おかみブログ

2011年7月22日

お墓相談員更新手続き迫る

大おかみと夫と私は、全優石認定の「お墓相談員資格」なるものをもっています。
講習と実技をクリアすれば、経験年数不問で誰でも取れるものですが、
取得より10年たち、更新時期にきました。
資格更新用のテキストを熟読し、テスト用紙に記入し、本部に送り返します。
時間制限もなければ、テキスト参照可、というわけで、難しいことはありません。
ただ、これのおかげであらためて知識の復習になり、お墓をコンサルティングする上で自信につながることは確かです。
テキストの内容は
●石材石種について
●施工について
●宗教(日本の仏教)
●法令について(墓埋法、改葬など)
●お墓のかたち(日本のお墓の歴史、現代のお墓)
●全優石について(全優石とは、ダブル保証、販促ツール)
全30ページ。
全優石の一員としてはずかしくない知識と営業力をつけるものです。
この資格を初めてとったときの実技研修が印象的でした。
年に2回ほどある、全優石の電話相談の受け手を任されるのです。
フリーダイヤルで、全国の一般消費者の方々から、お墓についての相談が入ります。
それに丁寧にお答えする業務です。
これははっきり言って、とてもいい経験です。
だいたいは普通に墓石屋やってれば問題なく答えられるものですが、
電話で見知らぬ人からの専門的な相談を受けるのはドキドキします。
知識だけでなく言葉づかいや話し口調にも気を配らなければなりません。
もちろん、横には本部で毎日のようにそういった相談に応じているベテランの職員もいるので、
わからないときはいったん保留にして確認することもできますから、お客様に迷惑をかけることはありません。
お客様にきちんとした説明をするためのお勉強。
個人経営の専門石材店のこういうドリョクが報われるといいなぁ。

2011年7月21日

カエルの坊さま

上野原市の西光寺というお寺の住職さんが時々石屋を訪れてくださいます。
八ケ岳が好きでよくいらっしゃるそう。
店の商品の売り方や石・ころころ通信についてアドバイスもくださいます。
天然石コーナーを見て住職さんいわく。
「石っていうのはな、自分の意思で(シャレ?)選ぶもんじゃないんだ。
何気なく手に取った時点で、もうその石におめーさんが選ばれてるんだよ。
だからご利益があるだ」
なるほど〜。
さらに。
「ここにある天然石、だれか坊さんに拝んでもらえ。
そうすればただの石じゃなくて、仏心のこもった石になるで。」
パワーストーンはいろいろ効用があるというけど、
心理的な要素がとても大きいと私は思ってます。
石を見て感じる一番わかりやすいのは色だけど、他にも重みや感触、匂い(敏感な人は石にも香りを感じるそうです)・・・そんな五感を刺激する自然界のもの。
そういうものに触れて自分の願いや気持ちを強く念じれば、自分自身の解決する力とか治癒力だとかが増してくると思う。
パワーストーンでブレスレットを作ったときも、最初に「なりたい自分」「こうしたい未来」を書き出すと効果的です。
石をよく見ながらきれいな布で拭いたりセージで浄化したり、思いをこめて糸を通していったりするうちに、なんだかそういうことができそうな気がしてくる。
心理学的にもそういう過程って条理にあってるんじゃないでしょうか。
住職さんの好きなものはカエルと祭りうちわ。
この日もご持参の祭りうちわをおもむろに取り出し、さらさらっと書を書いてカエルのイラストもそえてくださいました。
そして天然石コーナーのところにディスプレイしなさい、と置いていってくれました。
かえるうちわ1
かえるうちわ2 かえるうちわ3

2011年7月20日

21世紀の縄文人展のポスター

「21世紀の縄文人展」もうすぐ、8月2日から開催します。
昨日はそのポスターが刷り上ってきたので、詩游館のおらんうーたんギャラリーに取りにいってきました。
縄文人展の開催は今年で3回目。
八ケ岳南麓には縄文時代の遺跡が多いことで有名。
谷戸城のそばにはそういったことを学べる考古資料館があります。
でもなんだか固そう、はっきり言ってあまり人がにぎわう場所じゃない・・。
そんな課題もあってか、縄文文化と現代のクラフトアートをつなげよう、という企画がこの展覧会。
八ケ岳在住のクラフト作家集団・おらんうーたんの有志による作品展です。
「縄文」がテーマ。(あたりまえか)
いろんな素材の作家さんたちがいるので、それぞれの分野から感じる「縄文」が表現されています。
縄文時代の何かを忠実に再現しようとするのではなく、
あくまで、「こんなこと考えてたのかな」「こんな生活してたのかな」「こんな恋愛してたのかな」というような世界観です。
ウチも今年は参加することにしました。
石という素材を使った作家はいないので、みどころ、だと思います。
テーマは
「一億年の魄、一万年の魂」
先人たちの祈りは現代よりもずっと尊く、純粋であったろう。石の中に秘められた想いをどこまで創出できるだろうか。

(パンフレットに載せた作家のことばより)
魂魄とは中国の道教の考え方で、
「魂」と「魄」二つの存在を表した言葉だそうです。
魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気。
また日本国語大辞典では
魂は心、魄は心のよりどころとなる形あるもの。とあります。あ、こっちのほうが気分的に近い。
つまり、石という無機質なものに、心(先祖を敬う心であったり、愛しい人を想う心であったり)を重ねることで、人間だけが営んできた「祈り」の表現しようというわけです。
一億年かけて形成された<石>に、<一万年>前の人々がこめたこころや精神。
(だけど、イマイチ弱気な「どこまで創出できるだろうか」の疑問形・・・)
お墓や墓石軽視の世の中ですが、人間のもっとも人間らしい部分の表れなんですよね、お墓を石でつくるって。
いろんな素材の縄文の世界、石作品も含めてぜひ見に来てください。
初日の8月2日と最終日の28日には作家が語るギャラリートークがあります。
期間:8月2日(火)〜28日(日)月曜休館
場所:北杜市考古資料館(大泉町・谷戸城そば)

2011年7月18日

海の幸、山の幸

全優石仲間、静岡伊東市の石井石材さんが来店してくださいました。
休みになると八ヶ岳によく遊びにいらっしゃるとのことで、最近ときどき寄ってくれます。
そして、おみやげに海の幸も。
今日いただいたのは、大きなさざえ!そして新鮮なマメアジ。
実家の明石や海を隔てた淡路島で、さざえの壺焼きをよく見ます。
醤油と砂糖の甘辛いたれをかけて網の上でじゅうじゅう焼く・・・。
酒飲みにはもってこいのつまみです。
でも今日はあえて洋風にしてみようかと思いつきました。
さざえ
オリーブオイルとハーブソルトをかけてグリルで焼く。
最後に醤油をスプレーしてできあがり。
北杜のワイン「北杜ブラン」と一緒に、エスカルゴ風にいただきます。
マメアジは透明な目で、新鮮そう!!
カラアゲにしました。
骨が少し固いけれど、食べられる大きさ。
2才のTazが知らないうちにパクパク食べて、あれっ?!こんなに少なくなってる!て具合。
山でいただく海の幸。ぜいたくなひとときでした。

みどりさんちのブルーベリー

今年も「八ケ岳ベリー」にブルーベリー摘みに行きました。
オーナーのみどりさんの育てた、大粒の無農薬ブルーベリー。
ブルーベリー1
小粒のをたくさん摘んでジャムにしたりするのは他の農園でもできるから、
ここでは生食で、とにかくなるべくたくさんほおばる!
ブルーベリー2
ブルーベリー3
無糖プレーンヨーグルトを持ち込ませてもらいました。
ブルーベリーの味が濃くて甘いから、ヨーグルトの酸味が中和されて、極ウマ。
ブルーベリー4
8月上旬がピーク、
8月末くらいまで摘み取りできます。
高原の夏!

2011年7月17日

世界石巡礼

カテゴリ「石のある風景」、究極のネタを知り合いからいただきました。
書籍「世界石巡礼」、作・須田郡司、発行・日本経済新聞出版社。
世界中の石に魅せられ、石を撮り続けるカメラマンの須田郡司さんによる石の旅三年間の記録。
月刊「石材」に連載してあったものをまとめたものです。
まさに、すごい紀行書です。
五大陸、あらゆる国の巨石を追っています。
その多くは人間が何らかの目的で意図的に作り上げた(積んだ、並べた、建てた、掘った、彫った・・・)もの。
そしてその目的の多くは「祈り」「呪術」なのです。
石を芸術化するとき、宗教と無縁ではいられません。
とてもプリミティブで、ピュアな心の表現。
世界各国で採れる石種や大きさが違うし、技術もまちまち。
でも人の生死や倫理・宗教観を石に託すのは、それこそ人類始まってからずっとの営みなのです。
いつも当ブログにあそびにきてくれる女性からのプレゼント。
Kuhのお誕生のお祝いに、とのことです。
これが読めて、絵を見て自分も何か感じるようになる頃にはどんなこと考えてるんだろうなぁ。
石と祀り。
そんな先人の精紳にちょっとだけあやかって、
8月からの「21世紀の縄文人展」(北杜市考古資料館にて)に出品する予定です。
石作品のタイトルは「一億年の塊、一万年の魂」になる予定。
よろしくお願いします。

2011年7月10日

昔なつかしのおまんじゅう

石・ころ通信取材の2つめ。
むかしお墓も建てさせていただいた、富士見駅前の和菓子屋「井筒屋」さんです。
創業明治44年。
餡など昔からの味を徹底的に守る一方、季節の大福など新しい商品も開発。
今の季節は草もち。
よもぎは太陽の光をいっぱいあびた、今の季節にとれる葉がいいそうです。
味が濃くて、栄養価も高い。
わざわざたりなくなることも考慮して、1年前の冷凍保存したよもぎも使っています。
井筒屋1 井筒屋2

2011年7月9日

なつやすみのめあて

Mooの初めての夏休みももうすぐ。
今週末は夏休みの目標を立てる宿題が出ました。
(目標のことを「めあて」というそうです。うーん、古い人間だからちょっと違和感)
「なつやすみにしてみたいこと」3つ。
今年は私の大学の同窓会があるので実家の明石に子供たちをつれて帰る予定にしています。
上記の項目についてのMooの考えたことは・・・
●あかしにいってあかしことばをならう
●かわにいってむしややごをとったりいしをひろう
●そろばんにちょうせん!
良い良い。特にあかしことば。なかなか他の子にはできない経験です。
「せいかつのめあて」
むいのやくそく
ツッコミどころまんさい。
「トイレの神様」に感化されてごりっぱに「といれそうじ」をめあてに挙げた。
「やくそく」の下に「ぜったい」と入れて四角で囲んだり、「かならず」に下線をつけたりして強調。
「おかあさんにやらせない」という言葉遣いもおもしろい。
よく私が言ってる言い方です。「もー!かたづけ、おかあさんにやらせないでよ〜」
などと、意思のつよそうな宣言をしてるくせに、あとから書き足した部分がやけに弱気。
「ねむいときだけおかあさんおねがいします」
とか「1かいでいい」とか。
さて、どうなりますやら。

2011年7月7日

山城屋のがっつり昼定食



ドカタ衆にも人気の定食屋さん(長坂)。700〜850円のリーズナブル価格に、ボリューム満点。力仕事中にありがたい、ちょっとしっかりの味付け。晴れてる日は出窓の向こうに八ヶ岳を一望。満腹満足、ごちそうさん!

2011年7月3日

その道のプロが考える先祖祀り

石・ころ通信7号の編集作業に入りました。
今回から新しいコーナー誕生。
「対談・職人気質」。いろんな「その道のプロ」にご自身の仕事へのこだわりとご先祖参りについてのお考えを聞きます。
第1回目は大工の鈴木直彦さん。
おじいさん、お父さんの代からの鈴木工務店をベースに、地域材で建てる伝統構法の家造り集団「木の香」を立ち上げた人です。
(この場合の「こうほう」は「工法」ではなく「構法」を使うそうです)
・県産材で家をたてること
・社寺や民家で用いられた「伝統構法」で建てること
・「使う」のではなく「活かす」家造り
そういう点にこだわる鈴木さんが共感して選んだ、当店でのお墓づくりとは。
ご先祖祀りはどうあるべきか。
「飲むといくらでも話せるんだけどなぁ」などと笑いながら、
それでも熱く語ってくれた鈴木さんの話は
取材も楽しく、考えさせられるものになりました。
これから原稿まとめます。
うまく伝えられるといいけど。