おかみブログ

2008年6月30日

妊婦健診、いつ行く?

今日、妊娠推定8ヶ月の人に会いました。
推定、というのもはっきりしませんね。
けっこうお腹もしっかり膨らんでいたので、ちゃんと「何月のご予定ですか?」と聞いたのです。
でもその妊婦さんが「さあ、たぶん9月頃」というので「推定」になってしまうわけです。
この時期になって彼女はまだ一度も健診に行っていませんでした。
「4人目だから、ほっとくだけほっとこうと思って」といとも自然な笑みを浮かべて答えてくれました。
考えればそうです。
経産婦なら(特に4人目ともなれば)、自分の体の変化が異常か正常かの判断は比較的容易につくはず。
私ですら、1人目よりつわりが少々きつかったくらいで、それを過ぎてしまえば至って順調、何もいちいち診てもらわなくてもいい、という気になってしまいます。
健診には、前の回のときに予約を入れていくので、何時間も待つことはないものの、
先生が急にお産が入ったとかなんだとかで、最低でも30〜40分は待ちます。
それで、診察はお腹の上を超音波機械がくるくると回って5分程度で終わってしまう。
初期の頃は子宮ガンだのHIVだのトキソプラズマだのの検査で採血等々を行い、窓口で1万円以上払う。
北杜市の場合妊婦健診3回までは無料になる補助が出ますが、実際はその倍以上健診に行くわけです。
病院にもよりますが、そのたび5000円単位で診察費を払う。
胎児の写真だって実は費用がかかっているのだそうです。
足が見えたとか、これが顔だとか。
(サービスでくれるのだと思ってたけど)
まあ、お金の問題でもないですが、健康な妊婦にとっては無駄なことも多いのでしょうね。
少し前、健診に行かずにいたために、異常が発生しても複数の病院から断られて結局流産してしまった女性のニュースがとりざたされていて、
現在の日本の産婦人科医療の抱える問題や、胎児虐待問題などに論争が発展してましたが
「母体」という自分自身と胎児のみを信じて、自然なスタイルで過ごしているそのお母さんを
とても頼もしく、励みに思いました。
エコー写真を見たり心音を機械で聞いたりしなくても、
内部から湧いてくる赤ちゃんの息づかいを感じられる、というのが一番なんじゃないでしょうか。
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2008年6月29日

fooのチキンプレート

小淵沢の馬術競技場のそばのfooというカフェレストラン。
よく知られたお店なので、今さら私が紹介するまでもないですが…。
「遅めのしっかりごはん」カテゴリーで私の中でのナンバーワンにしたいお店なのです。
食事メニューは常時数種類ありますが、どうやら私はチキンプレートがお気に入りらしい。
今まで撮りためておいたお料理の写真はすべてチキンプレートだった。
foo1
ふわふわごはんの上に甘酢で軽く味付けしたチキン唐揚げ。
サラダはベビーリーフや数種のレタス、時にセロリの葉などもミックスされています。
ドレッシングが絶妙。塩の甘さ(塩が甘いというのも妙ですが、ハーブや岩塩などの旨味成分が味を引き立てているのでしょう)ときつすぎないビネガーの酸味。
思わずお皿ごとなめたくなるようです。(上品なお店なのでそんなことはしませんが)
午後休憩なしにずっと開店しているので、昼食を食いっぱぐれた時によく行きます。
インテリアのセンスは八ヶ岳のお店の中では群を抜きます。
東京青山でもなかなかないかも。
入口に近いこの席が、独りで行ったときのお気に入りの場所です。
foo2
そして一番奥にあやしげな和室も。
foo3
ここにはまだ足を踏み入れていません。
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イワナ定食

今日の昼食♪
イワナ定食1

イワナ定食2

残念ながらどこかのお店ではありません。
半分仕事で行った先の、奥さんのこころづくしの手料理です。
イワナはご近所の方が釣ったものをわけてもらったもの。
野菜はすべて自家菜園でとれたもの。
お味噌も手作り。
鉄分とカルシウム豊富で、まさに妊婦の理想のお食事です。
でもそういう、栄養素だけで見るバランスより大事な何かを感じさせてくれるお膳でした。
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2008年6月27日

「西の魔女が死んだ」の世界へ

東京・品川に行って、ホテルの映画館で『西の魔女が死んだ』を見てきました。
先週土曜日に公開されたばかり。
ロケ地は八ケ岳・清里。
キープ協会の中におばあちゃんの家のセットがあって、家の中には入れないけど、外から見られるようになっているとか。
ロケ現場にもそのうち行きたいところです。
今回は八ケ岳を、文字通り外から見る、という体験をしてきました。
ストーリーは一言で言えば、スローライフを送るイギリス人のおばあちゃんと、学校でイジメにあった孫との心のふれあい。
孫娘がおばあちゃんとの短い共同生活の中で精神的な成長のかぎを得る、というものです。
清里の美しい森の映像の中で、淡々と物語が進んでいきますが、最後はじんわりとこみあげてくるものがありました。
地味な映画なので、公開直後にもかかわらず、観客は数えるほどしかいませんでしたが、客席のあちこちですすり泣く音が聞こえました。
ぜひ見ていただきたい映画です。
映画の中でおばあちゃんと孫娘が野いちごを摘んで大鍋でジャムを作るシーンがありました。
八ケ岳では今まさに野いちごの季節。
勤め先の事務所の庭をはじめ、いろんなところで自生しています。
八ケ岳に住んでいると言っても、私なんぞ、都会人と同じ。
車で飛ばすわ、テレビやネットの情報に頼りきるわ、スーパーでお惣菜買うわ。
映画に感化された私は、さっそく娘といちご摘みの計画をたてました。
1ヶ月ほど前、友達のノビルさんから袋いっぱいの野いちごをいただきました。
そのままでも甘酸っぱくて十分おいしいのですが、さすがに一度に食べ切れません。
そこで、悪くなる前にジャムにしてみました。
これが絶品。
独特の野生味あふれる香りがして、売ってるジャムとはまったく違います。
ちょうど瓶ひとつ分できあがり、ヨーグルトやパンにつけたりしているうちに、先日食べきってしまいました。
あの味が忘れられず、今度は自分で摘むところからスタートして、もっといっぱいつくってみたい。
ところが時既に遅し。
頼りにしていた事務所の庭のいちごはもう時期が過ぎ、長雨もあって、くさったり虫に食べられたりして、収穫はほどんどできませんでした。
自宅にも少々いちごがあるのですが、まだ収穫できるほど繁殖してはおらず、他にあてもありません。
ということで、自生ものはあきらめて、農園にお世話になることにしました。
自宅の近くにラズベリー農園があります。
地元の農家のご夫婦がやっているもので、昨年もとても安く、親切に分けてくれたので、そこへいってみました。
小淵沢・宮沢農園。
ラズベリー1
あと1週間ぐらいからがピークみたいです。
まだ青い実の方が多い状態でした。

ラズベリー2
一生懸命もぐのではなく、ちょっとつまんでチカラをいれずにぽろっととれるのが、収穫時期。ラズベリー3
念願のジャム、できました。
ラズベリー4
八ケ岳は小さい果実の収穫ピーク。
サクランボ、ラズベリー、ワイルドストロベリー、ブルーベリー、桑の実。
単一のジャムもいいですが、混ぜてミックスベリージャムにするのがよいそう。
スローライフ、にしては簡単に食材を手に入れてしまいましたが
娘と小一時間摘み取りができたのは、楽しいひとときでした。
体調がよくなって、更新頻度が少し回復したので、また応援よろしくお願いします。
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2008年6月24日

品川路地裏歩き

用事で品川に行きました。
ホテルとビジネスビルが立ち並ぶ喧騒から一歩路地裏に入ると、
石をふんだんに使った情緒ある道にめぐり合いました。
季節は梅雨。
石塀や石積みもしっとり、苔むした石に濃い緑の葉の影がうつり、とてもきれいです。
あたらしい道はコンクリートやタイルで敷設しちゃうけど、
やっぱり古くなって良さがでるのは、こういう素材だと思いました。
品川石路地1 品川石路地4
品川石路地5
そんなに昔でないもので、斬新な使い方をしたものもありました。
これは焼き物(陶芸)の塀の下に安山岩(おそらく国内産の石、今は貴重な小松石あたり)の台を積んだもの。
品川石路地2
これは薄桃色の砂岩を並べ、その間に竜の髭を植えたもの。
オリエンタルな感じがとてもよく出ています。品川石路地3
大谷石が朽ちかけていく中、成長を続ける植物。
品川石路地6

2008年6月22日

わらしべ長者?

娘と郵便局に行ったときのこと。
入口の近くに五円玉が落ちているのを見つけました。
私の中のジンクス。
お金は必ず拾って大事にとっておく。
さすればいつかもっと多額のお金が舞い込んでくる。

お金って、世の中でも自分の中でも絶えず流動してるから
あんまり出たり入ったりを細かくチェックしてないんだけど
私はこのジンクスのおかげか、けっこうマメにお金を拾うほうだと思います。
たまに百円玉とかあるからうれしい。
たとえひしゃげたような一円玉でも恥ずかしがらずに拾います。
そうして拾ったお金はとりあえず、小さなキャラクター貯金箱に入れておきます。
今回も目ざとく五円玉を見つけた私はさっそくこのジンクスを娘にも継承しようと
それを拾わせました。
硬貨を他のおもちゃと同じ感覚で扱う娘のことですから、
「大事だからちゃんと持っといて」という言葉も添えて。
ところが、娘、郵便局に入るなり、すたすたと窓口に行って
「落ちてた」と窓口のおじさんに渡すではありませんか。
おじさん、大感激。
そうか、「落し物は届けよう」だった。
基本を忘れて、間違ったことを教えようとしていた母。
ジンクスが破られた無念さと、反省の気持ちの板ばさみ。
娘、その後も無邪気に局内に飾ってあるぬいぐるみや、飛行機の模型に反応しながら、職員の人をつかまえてはしゃべりかけていました。
用事を済ませて帰ろうとすると、受付のおじさんが「これどうぞ。五円玉のお礼」。
といって台所スポンジをくれました。
スポンジ
でかした、Moo。
5円がスポンジになりました。

2008年6月19日

練込囃子08、始動

さあさあ、今年も太鼓と祭りの季節がやってきましたよ。
毎年恒例、小淵沢駅前商店街のお盆祭り「すずらん祭り」。
その花形ともいえる練込囃子の練習が始まります。
太鼓仲間のツトムさんがすばらしいチラシを作ってくれました。
練込08
彼のブログでも、練習日や当日の予定などを詳しく紹介しているので、ぜひそちらをご参照あれ。
私は祭りの頃は妊娠7ヶ月になってるので、さすがにとんだりはねたりのステップは自重します。
毎年練込囃子では「念仏」という大きめの太鼓を抱えてたたいていますが、
さすがに太鼓をたたいてるんだか、自分の腹をたたいてるんだかわからないですしね。
練込08-2
最初の子の時は7ヶ月目に小淵沢駅100周年のイベントで太鼓の演奏をしたものでしたが。
(いい感じで、ハラも出て、かっぷくがよく見えてたそうで。)
7月26日のホースショーまではがんばって演奏し、
すずらん祭りは裏方に徹します。
参加者の皆さんの粋な姿を応援してますよ〜。

2008年6月17日

夏を詠む

夏の俳句の会がありました。
今回のお題は「五月闇」。
梅雨空が続き、昼間でも薄暗い様子、または月も見えず真っ暗な夜、などをあらわす季語です。
夏の闇は生き物の気配がするもので、そんな気配を詠んだ句が多くなりました。
同時になんとなく艶っぽい雰囲気も感じられるのか、少々お色気むーどな句もありました。
さらりとそんな情景を詠んだ句を選ばせていただきました。
私は、雨=水、じっと待つ=籠もる、落ち着いて守られてる、という雰囲気から、どうしても「胎児」という言葉を句にいれたかったので、そのまま「五月闇 胎児のごとく籠もりたり」と詠みました。
一人選んでくれた人がいました。
席題というのも出ます。
会の当日、いきなり出されるお題で、1時間くらいの間に即興で考えなければなりません。
今回の席題は「薪能」と「傘寿」。
八ケ岳に住む人なら身曾岐神社の薪能を、見たことはなくても知らない人はいないくらい、身近な言葉です。
「傘寿」は、つい先月80歳を迎えられた句会メンバーのお一人に宛てる句。
誰かに個人的に宛てる句という趣向は、平安時代の短歌のやりとりのようで、風流。
一度やってみたかったことです。
白髪のご年配でも水もしたたるいい男、という感じを伝えたくて、水に関連する夏の季語をさがしたところ「喜雨(きう)」というのがありました。
きれいな言葉です。さっそく使わせていただきました。
お能は事前に予習をしていけば、エンターテイメントとしてとても楽しめるもので、
私の少ない知識の中でも好きなものがあります。
『葵上』。
今年の身曾岐神社の演目でもあります。
ご存じ、源氏物語絵巻のワンシーンで、光源氏の正室・葵上の名前をとったタイトルですが、
実は主役は光源氏の不倫相手・六条御息所。
気高い未亡人が嫉妬に狂っていく様子を描いた大作です。
能、といえば般若。
般若面は女性が怒ったり嫉妬に狂ったりしたときに変身する顔を表現したもので、
般若面を使う代表作ともいってよいのが、この『葵上』です。
以上、解説本と珈琲館翡翠のマスター(またの姿、能面打師)からの知識でしたー。
薪能とは、かがり火を焚いて夜行う能で、夏の季語だそうです。
かがり火と六条御息所の嫉妬心をなんとかこじつけたくて作った句。
篝火や水面を燃やす六条の恋
なんと天に選んでくれた人がいました。
自分も「恋」という言葉を入れたかったから、との評。
「六条→むじょう(無常)の恋と掛けてるの?」というステキなシャレをくれる人もいました。
なるほど〜。
今回の句会で覚えたこと。
「昼寝」が夏の季語だそうです。
○○○○○掛けそば食って昼寝する
という句を詠んだ人がいて、選句のときはうっかり見逃してしまったほど、あっけなく感じる句でしたが、
「昼寝」が季語だとちゃんと知っていれば、もっと感慨深く感じられただろうに。
無知のおかげで、その人の情緒を受け止めることができませんでした。
残念。

2008年6月16日

戌の日

二人目ができて、日曜日は戌の日でした。
妊娠5ヶ月目に入って最初の戌の日は、安産を祈願して腹帯をするものだそうです。
さらしをおなかに巻くというところまでするのは最近はあまりなくて、市販のガードルや腹巻を神社でお清めしてもらう程度。
うちも最初の子のときはうれしがって、両家の親が集まって、かの有名な身曾岐神社で盛大に戌の日のお祝いをしたものでしたが、
二人目ともなると、誰も気にしなくなって、とことん省略系で終わらせてしまいました。
まず、私一人で義父のお墓へ。
気はこころと、家に咲いていた花を数本摘みとって墓前にあげ、手を合わせるのみで勘弁してもらいました。
次に実家の石屋の近くの小さな神社へ。
こちらは現在道路の拡幅のため工事中です。
それでも一応お賽銭500円を奮発して、パンパンと手をたたいてきました。
メインは家族でのお食事。
いつもMooをかわいがってくれる山里料理の店「留羽」へ。
オーナーの出身地・和歌山の銘酒「羅生門」をはじめ、甲州、信州の地酒が置いてあります。
元寿司職人だったお父さん板さんのオリジナル、山菜握り寿司が名物メニューです。
でもこの日はコース料理をお願いしておきました。
酒が飲めないので、(夫はもともと飲まないので)、次の料理が出て来るまで、間が持ちません・・・
羅生門とさぞや、合うだろうなぁ、この肴は。などとうらめしそうに壁面を見ます。
留羽1
留羽で騒ぎ疲れた娘は家に戻るとさっそくお気に入りの毛布にくるまって、歯も磨かずゴロゴロしだしました。
あなただけが主役なのもあとわずかだよ、とひそかにほくそえんでおりましたら
「こMooちゃんが生まれたら、おおMooちゃん毛布あげる」
お。ちょっとだけ自覚がでてきたかな。

2008年6月12日

そばの種のゆく末

畑をやってると言ったら実家の父からそばの種が送られてきました。
そばの研究に関わっているので、研究室から分けてもらったようです。
ふつう(?)のそばとサンルチン。
そばはルチンという成分が多く含まれる食品。
ポリフェノールの一種で、血流を良くし、高血圧や動脈硬化などになりにくくしてくれるものです。
現代人に多い生活習慣病の予防に効果的!
そばにはもともとルチンが多いのですが、韃靼そばには普通種の100倍が含まれているとか。
サンルチンは日本で品種改良したルチンが豊富に含まれた新品種です。
とにかく袋に「サンルチン」と書いてあっただけで、なんとなく研究農場モドキで得意な気分になりました。(最近はけっこう一般販売しているようですが)
よし、収穫したら岡崎製石臼でひいてそばを打つぞ。
自給自足で栄養満天♪
石屋がそば屋開業か?!
希望に燃えて、いざ、種まきです。
父からは、「やせた土でもかまわないから、バラ蒔きして足で踏んでおくだけでいい」との指導。
既にヒマワリ、トマト、カボチャ、ズッキーニなどを植えて、借りた畑の半分を使っていましたが、
思い切って残りの畑すべて軽く土起こしし、言われたとおりしておきました。
水もやらなくていいとのことでしたが、次の日は雨。
種まきしてすぐ雨がふると、とりあえず嬉しいものです。
この作物にいいかどうかはわかりませんが。
次の日。
仕事を終えて帰ってきてふと畑を見ると、
スズメが群がってそば畑をつついているではありませんか。
なんということ。
これではそば打ちどころか、発芽もおぼつかないのでは。
おとーさーん、やっぱりちゃんと丁寧に土をかぶせなきゃいけなかったんじゃないのー?!