山菜盗りの季節?!
山菜の季節。
田舎物件を歩いていると山の落ち葉の下からかわいらしく顔をのぞかせる山菜があちこちに見られます。
ほんとはよその土地だからやたらとっちゃいけないんだけど、「いいじゃん、どうせ誰も採らないんだし、今が食べごろなんだから」とばかりにこっそりいただいちゃうこともしばしば。
山菜の中ではタラの芽が大好物ですが、これはやはり他の人にも人気ナンバーワンとみえて、既に誰かが採った後だったりするし(悪いこと考える人は他にもいっぱいいるんですね)、木の上に出るものというのは罪悪感もなんとなく増してくるもの。
そこへ行くと地表に出ているものはわりと採りやすいのです。
ふきのとう、こごみなどはよく目にするメジャーなもの。
庭先によく生えています。
しゃがんで採っているとどんどん山の奥へ入っていったり。
赤ずきんちゃんはこうやって道草が過ぎてしまったんでしょう。
さて、今日出会ったのは「カンゾウ」。
お客さんが教えてくれました。
「あっ、これ今一番おいしいときですよ。どうぞ。」
古い民家を案内している途中、その庭先でのことです。
どうぞ、と言われても、と迷う間もなく、そのお客さんがなんの躊躇もなく次々とむしって採ってくれるので、つい束でいただいてしまいました。
『人』という字を逆さにした形の葉が何枚か重なっているような芽。
育ってくるとだいだい色のきれいなユリに似た花が咲くそうです。
ユリ科の植物で、『萱草』といいます。
甘味料として使う『甘草』とは別物。
さっと茹でて鰹節をかけ、おひたしにしていただきました。
ニラのような食感だけど、全然癖のない、甘みのある、おいしい葉っぱです。
でも何かが足りない。
と思っていろいろ調べていると酢味噌で食べるのが一般的とか。
そう、まさに、その刺激。
さすが先人。
こういう道端に生えてる草を採って食べるという行為は、ある意味今の世の中新鮮です。
ちょっと得した気分。
生えている場所もわかったら、また採りに行きたくなる・・・。
やはり山菜は買うものじゃないです。
でも人んちまでずかずか入って盗らないように・・・。