おかみブログ

2006年9月28日

ショザーの湯

塩沢温泉(北杜市白州町大武川)に行って来ました。
地元ではとても有名ですので、敢えてくどくどと説明はしませんが、やはり湯質はいいです。
今回は塩沢温泉の2軒の施設のうち、「甲信・館(こうしんかん)」を利用。
宿泊・宴会もできます。
ショザワ根菜鍋 ←ショザワ根菜鍋
ところで地元の発音では「しおざわ」は「ショザー」と言います。
「小淵沢」も同じようななまり方をします。これを正しく(地元流に)読めない人が実に多い。
1.「こぶちざわ」と発音し、さらに「ざ」から後を下げるパターン。(特急電車の機械アナウンスはこれ)→判定×
2.「わ」の後の助詞から下げるパターン→判定△
3.「おぶちざわ」と発音する言語道断なパターン(関西人旅行者に多い)→判定!×_×!
4.「こぶちさわ」(官庁関係はこれで通そうとしてるようですが、ちょっと発音しにくい)→判定○
5.「こぶちざわ」ずっと高音で発音するパターン。(一番自然に聞こえる)→判定○
そして
6「こぶっさぁ」ずっと高音。→判定◎
ちなみに小淵沢のことを「こぶち」と言ったりする人がいますが、すぐに移住者だとバレます。
「小渕」は小淵沢の一分館(集落)名で、全体を指すことばとしてはあまり使いません。
ショザーに一緒に行った仲間とそんなウンチクを話しているうちに、このへんは1拍目の音だけ低くて2拍目から最後の音及びその次の助詞まで高い「平板型」アクセントの地名が多いという話に発展しました。
「甲府」「竜王」「塩崎」「穴山」「韮崎」「日野春」「長坂」中央本線、ほとんどそうだ。さて、この中で抜かされたのはどの駅でしょう。
(ごめんなさい、他意はないんです。発音の問題だけで・・・・)

2006年9月24日

八ヶ岳流ゲージュツの秋

22日から24日の3日間、八ヶ岳では「オープンアトリエ」というイベントをやってます。
八ヶ岳在住の作家の中でも特に活動的な人たちによる、工房・アトリエ公開の日。アポなしで気軽に作品を見ることが出来ます。
仕事があるので、すべての工房を回ることはできませんが、とりあえず友人の陶芸家kisakiさん工房「SPIRIT」を訪問。
妃1

こんな作品をつくる、独特の世界観。
ダチョウの卵みたいな球体のオブジェが彼女のテーマですが、外に置くのがステキです。土や雑草と合うんですね。
妃2

石とも合うかも。というか、石みたいって言ったら怒るかな。
芸術の中でも実用性を兼ねた「クラフト」なのが八ヶ岳の特徴。
建築・インテリアを考える上でとても幅が広がります。
「この家にはこの作家のが合う」とか。
八ヶ岳ではありませんが、塩山のアルケドアティスという設計事務所では代表設計士さんの奥さんのステンドグラスがアクセントとして使われています。
斬新なデザインで、洗練されていて、おちゃめで、感動します。
網野1 網野2 網野3
↑天使の羽付ランプ(ステンドグラス)  ↑ドラゴンの壁面オブジェ(金属) ↑玄関照明。 
こういうのが似合う家って、いいなー。

2006年9月22日

小淵沢保育事情

娘が保育園に通うようになって半年余りが経ちました。
初めの1週間こそ別れ際にわんわん泣いたものですが、拍子抜けするほどすぐに慣れ、あっけらかんと手を振る潔さにちょっとだけ寂しさを感じています。
保育園までは約800m。都会では1時間かかる勤務先と反対の方へ電車で何駅も行くところに預けるしかない、というのもザラだと聞きますが、ここは全くありがたい環境です。
しかも西と東の2つも保育園があるのです。(うちは西に通っています)
小淵沢町の面積は約33k㎡、人が住まない山岳部も含むので賞味その3分の2から半分だと思われます。この程度の規模の町に保育園が2つもあるのですから、恵まれているといえるのではないでしょうか。
人口6200人。今年度の保育園園児数は西だけで102名(うち年長組30名)。小学生は平成18年度の入学で42人なので、ほとんどみんな預けるのが当たり前といった感じ。娘のいる2歳未満時クラスも今は9人います。保育環境には大変恵まれている上、たいていおじいちゃんやおばあちゃんが同居か近くに住んでいるので(ウチも同じく)、保育園以外のバックアップ体制もあるのです。ということで、みんな当たり前のように2〜3人きょうだい。
町に残る20代の地元若者が減っているので、やっぱり子育て世代の絶対数は昔に比べれば少ないのが現状ですが、都会からの移住者もとても増えています。名簿を見ると、地元にはない珍しい苗字が4割はあります。
ウチの子は地元民(父)と移住者(母)のハーフといったところでしょうか。
保育園 ←西保育園「夕涼み会」
移住してきた若い家族の中には宿泊業や飲食店を営む人も多く、そういう家庭にとっては、土日休みで、いろんなイベントが土日に集中する今の保育園制度は不完全かもしれません。
しかし、そもそも「子供が小学校にあがるまでは母親は家にいろ!」とこのご時世に声高に説教する知り合いもいて、一瞬私は肩身の狭い思いをしました。
そりゃー昔は母親が家にいて父親だけの給料で食べられていた時代があったのは事実ですが、今は生活水準が高くなりすぎたのもあって、父親の稼ぎだけでは人並みの生活や教育が維持できない時代。それなのに正規雇用はどんどん減ってます。しかも高齢化に伴って町の医療費負担はどんどん上がる。
若い人がもっともっと八ヶ岳に来てもらうための勝手な対策法を考えてみました。
1.麻生さん式改革
 3世代同居を行政が勧める。大学卒業後のUターン人口を増やしたり、リタイヤ世代とその子供世代の一家移住推進。義務教育を1〜2年前倒し。要するに昼間の子育ては祖父母が担当し、親世代は働いてもらう。どうせみんな4、5歳になれば保育園や幼稚園に行って、ひらがなカタカナ九九を習うんだから、いっそ入学をはやめちゃえ。
2.多産奨励
 子供は最低3人。2人じゃ親の数と同じでもとがとれない。
3.雇用の確保
 田舎だとすぐ工場や企業誘致、などと言い出すが、この貴重な農地を活かさない手はない。農業従事者を増やす。さらに子供へのインプリンティング。「パンが好きだからパン屋さんになりたい」というのと同様「ごはんが好きだからお百姓さんになりたい。」という夢を持たせる。
あるいは林業従事者。日本独自の「木を育てる文化」を次の世代へ。
同じ子育て世代と話していると、こんな風にだんだんエキサイトしてきてしまいます。

2006年9月18日

芝生か菜園か

うちの20坪足らずの小さな庭は芝生を敷き詰めています。
今年は雨が多かったせいか、最初からほとんど手をかけずにここまで根付いて、青々と美しい芝になりました。
庭

ほんとは1週間おきに刈ってね、と造園のヤマさんに言われていましたが、ズクがなく思い出したときにちょこちょこっと刈る程度。
ふさふさと延びていて見る人が見ればだらしないと思うのかもしれませんが、ぱっと見、とてもきれいです。
そのうち石のベンチとか、彫刻品などを据えようと思っているので、これだけきれいな緑の上だととても見栄えがしそう。たとえばこんな感じ↓
石ベンチ ←N高校に納めた石のベンチ。
ところが最近「自給自足」だの「家庭菜園」だのと言ったライフスタイル、さらには「自然農」「地産地消」の理念を間近に見聞きしているせいか、芝生は生産性がないことにどうもしっくりこないものを感じ始めています。
わがままなことです。
ここまできれいに作ってもらっておいて。
ただ、せっかく田舎ぐらしをしているのにトマトのひとつもつくっていないようではなんだか恥ずかしい。
20坪もあれば相当いろいろ植えられるはずなのです。
とりあえず現状の芝生に関係ないあたりで、青しそを植えてみました。
知り合いの家に自生していたものを根っこごと引き抜いてきたものですが、みごとに根付きました。すごい繁殖力です。
それから出窓のコンテナで観賞兼ねて育てていたハーブ(オレガノ、バジル、ローズマリー)を外の花壇に地植えしました。バジルはやはり地植えだとどんどん株が大きくなります。
だけどハーブはしょせんスパイス。
せめてなにか食材になるようなものが庭にほしい。
だけどせっかく敷き詰めた芝生を掘り返すのはもったいない・・・。
ブルーベリーの苗が3本植わってますが、これは今後どの程度収穫が期待できるんだろか・・・。鳥についばまれるほうが早いんじゃないか・・・。
こんなことを考え始めたそもそもの発端は山小屋食堂「遊景社」の女将トシコさん。
「プロ級をめざさなければ、畑のほうが芝よりぜんぜん手入れが楽よー」という言葉が響きました。
「じゃあ半分だけ畑にすれば?」と夫。
「あるいは石垣いちごをつくればいいわ。」とトシコさん。
静岡の名物の、石垣に這わせて栽培するイチゴ。
うちの石垣でプチ栽培をしてみれば、というご提案です。
なるほど、上手くいけば「石屋」と「農業」の合体ができるかも!
葛藤は続く・・・

2006年9月16日

昼間、畑で飲む

冷泉公裕さんのライブを聞きに、松本に行きました。
冷泉ライブ舞台 冷泉ライブつしょっと

冷泉さんはそんなに目立つ人ではないですが、しっかりとした実力派俳優です。とは言っても彼の舞台やテレビを見たことはありません。でもきっと彼の関わる芝居はいいものだと思います。そう確信できるのは、彼の周りの空気がとても穏やかでナチュラルで、居心地がよくて、それでいてちゃんと彼自身が中心に位置するだけのオーラがあるからです。
まるで、一晩中静かに燃える薪ストーブの火みたいです。
冷泉さんとは仕事で出会いました。
週末田舎暮らしを群馬で始めた冷泉さんとパートナーのヒロコさんの暮らしぶりを取材しました。
まだ肌寒い春先の昼間、彼らのセカンドハウスに訪れ、外の焚き火でつくった鶏の手羽まるごとたきこみご飯だの、自家製野菜のたっぷり入ったけんちん汁だのを振舞っていただき、取材なのかただの押しかけ客なのかわからなくなってしまいました。
そのときは雨が降ってきたので家の中で食事をしましたが、晴れていれば庭先の石の炉を囲んでいただくはずでした。
今日の舞台はフォルクローレやカントリー、ファド、シャンソンなど、世界各国の田舎の音楽。『まつもと市民芸術館』という大きな会館の小ホールで行われました。安曇野ワイン協賛で、ワインとサラダやハムなどの豪華おつまみが振舞われ、飲みながら聞ける粋な演出でした。
冷泉ライブ食べ物

冷泉さんのお話の上手さで情景が頭に浮かんできて、それはそれでいい舞台でしたが、やっぱりこの人のは屋外で、風の音や土のにおいに囲まれながら聞きたいなぁ。
そしてやっぱりこの人と飲むなら昼下がりの畑でのビールです。
冷泉さん自身は夜の街大好きだそうですが。
冷泉ライブ田舎

冷泉ごはん1 冷泉ごはん2
休日、屋外料理と飲む酒。
穀物と野菜と根菜中心のつまみ、軽い度数のアルコール。
そんな幸せが週一くらいはとれるといいんだけどなぁ
なーんて話を一緒に行った人と話しているうちに、なんとなく飲み足りない気分。
中央線松本駅・夜のホームにて記念撮影。
このホームもなかなかドラマチックで、ベンチがそれを物語ってます。
冷泉ライブホーム

2006年9月14日

鉄と石の組み合わせアイテム

鉄造形作家の上野玄起さんのご協力により、こんなアイテムができました。
帰ってくるのが楽しくなる、玄関周りのアイテムです。
かさたて
ト音記号のような形の鉄細工の下に、お豆のように真ん中がへこんだ石の受け皿。
スリムですが5〜6本は楽に入ります。
石:グレー御影石 本磨き加工。
参考上代:30,000円
かさたて かさたて2 ←クリックで画像大きく
スリッパラック
木の枝が上にのびているような形の鉄細工の下に、シンプルな円形の石台。たくさんの握りこぶしが「がんばるぞ、がんばるぞ」と言っているようにも見えませんか?
石:薄赤色御影石 本磨き加工
参考上代:30,000円
スリッパラック スリッパラック2 ←クリックで画像大きく
手洗い
ガラスボウルはクラフト葉音さん作。
緩やかなカーブをつけた波型?の石天板に沿った形のタオルハンガーを鉄で。
石:薄黄色大理石 本磨き加工
参考上代:1セット40,000円 ※取り付け、水道設備工事別途
手洗い 手洗い2 ←クリックで画像大きく

2006年9月12日

石を使った家見学会

今日は「あつこりふぉーむ工房」の窪田あつこさんご提案の企画で、石の勉強会を我が家で行いました。
お越しくださったのはお客様4人とインテリアコーディネーターさん2人です。
みんな女性でした。
うちの子と年の近いお子さんも来て、とてもゴージャズ&にぎやかな楽しい会になりました。
実は昨日の夕方になってやっといくつかの石工事と石インテリアができてきました。
それでもまだ出来てない部分が多いのですが、なんとか先がみえたという状態をお見せできて、ほっとしています。
ウチは石屋とはいってもいわゆる「石屋敷」ではありません。
石は多用すると見た目も重くなるし、圧迫感が出てきてしまいます。
ただでさえこの規模で、ぶっとい赤松の曲がり梁を使ってゴツイ家なのに、石の使い方を間違えると非常に重苦しい印象になりかねません。
この家に使っている石はほとんどが私の好みを優先させてもらって、ポイントポイントでさりげなく石を使うということにこだわりました。
あくまでも石は「名脇役」として。
あつこさんいわく「石にはパワーがあるから、身近で使うとエネルギーをもらったり癒されたりする」
そのあたりも女性のお客様には受け入れてもらいやすかったようです。
石というと「みかげ石」や「大理石」が思いつき、イコール「高価」「固い」「冷たい」などのイメージが先にくると思いますが、住宅に使うならあくまでも木の家に合う柔らかい印象のものを使うといいですというご説明をしました。
石家見学会1 石家見学会2 石家見学会4
次回は個々の製品・工事のご説明と金額をお知らせします。

2006年9月9日

FM八ヶ岳を偵察!

小淵沢にコミュニティFMが開局しました!
その名も「FM八ヶ岳」。
八ヶ岳南麓の北杜市を中心に、良質の音楽、地域情報を流す予定だそうです。
今試験電波を流している最中で、10月1日には本放送がスタートします。
運営母体はNPO法人。
住民に広く出資を募り、番組制作も住民自身の手で行おうというスタイル。
アナウンサー、ディレクター、ミキサー、制作事務処理などあらゆる職種でボランティアスタッフを募集しています。
82.2MHz。私も車でずっと聞いていますが、時間帯によってポップス、民謡、ジャズなど微妙に分けられていて、どれも耳に心地よい、邪魔にならない音楽でした。
メインスタッフのROKUさんに聞いたところ、FM八ヶ岳に期待される意見のひとつに、「良質で普遍的な音楽を提供する」というのがあるらしいです。
私が気に入ったのは童謡をギターアレンジした曲。北杜市内にスタジオを持っているグループだそうです。「流す音楽も出来る限り八ヶ岳在住のミュージシャンに出てもらいたいんですよ。いい音楽つくる人たちがいっぱいいるから。」
プロとして活躍している人たちが、ギャラを期待せず当局の番組に出てくれるかどうかは賭けですが、「住民で作る、環境保全のための局」という基本理念になんらかの形で協力したいと思う人は多いはず。
もちろんプロじゃなくても番組制作をめざす人は大歓迎です。
アマチュアが制作するにあたっては、NPOが指導の場も作ってくれるとのこと。とにかくいろんな人がどんどん企画を出してくれることがまず第一目標なのです。
手作りの、でも夢あふれるFM局。学生時代所属していた放送部の感覚を思い出してちょっと懐かしくなりました。
他の人も同じ気持ちなのでしょうか、開局してまだいくらも経たないのに、早くもすばらしい人材が集まってきています。
メインDJは横浜のラジオ局で長年のDJ経験を持ち、現在は小淵沢に移住してペンションの女将となっているMEGUMIさん。
彼女の誘いに二つ返事で応えたのはレストランの奥さん・マリさん。バイリンガルのマリさんはおっとりしたかわいらしい声。チャキチャキ声のMEGUMIさんとのコンビが楽しみです。
私も誘っていただきました。
3人とも小さい子どもを持つ親です。代表のヤマモトさんは「北杜市に産婦人科がないでしょう。そのへんを逆に切り口にしてみなさんの企画で何かできないかな。」と持ちかけてこられました。
マリさんは「世の中いやなニュースを細かく報道しすぎ。ハッピーニュースだけを流す局があってもいいと思ってました。」とステキな提案。
私は前々からテレビでは表現できない、音声だけの世界に魅力を感じるので、朗読とか、絵本の読み聞かせとか、ラジオドラマとか、あるといいな。
「あ、じゃ、それやよぶさん担当!」ってすかさずMEGUMIさんに言われそうだな。
偵察&取材のつもりがミイラになってしまってうれしい誤算です。
FM八ヶ岳外観 FM八ヶ岳ホール FM八ヶ岳アクター 20060909003253.jpg FM八ヶ岳打ち合わせ

2006年9月6日

小淵沢vs清里vs韮崎・観光対決

実家から妹が遊びにきたので、娘と3人で八ヶ岳ドライブをしました。
まずは小淵沢のアウトレット。
ここまで来てショッピングかー!と思われそうですが、実は田舎歩きの必需品であるスニーカーを妹は持っていないというので、「山に来るのに8cmのミュールで来るやつがあるか!歩けたとしても世間から浮くわ!」としかりつけ、無理やり買わせました。
↓小淵沢の「八ヶ岳リゾートアウトレット」です。
アウトレット

次は清里です。
清里は、正確にいうと山梨県北杜市高根町大字清里です。北巨摩郡高根町が市町村合併で北杜市になり、この地名になりました。長野県清里町と思っている人が多いので、念のため。
かの有名な清泉寮ソフトクリームのただ券をもらってあったので、キープファームショップへ。
ファームショップ

それからまきば公園へ。ここは正確にいうと旧大泉村ですが。
まきば公園

最後にかけこみセーフで日暮れに間に合った、韮崎は円野の「平成かかし祭り」。
世相を反映したかかしたちがずらりと並びます。
かかし 「純情きらり」
かかし2 「稲バウアー」
八ヶ岳南麓をぐるりと広く一周、標高差実に1000m。
どうでしょう、それぞれ「らしい」特徴をとらえていると思うのですが。

2006年9月5日

桂の木の野望

「桂の木が生えているところ、知りませんか?」
鎌倉から長坂へ半移住、よわい75の男一人暮らしを満喫するあのウコギ博士からの1ヶ月ぶりの電話でした。
「こんどはなんですか?」
「北杜市の市の木と花と鳥を募集しているでしょう。私は桂を北杜市の木として推薦しようと思ってね。」
ウコギ博士はウコギ科の植物の次に桂が好きです。
桂のハナシをさせたら1時間は止まりません。
なんでも「桂」という字は中国の漢字で、日本の国字では「木へんに香」と書くとか。落葉広葉樹で、紅葉しているときに味噌せんべいのような甘い芳香がするそうです。
推薦しようと思った理由はこうです。
渓流や伏流水の豊富な場所を繁殖地として好む桂は、八ヶ岳や南アルプスの山麓にかつてはたくさん生えていた可能性が高い。だけどいまや絶滅危惧種。香が高く高級木材としても名高い桂を北杜市に復活させることは市の産業発展に大きく寄与するに違いない。
だけどそういう木なら他にもありそうだけど、なんで桂なの??
「それはね・・・」と電話で言葉をつくして説明してくれたのを図にすると次のとおりです。
桂の字

すばらしいこじつけですねぇ。
「かといって今全然生えてないのもさびしいので、どこかに生えてるのを確認したいと思いましてね」
ということで、どなたか北杜市内で桂の木が生えているところをご存知でしたら、情報をお寄せください。
お待ちしています。
桂の木