おかみブログ

2006年11月30日

いま、なぜ教育基本法改正か?

…という講演会が小淵沢で行われます。
主催者のお一人と知り合いなので、ご紹介いただきました。
子どもを持つ親としてはなおさらとても興味のある話です。
お時間のある方はぜひ聞きに行ってください。
日時:12月10日(日)13:30〜 
場所:北杜市小淵沢町 生涯学習センター

教育 ←詳しくはコチラ
チラシを見る限りでは、今の教育基本法を無意味に変えるべきではない、というスタンスのようですね。
今の基本法も改正しようとしている法案もちゃんとは知らないので、考えるにはいい機会だと思いますが、ちょうどその日が義父の十三回忌で、親戚一同集まるので、無理っぽいです。
それにしてもイジメ問題がこうまで明るみに出て、現場をちゃんと見てるのかどうかわからない人たちがあーでもない、こーでもない、と法改正ばかりに気をとられてるように見えるんですが、ほんとにそれで大丈夫なのかな、と考えてしまいます。
お上から「イジメた生徒に懲罰を」といって、停学処分だの教室を分けるだの、どこまで意味があるんでしょう。
おまけに「見て見ぬふりをした場合も同罪」なんて、実際にはちゃんと特定できるの?
クラス全員停学処分になり得るのに、誰も居なくなっても学校だけあるんでしょうか。
それより、たとえば社会体験をさせるという案も出てますが、そういうのはよさそうかな。
要は社会が狭すぎるんだと思うんです。
私と同じ世代で、小学校の頃八ヶ岳に移住してきた人が、当時はよくイジメられたと言ってました。
都会と田舎の価値観の差が子ども社会の中にも存在してて、子どもだからロコツに多勢に無勢でイジメるんだそうです。
私も中学校の時、当時珍しかった帰国子女として学校に転入したときも、ひやかされたり悪口言われたりしたものでした。
今だったらそれぞれの人のいろんな経験っておもしろいと思うんですが、当時は自分の社会しか知らないですからね。
大人になればウマの合わない人とは深くつきあわなければいいし、でも仕事する上では嫌いな人ともある程度やっていかなければ進まない。
そういうのを子どものうちに少しは身につけさせてもいいと思います。
しかし、田舎で生徒数が少ないような町でも、やっぱりイジメってあるのかなあ。
どんな理由でそんな関係性が生まれちゃうんだろう。
やっぱり懲罰部分を考えるより、根本的に社会組織を考えていかなきゃいけないんじゃないでしょうか。
…難しい問題ですね。
ところで今回の講習会で高校の未履修問題も話があるんでしょうか。
それはそれで興味があるのですが。

2006年11月29日

パソコン、ドクターストップ

パソコンに向かえなかったもう一つの理由はなぞの肩こりです。
かれこれ2週間は続きました。
私は普段あまり肩こりを自覚しないほうで、とにかく理由がわからない。
ある日朝起きたら痛みのせいで首が回らない。
軽く腕をまわしたりしてみましたが、昼過ぎにはどんどん悪化し、まるで30kgくらいの石の固まりでものしかかっているようです。
特にパソコン作業をしているときに辛い。
ちょうど雑誌編集のデスクワークが佳境に入ってきた頃で、パソコンに向かわざるを得ないのですが、痛くてマウスも動かしづらいのです。
その他運転もダメ、じっとしているのもダメ、かといって動いてもどんどん痛みが広がって頭痛まで催すようになってきた。しかもこれが何日も続く。
これは重症だ!
そこで肩凝りの原因について考えうるものをブレーンストーミングしてみました。
1)運動不足や同姿勢長時間持続による血行不良(パソコン仕事か)
2)目の疲れ、寝不足
3)重いもの持ち上げや無理な動きによる筋肉痛(子供も重くなってきたしなー)
4)腱鞘炎(マウスの使いすぎか)
5)内臓機能の低下(そういえば最近いつも同じところに口内炎が・・・)
6)寝違え
7)寒さ
8)感染症
9)ストレス
10)腫瘍、癌
11)四十肩(まだあと数年あるぞ。その言葉で片付けないでくれよー。
12)電磁波アレルギー(パソコン以外のものはとりあえず大丈夫そうだけど)
13)シックハウス症候群(部位としては右肩に限られているから違うと思う)
14)方角が悪い(以前建築士のあつこさんにみてもらったら寝室がわたしにとっては最悪の方角だそうだ)
15)たたり、憑依(石がのしかかっているようだけど、こんなに石屋のおかみとしてがんばっているのにぃ)
もっといろいろあるのでしょうが、痛いのでこのへんでやめました。
さらに対処法・治療法も洗い出してみました。
イ)マッサージ(揉む、たたく、なでる)
ロ)冷湿布
ハ)ストレッチ、体操
ニ)ウォーキング
ホ)温泉
ヘ)鍼・灸
ト)整体
チ)電気あて
リ)娘の寝顔
ヌ)寝具の買い替え
ル)家具の配置換え
ヲ)お祓い
ワ)引越し

なんかどんどん暗くなってきます。
一番私にとって現実的な原因は1、2、3,6で、試してみたい対処法はホ、ヘ、トがセットになった1週間くらいの湯治旅行。
実際試したのはからすべてです。
ところでこんなときに限ってタイミング良く(悪く)マルチ商法の寝具の紹介があります。
「肩が凝って・・」とぽろりともらした知人が、いつになく親切に世話をやいてくれて、なにやら先生とよばれる人のところへ連れて行って、ぽかぽかと温まる不思議なおふとんを紹介してくれました。
よくよくハナシを聞いてみると一式100万近くするそうで、さて、何て断ればいいかな、などと考える一方、この商品に限らず真剣に寝具の交換をしたほうがいいだろうかと悩むしまつ。
あげくには方角だのたたりだの、お祓いだの。
こんなときの駆け込み寺のような存在が鍼灸師のMOMO先生です。
暗い気分に相乗するように悪化する肩の痛みをかかえて、最後のとりでに逃げ込みました。
「何が原因かわからなくて。ただの四十肩だって言われればそれまでなんですけど。方角の良し悪しって、信じます?」
「方角っていうか、場所の持つ正の気、負の気っていうのは確かにあるよ。だけどもう家も建てちゃって住んでるんだから、それに勝つくらいのエネルギーを持たなきゃ。気が弱くなると呼び寄せちゃうのよ」
と言いながら丁寧にツボや筋を看てくれます。
「完全に傷めてるね。スポーツ選手がよくやる、あれよ。パソコン作業で筋肉を固めたまま寝て、どこか寝違えたんだろうね。今はおとなしく姿勢よく、なるべく負荷がかからないようにして、置き鍼が効くのを待つことね。絶対治るんだから、変なこと考えちゃだめよ」
ああ、なんと心強い言葉。
てことは、運動不足だと思ってぐりぐり体操したり、過激なストレッチやったりしたのはよくなかったのか。
「当たり前よ、絶対だめ。とにかく炎症起こしてるんだから。なるべくパソコンも控えて。」
理由がわかっただけでも、少なくとも気分は晴れて、それだけで痛みが和らぎます。
四十肩でも憑依でもなかった。バンザーイ。
MOMO先生ありがとう。あなたに出会えて幸せです。
後でわかったことですが、女の厄年が数え34でやっと終わったと思っていたら、実は次の36、37、38の厄年もあったのですね。
私は今年、まさにこの時期の本厄にかかっていたらしく、なるほどいろいろと変化の年だわ、と妙に納得したのでした。

2006年11月28日

安眠の提供

最近家で夜パソコンを触れないことが多かったのですが、その理由は娘が必ず途中で起きてしまうことでした。
むくっと起きた時、回りにだれもいないと必ず泣き出します。
反抗期のくせに甘えたい時期なんでしょうか。
しばらく添い寝しても、居なくなるとまたすぐに起きて泣く。
そうやって添い寝している間に親のほうが眠くなって、そのまま寝てしまうというパターンです。
仕事もブログもたまっていたので、なんとかパソコンに向かいたいところ。
私のパソコンは勉強机のところにあり、椅子に座って使います。
これだと子供から距離が遠いので、今日はこたつで夫のノートを借りてすることにしました。
すぐ手の届くところにお昼寝用座布団を敷いて寝かしてみます。
以前はこれでちゃんと寝たのに、今回はだめ。
すぐ泣いて起きてしまって私のひざにもぐりこんできます。
ひざにだっこでいろいろ動かしてみますが、こちらもなかなかこれぞという体勢を決めるのが難しいものです。
でも不思議なもので、ひざや腕の中ならどんなに動かしても起きません。
おもしろかわいいなー、と見ているうちに、また自分も眠くなってついうつらうつら。
なかなか進みませんなー。

2006年11月22日

ヘッドライトが消えた夜

最近八ヶ岳南麓は4時半くらいに日が沈みます。
いくら日照時間が一番長い地域とはいっても、高い山々に囲まれたところ。
私の郷里の明石(兵庫)のように水平線に沈むのとは違って、日の入りは早いのです。
保育園のお迎え帰り、夕飯までまだ時間があるからと、少し遠くのお店まで車で買い物に出かけました。
5時。あたりはたそがれ時を過ぎ、すでに闇が下りてこようとしている。
あたりが何かおかしい。
どうも前が見えにくい、私の目がどうかしたのだろうか・・・。
と、しばらく走行していましたが、しばらくして「ヘッドライトがついていない」ことにやっと気づきました。
(車装備については全く無頓着。そんなヤツです)
どうやら左の車幅灯しかついていないらしい。
停車してみて目で確認。確かに。(見なきゃわからないのか)
これでは安全に関わるので、すぐに通りがかりのスタンドに駆け込みました。
若いお兄ちゃんでしたが、私からは神様のように頼もしくみえます。
フロントカバーを開け、ライトを空中にかざしてなにやら振ってみたり(切れているかどうかのチェック)、ハンドルの下部のふたをとってペンチで小さな金物を抜き差ししてみたり(ヒューズがとんでいるかのチェック)。
寒い中15分ほど見てくれましたが、どうも原因がわからない。
電球も切れてないしヒューズも飛んでない。
「よくわかりません。車屋さんに行って下さい」と申し訳なさそうに言うお兄さん。
・・・しかし。
あたりはとっぷりと暮れて真っ暗。
今宵は月もない、ざわざわと少し強い風が最後の落ち葉を舞い上がらせ、星の光だけが暗黒の夜空に瞬く。
こんな中ライトのつかない車でどうやって帰ればいいのだ!!
しかたなくハザードランプをちかちかさせながら時速20kmでのろのろ進む。車一台通らないので別に迷惑じゃないからいいか。
そこへ目の前を得体の知れないモノが横切る。
目をぎらりとこちらへ向けて足早に走り去る。・・・なんだタヌキか。
帰り道の約20分。
チカチカしたハザードを見ながら暗闇を進んでいると、めまいが。
危うくガードレールからはみ出して下のガケへ落ちそうになりながらなんとか外灯のある通りまでたどり着いた。
「ふう」疲れた目を押さえてしばし休憩。
その時横で甲高い声が。
「MOOちゃんうんてんするー」
これでやっと怪奇のナゾがとけました。
車に乗せるとき、だっこしていったん運転席に一緒に座り、その後助手席に設置した(ほんとは後ろにしなきゃいけないんだけど)チャイルドシートに子供をはめ込むことがあります。
反抗期にさしかかった2歳近くの娘は体中で嫌がって、えび反りして着席を拒みます。
そのかわり得意になって自分が運転のマネをしようとする。
「いきますよー」と覚えたての日本語をあやつり、停まっている車のハンドルをグキグキ、ライトレバー(右)やワイパーレバー(左)をまわしたり倒したりガチャガチャ・・・。
次の日いつもの整備店に行ってきました。
原因は案の定、ライトのスイッチ(運転席のレバー)の故障だそうです;;
やれやれ。
「あなたのせいなの」とほっぺたをつまむと、ケタケタと笑い声を返してきました。

2006年11月16日

サルが出た!

勤務先の事務所のテラスにサル出現!
南アルプス山麓が生息地と言われていますが、甲州街道を渡りいよいよこの高根町にも上がってきたのです。
さる1

小さい小猿です。きーきーとかわいらしい声で鳴いていました。
目を合わせたらボス猿が襲い掛かるといわれていましたが、どうも親猿は見当たらず、一匹だけ。迷い猿のようです。
人間を見ても怖がるでもなく様子を伺いながら逆に近づいてこようとします。窓を開けたら入ってきそうな勢いでした。
さる2

それにしてもとても寂しそう。
屋根に登って南アルプス方面を見ています。
さる3

通りかかった移住者のご主人。
危害を加えるサルでないことがわかるとかわいくなってきて・・・
さる5

ついには抱き上げてしまいました。
サルも寒さの奮えが止まり、脱力して体を預けている様子。「ほら、力抜いてるよ。だんだん重くなってきた」
こらこら、孫じゃないんだから。
さる6

そのご主人がいったん家に連れ帰ろうとしましたが、さすがに途中で放しました。するとまた事務所に戻ってきて、窓から中を覗き込み、なにやら物欲しげ。かわいいんだけど・・・(困ったナー)
さる4

誰か人間から食べ物をもらったのかもしれません。いやに人懐っこいサルでした。事務所にこのまま住みついちゃったりして。

2006年11月14日

1歳児の給食

今日は保育園の試食会の日でした。
ガラス工芸作家のてるちゃん(1才5ヶ月)ママと、ひなちゃん(11ヶ月)ママの3人で参加。
最初に全園児たち(100人くらい?)の前でごあいさつさせられ、ドキドキ。
「おかあさんたちに何か質問はありますか?」と先生が言うと「はーい」と大きな子たちはほぼ全員手を上げて質問体勢。
年長組の女の子からの質問。「すきなたべものはなんですか?」
なるほど、試食会に来たおかあさんへの質問としてはぴったり。
こういうの、先生があらかじめ教えておくんでしょうか。
おかあさんたちは順番に答えます。
「お豆腐です」(てるちゃんママ)→無反応。子どもたちにはジミな印象だったよう。
「お鍋です」(ひなちゃんママ)→一瞬きょとん。食べ物かどうかわからなかったよう。その後大ウケ。
私はちょっとイジワルに「やさいはぜんぶすきですが、いちばんすきなのはにんじんです」と答えてやりました。
きっときらいな子がけっこういるだろうな、と思って。
案の定、「やー」とか「わー」という大きなリアクションで、おもしろい。
先生が「にんじんはよーくかむとあまくなっておいしいよね」と教えているのもほほえましく見えました。
こういうときの大人は、無意識か意識してか、こどもにはこれを好きになって欲しいという食べ物を発言するもののようですね。
さて、30分ほどこどもたちと遊んだあと、いよいよ試食。
今日の献立は
 ・レバー酢豚
 ・ナムル
 ・もろきゅう
 ・わかめとエノキダケのスープ
 ・りんご

でした。(写真を撮れなかったのが残念!)
これは北杜市の全保育園で同じ献立で、しかも年齢関係なくどのこどもたちも同じものだそうです。
1才から1才半くらいというと、離乳食はほぼ完了しているものの、まだ自分できれいに食べるのは下手で、味覚も固まっていない頃。
その月齢の子たちにとってはかなり過酷なメニューでした。
1)味が濃い
酢豚もわかめスープも大人が食べても満足してしまうくらいのしっかりした味付けです。さすがにコンビニやファミレスよりは薄味で、一応手作り風の味がしたので、ちょっとほっとしましたが、いくら手作りとはいえ、ケチャップだの中華スープだのといった味を1才児から覚えさせる必要があるのでしょうか。おまけにきゅうりにはもろみが大さじ0.5杯分、どっぷりかかっており、さすがにしょっぱいです。ウチのMOOにはほとんど落としてやりました。
それぞれ、それ自体が悪いわけではないんですが、もっと素材本来の甘みを知ってもらいたい年頃なのになー。
これじゃあ、ニンジンはかめばかむほど甘くなる、なんて実感しにくいじゃないでしょうか。
2)大きさ
いくらかじればいいって言ったって、大人の人差し指2本分くらいもあるレバー揚げや、普通に乱切りしたニンジンは、1歳半児たちにとってはかなり食べにくそうなものでした。
どうしたって一人では食べられないから、飽きてしまって遊びだす。
ご飯にしても、左手でお椀を持って右手ですくって食べるなんて芸当はできないから、大人が食べさせてあげることになる。
もう少しべっとりしたご飯を安定性のよい器に入れてくれるなら自分で食べられるのに。
3)素材
マクロビオティックを期待していたわけではありませんが、やはりメインは肉という考え方は、あまり賛成できませんでした。
てるちゃんママも、イマドキの移住者らしく、ロハスです。
さっきの全園児の前でも好きな食べ物は「豆腐」と答えたくらいですから、ヘルシーな素材を期待していたよう。
唐揚げやら市販のハムやら、白とピンクの着色のかまぼこを、どうしてわざわざ1才児に与える必要があるのでしょう。
それより芋や豆がなかったよね、と帰り際に3人で感想を言い合いました。
献立を考えるのは栄養士さん。
北杜市内で1人だけしかいません。
最近の子供の嗜好をとりいれながら、なるべく多くの食品を、炭水化物・たんぱく質・ビタミンなどバランス良く与える。とても難しい仕事だと思います。
でももっとシンプルに考えてもいいんじゃないかな。
せめて、自宅でたべさせる食事のジャマにならないようなもの。
こんなおごっそう(甲信州弁・ご馳走の意)が給食ででるようじゃ、家の粗食を食べなくなりそうで不安です。
理想は3才以上児と未満児の食事を変えてくれればいいのですが、きっとそんなことまでしてられないんでしょうね。
でも離乳食期の乳児まで、この食事じゃちょっとかわいそうだなぁ。
アンケートはびっしり書こうね、と口うるさいおかあさんたち3人でした。

2006年11月11日

抽斗のある家具展

家具の工房YASUSHIさん個展が大泉の詩游館ギャラリーで今日から開催しています。
セルクルさんネタでもご紹介した、私の大好きな作家さんの一人です。
今朝、通勤途中のギャラリー近くの交差点で、YASUSHIさんが娘さんと案内看板を設置しているところをみつけました。
「そういえば今日からだった。」
運転中は前しか見ないと有名な私が、しかもいつものようにマッハ○十キロのスピードで飛ばしていたさなかでも、ちゃんと確認することができたのですから、これはもうウンメイでしょう。(なにを大げさな)
ということで、さっそくお邪魔してきました。
抽斗1
今回のテーマは抽斗(ひきだし)。
この人の持ち味は洗練された美しいカーブをさりげなく取り入れた、でも素材感はシンプルなもの。
木目の美しさを引き出すのも上手く、私は今回はカバの特徴をなんとなく覚えました。
それから木組みの部分の色の濃淡が特徴的です。
抽斗b2

蟻組みというらしいですが、「アーメン」するときに組む手のように接合部をいくつもの凹凸をつけて組むことによって、オイルを塗ったとき飛び出した部分が自然に濃い色になるとのことで、まるで木を変えたかのようなデザイン性が表現できているのです。
コンソールやサイドテーブルなど、ため息の出るようなものばかり。
さわやかな秋晴れのようなYASUSHIさんの笑顔もステキです。
北杜市大泉町 ロッジ詩游館内ギャラリーにて
11月19日(日)まで

工房YASUSHIさんHPはこちら→http://www1.ttcn.ne.jp/~kobo-yasushi/

2006年11月7日

あなたは森派?眺望派?

午前中の天気は大変動。
8時頃びかびかに晴れていたと思ったら、にわかに強風が吹き荒れざーざーと冷たい雨の嵐。
その後昼前にピーカンの青空が広がり久しぶりに富士山の全貌が見られました。
この家を建てる前の土地選びの時、ありとあらゆる条件を持ち出して探していた時期がありましたが、最もこだわった条件のひとつに「富士山が見える」がありました。
もともと関西人の私は富士山にミーハーなあこがれがあり、別格の存在。夫も山の眺望に優れた開けた場所、ということでは共通していました。
しかし、人間ぜいたくなもので、だんだんその景色にも慣れてきてしまいます。
また、富士山の眺望を居ながらにして得られるようにと、東南側に大きく出窓を張り出しましたが、我が家は東がすぐ道路に接し、それも比較的往来の多い道路なので、出窓の下半分はカフェカーテンで覆っています。
窓から
ですから立たないと富士山は見えません。
しかも地球温暖化の影響か、今年は異常に湿気っぽい日が多く、11月に入っても富士山の姿が見られる日が少ないという現状。
こんなんで眺望誇れるのかー。
隣の芝生は青く見えるもので、最近は森の中の家もいいなあと指をくわえることも多くなりました。
八ヶ岳の森は本当に美しい。
春はカラマツの新緑、夏は木陰となって涼しい空気をもたらしてくれ、秋は鮮やかな黄金色の紅葉。そして冬は樹氷、そして場所によっては枝の間から山々のクリアな稜線が見えていたりするのです。本当に表情豊かです。
明るい森の中の家は風にも守られ、マイナスイオンたっぷりの癒しの空間になっていて落ち着いてモノゴトを考えるのにはぴったりです。
紅葉

昨今八ヶ岳に土地や建物の物件を探す都会の人は、山の眺望を求めるケースが圧倒的に多いのですが、実は眺望派は初心者なのでは??と考えてしまう今日この頃。
それでも今日みたいに待ちに待ってた富士山が見られると、思わずシャッターを切って自慢したくなるのはご勘弁ください。
富士山

2006年11月5日

ギャルリーアビアントの石建築

小淵沢にステキなギャラリーがオープンしました。
「ギャルリーアビアント GALERIE A BIENTÔT」
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<ステキその1・石の使用法>
石屋ですからやはり石の使い方にまず目がいきます。
いろんな種類の石をふんだんに使っていました。
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御影石、大理石、鉄平石など建築でよく使われる石材ですが、デザインと組み合わせ方にセンスが感じられました。施工はタイル職人の手によるもののようです。
<ステキその2・フレスコ画>
建物のデザインはフレスコ画家の方によるものだとのことでした。天井や壁にさわやかな植物の絵がフレスコ画で描いてあります。
フレスコ画ってよく知らなかったので、この機会にオーナーに教えていただきました。
通常絵の具は糊などの溶剤を使って紙やキャンバスに着色しますが、フレスコ画というのはまだかわいていない漆喰壁(濡れた石灰)の上に直接水溶きの顔料を乗せ、壁と一緒に乾いていく過程で色を定着させる技法。この方法でいくとそれこそ何千年もほとんど変色せず、鮮やかな色が残るのです。なるほど、システィーナ礼拝堂の絵が今でも美しいのはそのためなんですね。
abient8 ←フレスコ画とは
<ステキその3・3つの癒し空間>
1階は喫茶スペースとショップ、2階はアートギャラリーになっています。ギャラリースペースはよけいな装飾、照明レールすらないシンプルな白壁。ゆっくりと絵画に触れた後は明るいフレスコ画と太陽光がそそぐカフェでくつろぐ、というわけです。
<ステキその4・展示物>
オープン初年度はアーティストでもあるオーナーの作品を展示。同じ人が創作したとは思えない多岐にわたる作品群。絵画、人形、着物地のリフォーム小物など。特に絵画は2種類の魅力・・・抽象画と室内画(?)
abient9 ←とにかく百聞は一見にしかず
<ステキその5・コンセプト>
「古いものと新しいものの融合」が館全体のコンセプトとのことで、絵画作品にも古着リフォームにも建築にも現れています。
石を多用しているのもそんな意図があったのでしょうか。
abient ←レトロだけどポップな洗面台
ギャルリーアビアント
オープン:4月〜11月 金〜月曜日 11:00〜17:00
所在地 :北杜市小淵沢町上笹尾3332-1449 ラングラーランチより北へ約100m

2006年11月4日

パン天国

連休中日。午前と午後の用事の間が少なくて昼食をとるヒマがなさそうだったので、中継地点のリゾナーレへ。
3日から5日までは回廊(通称ピーマン通り)で収穫祭をしています。
パティオでは八ヶ岳近辺のパン屋さんがずらりと軒を連ねていました。
パン好きの私にはこたえられない企画♪
パン祭り1

会社の同僚の話によると、彼女の移住してきた15年前は八ヶ岳で焼きたてパン屋さんはめずらしく、東京に帰ったときにわざわざおみやげで買ってきたそう。
いまや八ヶ岳はパン屋さん天国だというのに、信じられない話ですね。
どのパン屋さんもそれぞれにこだわりを持っているので、競合しているようで、かえって相乗効果になっているみたいです。
パン祭り2
↑京都出身の雅な関西弁を操るフェアリーさん(長坂町)。優しい味の和製菓子パンを中心に出品。おすすめは車の中では決して食べられない、とろとろカスタードたっぷりのクリームパン。
パン祭り3
高円寺でもかなり人気だったノエルさん(長坂町)。(店名は八ヶ岳で変えてますが)。整った上品な味わいのgateau中心に出品。ラウンド型の焼き菓子は引き出物にもお勧め。
パン祭り4
今年オープンしたばかりの森の中のかわいい一軒家から早くもイベント参加を果たした「ごりらのパン屋さん」(高根町)。ごりご主人は本店でせっせと製作中とのことで、りす奥さんが出店の店番。油脂をほとんどつかわない軽くて優しい風合いの給食風食事パンを中心に出品。
パン祭り5

こんなに買い込んじゃいましたー。
しばらくは自宅でもパン天国。
パン祭り6

今日の昼食分。丸山コーヒーをテイクアウトし、清里フランクを添えていただきまーす。
パン祭り7

大道芸のおねえさんもやってきた。
ショー付きのランチとはなんてぜいたく。
短い時間でしたが大満足のお昼ごはんでした。
明日もお天気がいいようですよ。
どうぞ足をお運びください。