おかみブログ

2015年2月9日

石の旅 神戸編

広島の帰りに、実家明石に立ち寄りました。
子どもたちは両親があずかってくれるというので、私は一人で懐かしの神戸へ。
神戸でおひとりさま♪ 贅沢な半日です。
 
神戸旧居留地は世界のブランド店舗が集まるところ。
石造りの洋館の間を闊歩してみました。
 

 

 
エルメス大丸神戸店は三十八番館建物にあります。
ここは本場神戸御影町産の本御影石の建物。
みかげ石の名がここから出ているという、いまでは幻の石です。


 
震災で多くの古い建物が崩れましたが、石造りの建物は比較的残ったとか。
今では震災の爪痕はほとんど消えているように見えました。
ますます、元気になってほしい、神戸の街です。

2015年2月8日

石の旅 伊予大島編

広島旅行の2日目は、レンタカーを借りて伊予まで足を延ばしました。
 
尾道と愛媛の間の瀬戸内にまたがる芸予諸島。
今では「しまなみ海道」という立派な車専用道路ができましたが
かつては船での往来でした。
戦国時代には海を制すものが国を制す、と海の覇者=水軍(海賊)が台頭しました。
三島村上家といわれた村上水軍の3家は有名で、特に能島村上家は武吉・元吉の時代に最盛期を迎えます。
2014年本屋大賞となった「村上海賊の娘」は、まさにこの芸予諸島を舞台とした小説でした。
 
今回の旅行ではその芸予諸島のひとつ大島をめざします。
 
大島は、日本のブランド石「大島御影」の産地。
上品な青みがかった白色系花崗岩で、墓石や記念碑をはじめ、様々な彫刻に用いられています。
大島では島全域にわたって、一般の民家でも立派な大島石の石積みが施されていて、すばらしい町並みを形成していました。
 
大島石と石産業の保存、市民の活動交流の場としてつくられた、「石文化運動公園」。
大島石の巨大な石積み、たくさんの石彫刻に囲まれた運動施設で、ものすごく見ごたえがあります。
 

 

 
大島石の採石、加工、卸、小売まで手がける、全優石の仲間の石屋さん「青山石工房」さんにお邪魔しました。
庭も事務所も展示がすばらしい!
観光地図にも載っているお店です。
 

 

 

 
村上水軍博物館
「村上海賊の娘」にちなんだ石造物の数々!ファンにはたまらないスポットです。
村上水軍の本拠地、能島城がここからよく見えるのです。

 
 

 
短い大島滞在でしたが、めいっぱい楽しめました!
海の幸もおいしいです!

2015年2月7日

石の旅 広島編

全優石の総会、今年は広島で行われました。
夫の会議出席にくっついて、家族で行ってきました。
  
いつも明石の実家に帰る鉄道ルートにて。
小淵沢→(中央線)塩尻 →(中央西線特急しなの)名古屋 →(新幹線のぞみ)広島
小淵沢から朝7時半に出発して、1時半には広島についてしまうのですから、
世の中便利になったものです。
 
大学時代の後輩が住んでいるので平和記念公園を案内してもらいました。
彼のお父さんはじめ、お身内で被爆された方もいて、彼はその思いを受け止め、案内の声にも静かな祈りの気持ちが込められているように感じました。
 
記録や思いを後世に残すにはやはり石が使われます。
平和記念公園にはたくさんの石記念碑がありました。
 
原爆ドームは、投下直後の姿を残すため何度も保存工事が行われていますが、今また耐震工事が行われています。足場の組まれてあるドームの姿を見るのも今だからこそ。


 
投下後もかろうじて全壊しなかった元安橋。でも御影石の含有物のところどころがマグマのように溶けた状態になったということです。


 
原爆の子記念碑。折り鶴を折り続けた被爆者貞子さんの話は長女にもよく伝わったようです。


 
原爆死没者慰霊碑。ここからちょうど献花台の向こうに原爆ドームが見えるのです。平和祈念式典のときに映し出されるので有名なアングル。


 
投下の瞬間を指した時計を模した記念碑。周りには当時の瓦や石の瓦礫が集められています。


 
 

 

 
それから、広島は川の多い町で、古くから護岸整備が行われています。
川の石積みは江戸時代に完成したもので、見ごたえのある景観を築いています。
潮の満ち引きが大きく、もっとも大きい差が4mだとか。
…と説明してくれたのは、リバークルーズの運転手のおねえさん。
この回は私たち親子の貸切状態で、ほとんどマンツーマンでガイドしていただきました。
 

 
長女は小学4年生。
資料館で展示されているものから訴えられる痛みを直接感じてしまう年でもあります。
こわい思いをしたので、最期は鶴を折って、平和を願いながら公園を後にしました。
 
世界も、家庭も、平和でありますように。
平和の発信地としての役割を担う、広島。
石がそのシンボルとして、永遠に人のこころに届きますように。

 

それから、広島は川の多い町で、古くから護岸整備が行われています。
川の石積みは江戸時代に完成したもので、見ごたえのある景観を築いています。
潮の満ち引きが大きく、もっとも大きい差が4mだとか。…と説明してくれたのは、リバークルーズの運転手のおねえさん。この回は私たち親子の貸切状態で、ほとんどマンツーマンでガイドしていただきました。

広島観光の時間が短すぎて、宮島にも行けなかったし、グルメも堪能できなかったし、またいつかぜったい行かなきゃ!