おかみブログ
2012年10月9日

有機認証店・コーヒーの彩香房

久々に旨い店コーヒーを飲みました。
彩香房3
小淵沢の自家焙煎珈琲豆の店「彩香房(さいかぼう)」。
彩香房1
かれこれ10年前からあったお店ですが、なんだか行きそびれていたのです。
コーヒーは大好きなので、すでに富士見と清里に行きつけのコーヒー豆売り屋さんがあるのも、行きそびれていた理由のひとつ。
取材を通じて、やっと行けました。
彩香房2
ここのお店のこだわりは、なんといっても「有機JAS認証」を受けていることです。
有機の認証システムのことはよく知らなかったので、マスターの説明でとても勉強になりました。
有機JASの認定を受けるためには徹底的なトレーサビリティが必要。
コーヒーでいえば産出国だけでなく、農園が特定され、その農法や使用農薬などがきちんと追っかけられること。
さらに自家焙煎の場合は加工場も徹底的に設備を整えること。
彩香房4
彩香房さんは1年ほどまえにJAS認証をとりました。
それ以前からのJAS認証ではない豆も扱っているため、認証豆を焙煎するために非認証豆とはべつの部屋を設けています。
機械や調理器具もそれ専用のものを使用。
「有機JAS認証を受けてるからって、かならずしもおいしいとはかぎらないんですよ。
でも『安心』を形にするためには、証明するものは必ず要るからね。」
あー、これって石屋と同じだなぁ。
石屋も「いい工事します。いいもの提供します」って口で言ったって証明にはならないって思って
ウチは第3機関の認定で証明してもらう、正攻法を選びました。
正攻法をするには裏がとれなきゃいけません。
 ・石工事業の県認可(石工事をするには絶対必要。でもお墓は個人相手だからほとんどの店が無許可でやってる)
 ・技能士、管理技士の国家資格(なくても石工は名乗れるけど、ないと許認可とれない)
 ・全優石加盟
 ・お墓保険
 ・お墓相談員
 ・お墓ディレクター
 ・仏教墓塔研究会
・・・とにかくウチは資格や許可マニアです。
実際は世間では、営業さんや社長さんの人柄を信じてもらって仕事をとる場合も多いです。
飲み営業が得意な社長さんがいれば、「えー?」っていう工事してるお店でもけっこういい仕事(利益になる仕事)とってる。
お墓はコーヒーと違って、いいものとわるいものの区別がつきにくいんです。
できたばっかりはみんなそれなりにきれいだし、一生に一度あるかないかのことで、お客に経験値がなさすぎる。
できればお墓が傾いたりしてほしくないし、
ちゃんと教義を知って選んで文字を決めてほしいし
きれいなまんま、いつまでもあってほしいし。
そんなこだわりでお墓づくりしてるんだよ、ということを証明するには他人様にも頼らなきゃ。
・・・と思って資格マニアの道を選んでます。
でも、一番だいじなのは、お参りをたくさんしてもらえるお墓をつくること。
彩香房。
当然、「安心」を買うだけでなく、おいしさにもこだわってます。
「ここはこのへんじゃ一番だよ」同席したリピーターの人が言ってました。
そんなリピーターさんも一人や二人ではありません。
こんな近くに正統派コーヒー豆があったとは。
まだまだ私も修行が浅いです。