おかみブログ

2010年10月31日

霧雨だけど、Happy Halloween!!

ハロウィーンと初めて出会ったのは12才のとき、居住していたカナダで。
日本でもたぶんその頃から少しずつメジャーにはなってきてたんだとは思いますが、
当時の私にはかなりのカルチャーショックでした。
仮装をして、子どもたちだけで近所のおうちを回ります。
セリフは「Trick or Treat!」ではなく、「Halloween apple!」に節をつけて言ってました。(カナダは全域そう言うのかな?)
日系人の友人に連れられて、訳もわからず回った記憶があります。
日本ではそうはいってもまだまだクリスマスやバレンタインと同じく商戦としてのイベントにとどまっている気がしますが、
欧米の人たちの感覚とすれば、日本でいうおみこしや盆踊りと同じレベルで精神文化に溶け込んでいるんじゃないかと想像します。
オレンジと黒を基調とした色合いや、カボチャやオバケ、魔女といったキャラクターが好きで、大人になっても部屋のインテリアに飾りつづけてきましたが、八ヶ岳に来てイベントとして楽しめる環境にあることに、時期が近づくといつもワクワクしています。
思うに、八ヶ岳ではハロウィーンが定着しやすい気候風土にあるのではないかと。
短い夏を忙しく過ごしたあと、収穫作業もひと段落。
厳しい冬が来る一歩手前のこの季節、移住者中心に打ち上げ的に盛り上がれるのが、このハロウィーン。
むしろクリスマスより盛り上がっていると感じるのは気のせいではないはず。
八ヶ岳に来て、えほん館やレストラン主催のハロウィーンパーティにほぼ毎年行ってますが、
今年は原点に帰るつもりで、子どもたちのハロウィーンを見守る側になることにしました。
B&Bランプスロッジさんの企画した「子ども中心のハロウィーン」。
子どもたちが仮装して、ランプスロッジ周辺のお店や個人宅数軒を回って、お菓子をねだる。
オーソドックスな企画です。
子ども中心ですが、もちろん親も楽しんじゃいたいから仮装!
私も古着屋で仕入れたマタニティドレスを加工して、スペシャル魔女衣装を作っちゃいました。
実はこれ、2年前にTaz妊娠中にも使ったもの。
妊娠中に2回もハロウィーンパーティに参加する妊婦もめずらしいのでは??
あきれられながらも、やっぱり楽しんだもん勝ち!
MooとTazの仮装。
MooはありもののオレンジTシャツを使ったお手製。
Tazのはネット購入でMooのおさがり。Poohさんがハチに仮装したという設定の衣装で、Mooのときから数えて今までで3回着てることになります。
3番目も使うだろうから、もう元はとれてるでしょう。
LampsHalloween1.jpg LampsHalloween2.jpg
主催者ランプスロッジのパパさんから出発前のおはなし。
欧米と違って不慣れな子もいるから、「とりっく おあ とりーと!(日本語的なはつおん〜)」のセリフの確認や、お菓子をくれたおうちの人へのあいさつなど、リハーサルを行います。
最初の訪問先・ラングラー牧場の前にて。
LampsHalloween3.jpg
次の訪問先・ケーキ店シャンペトル。この日は「お菓子の国」の設定♪
ここで記念撮影をしました。
LampsHalloween4.jpg
次はウェスタン牧場。ハロウィーンが絵になるところだなぁ。
LampsHalloween5.jpg
このあと2箇所をまわって、ランプスロッジにかえってきました。
雰囲気のある大人のバーが、子どもオバケたちに占拠されてます。
LampsHalloween6.jpg
ランプスのパパもキメてるね。
LampsHalloween7.jpg
この日のために、事前に各お宅に根回しをしておいてくれた、ランプスのご夫妻。
そこは日本らしい律儀さです。
おかげで各家の方々もあたたかく迎えてくれました。
どうもありがとう!

2010年10月28日

てんつくりんin亜絲花展開催

この秋はかなりがんばって、いろいろ行動を起こしてますが、
いよいよ最後のイベントとなりました。
作家合同展に出品します。
場所は平山郁夫シルクロード美術館隣にある、同系列のギャラリー「亜絲花(あしはな)」の3階展示室。
亜絲花では今年度、おらんうーたん作家による展示会を行ってきていますが、
今は大泉のcafe&zakkaてんつくりんのプロデュースで、おらんうーたんの中でも独自に亜絲花で展示会をしてない作家たちによる展示を行っています。
テーマは「ひとあし早いクリスマス」。
石ものはめずらしいということで、石あるくも声をかけていただきました。
他にも陶芸、ガラス、服飾、木工、金工など盛りだくさん。
素材はばらばらですが、てんつくりんさんのプロデュースセンスのおかげで、なんとなく「かわいらしいクリスマス」でつながっていて、おもしろい空間になりました。
私たちも搬入時、顔なじみの作家さんと久しぶりに会えたりして、楽しく参加させていただきました。
亜絲花展1
店内はあたたかみのあるスポット照明、小さめのものがこまごま並んでいたりしてます。
亜絲花展2
石あるくの出品作品の一部。
石ころアートの小物です。
亜絲花展3
それぞれの作家が自分の「イチオシ」作品を選んだコーナーもおもしろい。
その中でイーゲルハウスさん(木工)は、乳幼児向けのおもちゃを選んでいました。
転がすと、くまちゃんが上がったり下がったりするおもちゃに、Tazもはまりました。
11月8日(月)まで
ギャラリー亜絲花3階(甲斐小泉駅前・平山郁夫シルクロード美術館隣)
入場無料

2010年10月18日

「最新」?お墓事情番組

今朝のNHKあさイチはズバリ!お墓の話でした。
前も書いたように、葬祭業に携わる者としてこの手の番組には神経をとがらせてしまいます。
今まであたりまえだった「日本人の常識」が、価値観の多様性とやらでどんどん薄れている世の中だから。
非常識を助長するような内容になってないかどうか、すごく気になってしまうわけです。
結論からいうと、今回の番組は比較的まともな内容でした。
これなら公共放送として流しても大丈夫かな。
まず、最近のお墓のお悩みベスト3をあげて、解決例の紹介や疑問点回答。
ベスト3とは「お墓が遠い」「跡継ぎがいない」「夫の墓に入りたくない」だそうです。
またこういうことに関連して具体的な質問が来ていて、答えるコーナーもあります。
「お墓は引越しできるのでしょうか」
「苗字が違っても同じ墓に入れるのでしょうか」など。
質問に対しての回答者は小谷みどりさん(第一生命経済研究所 主任研究員)。
いたってまともな回答を端的にしてくれ、安心できました。
とりわけ最後に、「法律ではこうなっているということを知ったうえで、それぞれの価値観宗教観に基づいて判断していくことが大切です」としめくくったのはウマイ。
また今回は、比較的年配の男性陣出演者がいい意味でブレーキをかけていました。
NHK解説委員柳澤さん「お墓がたとえ遠くてもそこにおまいりにいくことが大事」「お墓っていうのは家族の集まる場所」「守るのは子どもの使命」
石田純一さんは番組中一生懸命メモをとりながら、お墓を守っていくことの大切さを折にふれて訴えていました。
「お葬式事情」のときもゲストだった山口もえちゃん。前回は雰囲気で家族葬ってなんとなくよさそう、的なノリでひやひやしましたが、今回は「夫の墓に入るのが当たり前だと思ってました。他の選択肢があるなんてしらなかった」と優等生的な答えで感心。
「跡継ぎがいない」解決例として合葬式のお墓を紹介する程度でとどめたのもよかった。
さらに「子どもに心配をかけたくないから」という理由でこの埋葬を選ぶのは違う、
子どもを信頼せずつながりを断ち切る行為になりかねない、そんなふうに柳澤さんもしっかりブレーキコメントしているのはさすがでした。
こういう番組ではとかく散骨だの樹木葬だのを安易に取り上げるケースも最近では目立つけど、今回はなかった。
「たぶんあんまり感心しない例だと小谷さんが助言したんじゃないかな」と夫。
散骨も樹木葬も、遺骨の処理の話であって心のよりどころとしてのお墓とは直接関係ないのですが、
他の番組ではよくいっしょくたに取り上げられます。
市町村によっては節度を守る分には黙認、とされてきていますが、実際は法律上かなりのグレーゾーン。
お骨を海や山に撒く、埋めたあたりに木を植える。なんとなくよさそう、と思ってしまう人が多い反面、自治体や住民の心情が考慮されない点や、こういう処理をしたあと遺族がとても後悔する例も多いことは意外に紹介されていません。
葬式の回のとき、ブログに書いたようなことを「あさイチ」番組宛にメールしたのが、もしかして反映されたのかしら。
しかし、番組タイトル「最新お墓事情」がなんか違う。
最新、どころか20年も前からある例や疑問点でしょう。
むしろそういう当たり前のことを疑問に思う人が増えてきたということなのでしょうか。

2010年10月12日

クラフトフェア開催

10月の3連休が終わりました。
初日は冷たい雨となり、イベントには不向きの天候。
キムラ工房さんの感謝祭に出店しましたが、お客さんもまばら。
それでもキムラさんの根強いファンや家づくりに興味のある人が来て下さいました。
キムラ工房感謝祭4
キムラ工房感謝祭5
2時からは和太鼓グループ「古代神」の演奏。
キムラ工房感謝祭2
迫力と色気のある太鼓演奏にくぎづけ。
Tazは最近太鼓と聞くと反射的に両手のゲンコツを合わせてトントンし始めるのですが、
この日も「ドンドン、ヤー」などと口ずさみながら太鼓のマネをしていました。
キムラ工房感謝祭3
見物に来てくれた保育園お友だちの男の子は、あの大きな太鼓の音を聞きながらスーッっと寝入ってしまいました。
太鼓って、気持ちいいんですよね。
2日目からは雨もあがり、行楽日和。
特に3日目のくっきりした秋晴れは最終日を飾るのにぴったりの一日となりました。
2、3日目は白州のべるがで、「おらんうーたんクラフトフェア」に出店。
実は2日目だけ参加の予定でしたが、森の中の心地よさとお客さんの反応のよさにひかれて
最終日も出ることにしました。
べるがクラフトフェア1
べるがクラフトフェア2
今回の石あるくの目玉は、なんといっても「大谷石石窯」!
キムラ工房感謝祭1 べるがクラフトフェア3
実際に火を入れて、実演展示をしました。
久保酒店さんからビールケースを借り、台に。
その上にベニヤ板を敷き、石を組んでいきます。
この石釜の特徴は、まず組み立てが簡単なこと
一番大きい部材は1つ60kgぐらいあり、大人の男性2人で持ち上げられるくらい。
レンガやコンクリートのようにセメント接着や細かい組み立てもいらず、力さえあればトントンっと30分くらいで組み立てられてしまいます。
移動も可能。
使用するときには窯内に薪をくべ、がんがん燃やします。
これで石自体を熱くし、まさに「石焼き」状態にします。
特徴2。蓄熱性がコンクリートやレンガとは雲泥の差。
石は分厚くしてあるので、窯内が200度以上にあがっても、外側はほんのり温かい程度。
外側全体がホットカーペット程度に温かくなれば、中は調理の適温。
ここまで温めるのに約2時間かかります。
温かくなったら、いったん薪(炭)を出し、調理場所をあけます。
直火ではなく、石の輻射熱で調理。
ジャガイモなら30分くらい、ピザなら5分程度で、ふっくらパリパリの絶妙な食感が生まれます。
べるがでは市販のピザやナンを焼きましたが、魔法のようにおいしくなりました。
白州では他のクラフト作家さんとの交流もでき、イベントとしてとても楽しい2日間となりました。
クラフトフェア最終日の様子を小淵沢のJoeさんとランプスロッジさんがブログにアップしてくれています。
こちらもぜひご覧ください。
南八ヶ岳映像通信「森の中のクラフトフェア」
ランプスロッジダイアリー「連休日和」

2010年10月8日

イベント参加の週末

今週末3連休はあちこちでイベントがあって、楽しみですが
ぜひこちらのイベントにも来てください。
1.キムラ工房感謝祭
無垢の木の家づくり工務店・キムラ工房(小淵沢)で行われるイベント。
木や森に感謝して、青空の下一日楽しく過ごしましょうという想いがこもっています。
一番のみどころは和太鼓演奏。和太鼓音楽集団 鼓代神(こだいじん)がやってきます。
ウチはフリーマーケットコーナーに出店。
生活の中で気軽に使える石ものをいろいろ出す予定です。
10月9日(土)10:00〜15:30  キムラ工房にて
2.おらんうーたんクラフトフェア@白州べるが
八ヶ岳アート&クラフトネットワーク「おらんうーたん」主催の集合イベント。
木・ガラス・陶芸などなどいろんな素材の作家が集まってクラフトまつりを開催します。
べるがでは同時に「オータムフェスティバル」として、音楽ライブやペット関連のイベントなども行われます。
べるが1
ウチも石彫工房「石あるく」で参加。
こちらでも生活の中で使える石ものを中心に、作家色を出したオリジナル作品、ペットメモリアルなども並べる予定です。
大谷石のピザ釜公開!
ウチは中日の10日のみ参加ですが、クラフトフェアは土曜日から3連休通して開催しています。
クラフトフェアといえば、この辺では原村やスパティオでも行われ、少し遠くでは安曇野も有名ですが、
おらんうーたんとして行うのは今回が初めて。今回は18の工房が出店。
ここにくれば八ヶ岳のクラフト作家の作品や商品がたくさん見れる&買える。
ありそうでなかった企画に、出店者自身もどんなイベントになるのか、どんなお客さんと出会えるのか、ワクワクしています。
開催前の準備を出店メンバーでやりました。
不織布を使ったノボリや看板づくりです。
切り文字にカラースプレーで着色していきます。
べるが入口用の大看板の切り文字は、石あるくで作成しました。
墓石彫刻のときに使う字切りの機械が大活躍。
1文字約30cm角くらいの「クラフトフェア」の文字を、手で書いて画用紙を切っていくのはとても面倒だし、上手にできないことも予想されますが、
字切り機械を使えば、パソコンからつながったプロッターを通して、自動カッターがあっというまに画用紙を切りぬいてくれます。
あとはそのマスキング画用紙を現場で不織布の上に置き、スプレーでシューッ。
べるが2
べるが3 べるが4
丸太を組んだ木枠に布を張り、完成。
手作り感満載の、森になじむ大看板ができあがりました。
べるが5
10月9〜11日 石あるくは10日のみ出店
白州・尾白の森名水公園べるが

2010年10月4日

ピアノさん♪

ピアノの調律に来ていただきました。
今年の夏はピアノにとっても過酷すぎたそうで、調律師のmukkuさんいわくあちこちでとんでもない現象がおきていたとか。
ウチのピアノも、去年は8月に調律していただきましたが、今年は
「もう少し気候が落ち着いてからにしましょうね」といわれ、今になりました。
我が家のピアノの演奏者は、今はもっぱらMooです。
私も弾きたいとは思っているのですが、時間がないことを理由についつい遠ざかって・・・。
Mooがピアノを習い始めてから2年近くが経ちますが、その間ほぼ毎日30分以上は弾いています。
「いいねぇ、いい具合に狂ってるねぇ。」とmukkuさん。
でもMooしか弾いてない、という事実が、ピアノには如実に現れるそうで・・。
「左手、しっかり弾けてるね。」
「黒鍵はファの#だけが使われてる。」
「高音と低音は固いね」

こんな言葉を何回もいただきました。
いや、そのとおり。
Mooは最近左手もしっかり力が出るようになってきて、練習し始めの曲は歯を食いしばりながら何回も何回も繰り返し練習し、その甲斐あって練習曲はどんどんレベルが上がって、もうト長調とか出てきてるんです。
しかし、ファの#だけが使われてる、とバレた日にゃ、
そんなこともわかっちゃうmukkuさんが超能力者に見えたりして。
逆に言うとどれだけ私が弾いてないんだ、と反省することしきり。
これから乾燥しがちな冬がやってきます。
全部無垢のこの家はとりわけ乾燥が激しく、4年経った今でも柱や梁がピシピシいう音が聞こえるほど。
冬はストーブの上にやかんを置いたり、洗濯物を部屋干ししたりして調節しますが、
ピアノにとっては湿気が一番いけないらしいので、その調整がネックです。
とにかく人間と同じで、きちんと動かしていれば健康でいられて、「家になじむ」とのこと。
娘に負けないように私ももっと弾いてあげよう、と心も新たにした日でした。