお参りできそうです。」

長男純一さん、長女歩さんが巣立ち、来年度から次男学さんも大学へ入学。離れて暮らすようになっても、帰郷の際はご家族全員の思いがつまったお墓の前で一家団欒となりそうです。