最高の音響
いつも「ころころ通信」を送っているお客さまが何度目かに今日また立ち寄ってくれました。
今日はまず彫刻の話。イサム・ノグチを大絶賛。
香川のイサム・ノグチ美術館を3度も訪れたという愛好家です。
私たちも一度行ってみたいのですが、前回「庵治ストーンフェア」に訪れたときには時間がなくて行けませんでした。
そう、その「庵治石」についてもよくご存知でした。
なにしろ、世界で一番高級な石材です。
中国白御影の尺寸墓石が15万円だとすれば、上質庵治石の同じサイズの墓石が1500万円、だったりします。
まぁ、これは余談。
生活の中に石を取り入れるこだわりも話してくださいました。
今検討しているのはバーベキューコンロに大谷石を使いたいとのこと。
大谷石は他の石より直火に強く、そばでぼうぼう薪を燃やしていても割れたりすることが少ないのです。
(衝撃には弱いですから、もちろん落とせば割れます。)
それからこの方は音楽がとてもお好きとのこと。
中でもクラッシックの生演奏にはこだわりがあります。
スピーカーの下に石の板を敷くといい、ということもご存知でした。
これは清里の増田珈琲館のものですが、我が家にももっと小さいのがあります。
スピーカーが安くて小さいやつ(安いって言ってもCDラジカセで十分な人には、びっくりするような額ですが)
なので石も45cm角と小さいですが、夫にいわせると余分な機械ノイズがなくなって、音が落ち着いて聞こえるそうです。
「ご主人、どんな音楽聞くの?」
「まあ、なんでも聞きますね。クラッシックも好きですよ。バロックや宗教音楽とか。
交響楽、民俗音楽、ヒーリング音楽、ジャズ・・・。あ、そういえばロックはあまり聴かないかな。
私も音楽の趣味だけは夫と近くて、彼の選ぶCDは文句なく一緒に聞けます。」
「もっとも、音の微妙な違いって私はよくわかりませんけどね。
オーディオも高いとか安いとか、実はよくわからないんです。
もっとも今は子どもがうるさくて、ゆっくり音楽鑑賞などしてる余裕はないですねー」
私が自嘲気味に言うと、その老紳士はいきごんで、
「いけませんね。子どもの声は最高の音楽なんですよ。
天使の声ですから。そのつもりでお聞きなさい」
そんな老紳士のやさしさが伝わったのか、
最近ひとみしりの激しいKuhが、彼があやしてくれるとケラケラと笑って、だっこも享受していました。
またもや、子育てへのモチベーションを持ち直させてくれる一瞬でした。