おかみブログ

2012年12月17日

空(くう)の思想

息子の誕生日にちなんで、考えてみる。
空(くう)とは、あらゆるものが、不変にして恒常的な本性を持たないということである。
もし、ものが変わらないで永続するならば、それは生ずることも、滅することもないはずである。
なぜなら、生起・存在・消滅は、いずれも変化にほかならないからである。
いいかえれば、あらゆるものは、固有の実体とか本性をもっていない、だから空である、ということになる。
ものは原因や条件しだいで生じ、原因や条件がなくなれば滅するだけのものである。
空の思想は必然的に不二(ふに)の思想に導いていく。
もしAなるものに実体がなく、Bなるものにも実体がなければ、
AとBとは、ともに実体の空なるものとして、区別されず、分かつことにできないものとなる。
すなわち、不二であることになる。
一見対立している二つのもの、たとえば煩悩とさとりは、ともに空であるから、本質的には不二である。
――――『日本人とお墓』監修・編著/小畠宏允 より

みんな違うけど、みんなおんなじ。
自分が救われれば、みんなも救われる。
今日、息子はバーバの家でたらふく食ったくせに、私の夕食のスパゲッティを見て「わぁ♪まーめん♪(ラーメン の意)」と顔を輝かせていた。
ラーメンじゃないよ、スパゲッティだよ。
でも麺類で口に入るおいしそうなもの、という意味では同じだし
そもそも自分の食事はさっきので終わったという固定観念もない。
目の前にあるものに本質的な違いはない。
空の思想を考えると、思うようにいかないことにイライラするのがバカバカしくなる。
ずっとこの思想を実践できればいいのに、と思う。

2012年12月14日

富士山を望むお墓2

冬はつとめて。
奇跡的に5時半に目が覚め、これは天のおつげかと、撮影にでかけました。
朝焼けの富士山。
立沢南原墓地。先日ここにお墓がある家から追加彫りの依頼があり、下見に来ていましたが、
田んぼの中の小高い丘にある共同墓地からの山の眺めは圧巻。
いい撮影スポットみつけた、と喜んでます。
立沢南原
コンビニで温かいスープとパンを買って一息ついたあと、丸山墓地公園へ。
ここは町で開発したお墓で、こんもりとした丸山の斜面を利用してます。
八ヶ岳と富士山をほとんど同じ目線の高さで望み、大変開放感のあるところ。
丸山墓地公園
午前中は晴天。
風もなく穏やかなので、Kuhを連れて撮影にでかけました。
富士見町先達のお墓。
富士山とお墓
富士見Kuh2
田端のお墓からは富士山は見えないので、代わりに八ヶ岳と甲斐駒を撮りました。
富士山とお墓3 富士山とお墓2
ここは桜の季節が最高だけど、ストイックなこの時期の山も好きです。

2012年12月12日

富士山を望むお墓

2〜3日前の雪がまだ少し残っている、八ヶ岳南麓です。
12月にはめずらしい強烈な寒波が去り、今日は少し穏やかな日。
でもやっぱり空気は冷たく、2〜3分素手でいるだけでジンジン凍りつく感覚にみまわれます。
そんな日こそ山の写真。
ライター仕事の取材もかねて、富士山を撮りに行きました。
私が撮影するんだから、やっぱりお墓から見た富士山を見てまわりたいです。
葛窪墓地公園
葛窪
公園、という名称にふさわしく、きれいに整備管理された共同墓地。
赤松群の向こうにそびえるさまは、まるで日本画。
高森 境保育園近く
高森
高森は2箇所の共同墓地以外に屋敷墓的な小さい規模の墓地が点在しています。
富士見高原
富士見高原
これはお墓じゃないけど。鉢巻道路沿いに富士山を見るためのベンチを置いてくれてる高台があるのです。
立沢南原墓地
立沢南原
原村近く。かなり西に来たから富士山の姿は小さいけれど、広大な田園のはるか先に、しっかり存在感をみせる。
雲が出てきたから、今日はやめ。
明日、大好きな先達と田畑に行ってきます。

2012年12月10日

ゾウさんのバースデーケーキ

Kuhは2才になりました。
我が家では先月のTazを筆頭に、冬に毎月家族の誕生日をむかえます。
12月はKuh。
クリスマスもかねて、今年はケーキを張り込みました。
長坂にある、町のケーキ屋さん「ふらんす屋」に注文。
パティシエでもあるご主人はドラムの名手。
ご自身の所属する小淵沢のジャズバンド「ダンディーズ」をはじめ、あちこちのライブで大活躍。
演奏中はめちゃくちゃかっこいいけど、パティシエの顔はまったく違っててほんわかしててステキです。
どんなケーキをお願いしようかなーと思って作品集を見てたら、似顔絵やキャラクターが描かれているケーキアート集がありました。
すごく上手。
ゾウがとても好きなので、ゾウさんの絵をかいてもらうことにしました。
maejima.jpg
2才ってことを言わなかったからか、けっこうリアルなゾウさんですが、
Kuhにはかえって図鑑を見てるみたいでよかった。
ほんとはこちらでイラストや写真などを用意するのがよかった、ということを後で知りました。
cake.jpg
透明のジャムに少量の食紅をまぜて、色を調合するんだとか。
しかも、ケーキの上にいきなり書くのではなく、何回も紙の上に下書きして、別のところにつくっておいてからケーキに乗せるんだそうです。
おちゃめな趣向の裏には、パティシエ・マエジマの強いこだわりと技があったのでした。
甘さ控えめのやさしい味。
いただきまーす。
Kuhcake.jpg