おかみブログ

2008年3月29日

ばーばお魚が来た!

今年も待望のいかなごのくぎ煮が送られてきました。
明石の実家製の手作りの味で、娘も「ばーばおさかな」と言って喜んでいます。
いかなご

新鮮ないかなごを醤油とザラメとショウガで煮詰めたもので、ほかほかごはんのおかずにぴったり。
どんどん進みます。
そのほか、酒のつまみにも♪
今年は3月5日に船舶の衝突事故があり、油の流出で漁の存続が危ぶまれました。
大阪側の漁場でははやばやと今年の新子(いかなごの稚魚)漁を終了してしまったとのこと。
海流の流れで大阪湾のほうに影響が出たのでしょうか。
例の自衛隊と千葉の漁船がぶつかった事故の直後だったので、海上の安全はどうなっとるんじゃ!と不安になりますが、
毎年この時期の明石海峡はいかなご漁の船でひしめきあい、漁師さんたちはぎりぎりのところで作業されているとか。
そんな危険な思いをして獲ってくれたいかなごです。
しかし、今年はここぞ、という稼ぎ時に獲物がとれなくて、さぞ関係者は苦い思いをしたにちがいありません。
いかなご漁が解禁したばかりの新子はちりめんじゃこくらいの大きさでやわらかくてとてもおいしい。
この頃のは素人が焚くとすぐ煮くずれてしまうそうで、お店のウデのふるいどころです。
実家の母はもう少しおおきくなってからのものを使います。
体長5cmくらい。3月末頃のものです。
くぎ煮の名前の由来らしく古釘の姿に一番似ているもので、少し固くなり、食べごたえがあります。
いかなごは水揚げしてから1時間以内に煮始めるのが理想的。
つまり、市場の近くでなければできません。
今日は焚くぞ、という日は朝から市場に並ぶ。
「シケで漁がなかった」と嘆く日もあります。
今日届いたふるさとの春のごちそうは、重油の被害からたくましく逃れ、瀬戸内海の荒波にもまれながら少し大きくなった、まさに懐かしい「くぎ煮」でした。

2008年3月26日

春だ、風だ、ほこりだ。

1週間ぶりの休日。
午後から晴れてきたので空気を入れ替えようと窓をあけました。
するとなにやら綿のかたまりがひらひらひら・・・。
!!でっかいほこりです。
我が家は柱と梁がむき出しの、木組みの家です。
柱と梁1

そのせいか通常・・・(何を通常というのかは、ウチの家づくりをした人たちに言わせるとまた一談義あるのですが)・・・の住宅より柱と梁が多いのが特徴。
しかもそれぞれ太い。
おまけに照明も丸い吊りぼんぼり。
それらの上に積もるホコリの量もハンパではありません。
飲食店ではこういう梁は本来はご法度だそう。
保健所から許可が下りないそうです。
我が家のスペースの割りには無骨なほど太く大きな梁。
高根に自生していたアカマツを分けてもらったもので、まさに地産地消の理想的な家づくりですが、
このホコリだけは、主婦としては閉口します。
気がついてしまったのが運の尽き。
こうなったら徹底的に掃除です。
とはいえ、一箇所ごとに脚立を動かしては降り、登っては掃除機で吸い・・・の作業は決してラクではありません。
結局今日はリビングだけで力尽きました。
柱と梁2

体が宙に浮けば、もっとラクなんだろうけどなぁ。
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2008年3月22日

白山神社の鳥居

高根町村山東割の白山神社。
白山神社1

白山神社2

白山神社3

愛知県岡崎産の鳥居です。
まもなく桜の開花。

2008年3月21日

商人気質

リタイアしたある商社マンの話。
私が関西出身だというと、
「関西はいいね。私は関西で商売の真髄を教わったんだよ」
昭和ヒトケタ生まれ、山梨県中部出身。
幼児期少年期を戦争の激動に過ごした世代。
戦後は役人として働いていたが、汚職の充満にイヤケがさし大手商社へ入社。
大阪支社(本社?)に勤務。
彼いわく、大阪商人は真のあきんどだそうだ。
彼らは根っから商売が好き。
「ウチラも儲ける、オタクも儲ける。英語でいうwin-winだね。
情にも熱い。この人、と見込んだらとことんアプローチして買ってもらう。
東京は冷めてるからね。買いたきゃ買えば、というところがある。
ただし、厳しい面も持ってるよ。
それじゃオタクに売りましょう、と握手して分かれるでしょう、その直後ですら電話で
『やっぱり別の人に売ることにしました』。
つまり、そっちの人のほうが高く買ってくれることになったんだよ。
ひどい話と思うかもしれないけど、それこそ商売の基本だね。」
裏表なくストレートに条件を相手にぶつける。
パッションとシビアの共存する気質。
「ほんで?なんぼマケてくれるん?」の世界。
大阪商人はユダヤ商人に通じるところがあるんだそうだ。
頭がよく、緻密な計算のもと本物を見分ける。
絶大な説得力のもと最高の条件で商談をまとめる。
なかば高揚しながら商売について語る、元商社マンの翁。
自らの出身である甲州商人については?
「『天井のない萱を売る』という話は有名だね。
よそものだとわかると愛想よく近づいていってロクでもないものを売りつけるところがあるよ。」
自嘲気味。
山に囲まれ行商の道を歩んできた甲州商人。
交通の要所で、物資が自ずと集まってきた大阪商人。
それぞれの特徴を体でとらえて半世紀かけて商売を極めた好々爺の口調が、小気味良かった。
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2008年3月20日

フェアリーのパン

今日は我が家を訪問してくれたお客様が大好きなフェアリーさんのパンをおみやげに持ってきてくれました。
いつも買ってるパンなのに、人からいただくと新鮮です。
この人はこれが好きなのかな、あるいは私はこれが好きと思われてるのかな。
ふぇありー1
チーズクッペ(?)、春菊とマカダミアナッツのパン、クリームパン3個。
フェアリーといえばクリームパン。
給食パンを思わせるなつかしくてシンプルなふわふわ丸パンに、とろーりカスタードがたっぷり入っています。
運転しながらでは決して食べられない、クリームのボリューム。
でもクドくないのは、クリームが甘すぎないからかもしれません。
やさしい牛乳の味なのです。
3つもあるってことは、家族3人分ってことかしら。
その気配りがうれしい。
ふぇありー2
チーズパンは初めて食べました。
今まで見落としていたんですね。
人からいただくと、自分で気づかなかったおいしいパンに出会えるのもトクです。
角切りチーズたっぷり。食事パンにもよさそうです。
そして春菊とマカダミアナッツのパン。
タイミングがずれて昼食をとれなかったとき、いつもあるわけではないこのパンを見つけると、それで今日食いっぱぐれたことをチャラにできるくらい、うれしいおかずパン。
ほんのり塩味が効いていて、なんとなく野菜の栄養もとれた気がして満足な一品です。
フェアリーの中で一番お気に入りといっても過言ではないこのパンを、
彼女がおみやげに選んでくれたことが、さらにうれしかったのでした。
フェアリーさんHPはこちら
リンクさせていただいてるブログ友達でもあります。
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2008年3月12日

ハートランドが帰ってきた

小淵沢の駅前からスタート、大泉で一旗あげた、あの「キッチンハートランド」が小淵沢に帰ってきました。
家庭風洋食屋さんです。
小淵沢の自宅のリビングを改装し、まさにおうちにいるような、(おうちより)居心地のいい空間です。
ハートランド1

この日は和風ハンバーグ定食を注文。
ハートランド2

大きいハンバーグのほかに小鉢が4つも。
お箸は紙にいれてくれてあるものの、割り箸ではなくウォッシャブルのもの。
こういう場合はマイ箸ではなく、お店のものを使わせていただくことが多いのですが、
マイ箸を使うとさらに割引(確か5円引き)してくれるそうです。
この日は食べ終わった後に知ったので残念!次回はマイ箸使います。
自宅開放式の小さなレストラン。
田舎ではよく見かけます。
たまにはずれもありますが、多くはとても居心地のいいもの。
狭い、って落ち着くんですね。(都会のワンルームマンションの気楽さが忘れられない)
お店のほうも、料理の味だけじゃなくて、インテリアや会話、すべてがトータルコーディネートされてのたまものです。
でも、お客さんのほうもこのお店の一部にならなきゃいけない。
お客さん同士の幸せな会話、オーナーとのやりとり、マイ箸使用など資源への考慮・・・。
高級ホテルなんかとは違った、お客さん側の資質もお店の居心地の良さの重要なファクターなんだと思います。
まあ難しく考えなくても、楽しくお話して、おいしくいただけばお互いハッピーですね。
キッチンハートランド
火曜定休 11:00〜19:00
県道608号(長沢小淵沢線)沿い・・・ではないけどすぐ見えるところ。
木の家づくりのキムラ工房向かい。
夜7時ラストオーダー、この時間までに入店すれば多少の長居は大丈夫。
何より、ランチが2時で終了してしまうお店が多い中で、昼間は休みなしでずーっと食事営業しててくれるのがありがたい。
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2008年3月5日

白馬のオヤジさま

取材で長野県白馬村に行ってきました。
スキーも登山もしない私にとって、白馬は全くの未知の世界。
松本から大糸線でゴトゴトと2時間弱。
だんだん雪深くなってくる列車の旅を楽しみました。
あいにく日差しはあるものの雲の多い天気。
北アルプスの雄大なパノラマの全貌を望むことはできませんでしたが、
それでもあの雲の中にあるであろう白馬岳を想像し、
たっぷり雪原と山里の風景を楽しませていただきました。
白馬1

この白馬岳を正面に望む小山の中腹に居をかまえるFさん。
別荘として住み始めて10年、去年から定住に移行しました。
沢水を直接蛇口に引く小さな山荘。
熊に窓ガラスをガリガリされたりする森の中に建ちます。
食べ物は原材料しか買わない、と飯ごう器でパンを焼いて出してくれました。
もらいもののオレンジとリンゴを煮詰めたジャム、自家製燻製器でつくったハムをのせて。
白馬2

テレビも電話もひいていません。
暖房は自分で改造した小さな薪ストーブが1台。
風呂はかつてはありましたが、ガスが内部に設置してあったため、ガス屋さんが安全管理のため取り外してしまいました。
以来毎日温泉通い。徒歩では20分ですが、雪のある季節はクロスカントリーで田んぼもつっきってわずか5分で着いてしまいます。
白馬3

ボタンひとつでできることが、現代の世界は多すぎる。
待つ時間を楽しめるのが、オトナの男の美学だ!
そんなことをつぶやきながら打ち込んでいるのがスケッチ。
美術部〜設計士の経歴の末に見つけた一生の趣味です。
白馬4

私には年齢的にも性格的にも実現不可能なこの暮らし。
男たちの究極の夢をどう記事にあらわすか・・・
今回は難しい・・・。
↓他にも個性的な田舎暮らしがいっぱい。
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