優しいカーブをもたせた美しい横型
神のもとで共に眠る。八ヶ岳キリスト教会の皆さんが建てられたのは、そんな思いを形にした共同墓です。一番初めに納骨された中山牧師のお父様は、白州の農家でした。敬虔なクリスチャンである一方、新しいことや珍しいことが好きというお茶目さも持っていたと、中山牧師は振り返ります。「とにかく新し物好きでね、一番に(お墓に)入ったことをとても喜んでいると思いますよ」
教会の共同の墓を造ることは、中山牧師はじめ、教会の皆さんの悲願でした。墓を造る場所を求めて市内から甲府まで探しましたが、最終的に小淵沢のお寺墓地の一角を使用させてもらえることになりました。念願のお墓が八ヶ岳を一望する明るい霊園に、建てられています。
石碑は明るくてきめの細かいグレーの安山岩を使い、十字架と聖書の言葉を正面に彫りました。「神は愛なり」というその言葉は誰が言い出すともなく、自然に意見が一致したものだということです。すっきりとシンプルな形で、広く親しまれる普遍的なデザインにしあがりました。
建立にあたって、打ち合わせや連絡などを担当された伊東さんは、打ち合わせ記録や工事記録を細かくファイリングしています。基礎工事、据付工事の写真も段階ごとに撮り、アルバムにしました。お施主様側がこのように熱心に建立作業に関わってくださることは、当店にとってもうれしい限りですし、建立当初の教会の皆さんの思いがのちのちまで伝わることでしょう。