おかみブログ
2012年6月12日

町たんけん前夜、時計事件

今日は待ちに待った(?)町たんけんの日。
何日も前から自分の第2の家の石屋を訪問することに興奮ぎみだったMoo。
前日の夜9時になって、いきなり「おかあさん、腕時計出して」と言い出しました。
4人グループで3軒の店や企業を回るMoo。
時間管理のための「とけいがかり」にきまったそうです。
ところが、昨日に限って、腕時計が全部壊れてることが判明。
やだー、電池がきれてる〜。
ふだんは携帯や車に時計がついてるから、腕時計などほとんどする機会がないのです。
「どうする?腕時計はないよ」
しばし、無言で考えます。予期せぬ事態に陥ったとき、代案を考え出せるようなこどもに。
小学校前に時々参加していた「森のようちえん・ピッコロ」で教わりました。
「・・・」
しばし考えて部屋のなかをみまわしていましたが、
「これではどう?」と指差したのが、直径20cmくらいの壁掛け時計。
しかも10分早まってる。(いつのまに〜)
「持ち運ぶには大きくない?それに時間くるってるよ」
「大丈夫だよ。10分早い、って覚えておけばいいんだもん」
動いてるようだから、今時間をなおしておけばいい、というアタマにはならなかったようだけど、
十分役に立つ代案だと思いました。
でもさすがにこのクロックを持たせるのも気の毒(はずかしい)、と思い、
やっぱりこの時間で買える安い小さい時計があれば買うことにしました。
大人は金で解決できるから、かえってつまらないです。
しかしまったく便利な世の中で、
コンビニ3軒まわったところ、1軒だけに5cm角くらいのアラーム時計がありました。ほっ。
保育園で使っていた小さな巾着の中にアラーム時計を入れて、
ランドセルの脇のフックにかけて、準備完了。
・・・と、テーブルの上に、Tazが工作で作ってきた紙のうでどけいがあるのをみつけました。
machitanken1.jpg
いよいよ当日の朝。
「おかあさん、とけい、あのかべにかかってるの、取って」
とけなげな様子。
「いいよ、昨日かっといてあげた」
「え?ほんと?ありがとう」
といって、ランドセルの近くを見たMoo。
「おかあさん、これ、なあに・・・」手にはTazの工作時計。
「それそれ。ちょうど7時をさしてるじゃない。」
「だけど、これじゃぁ。・・・」
本気で泣きそうな様子だったので、さすがにかわいそうに思って
「うそだよ、ここに用意してあるよ」と巾着の中身を見せました。
そして石屋にて。
とけいがかりのおかげで、予定時刻ほぼぴったりの到着。
ちょうど近所のおばあちゃんもお茶を飲みにきてくれていたので、同席してもらいました。
まず少しお墓と石のはなし。
4人には石にどうやって字を彫るのか、ゴムを貼って抜く作業を体験してもらいました。
それを工場ですぐ彫ってあげる間、展示してある墓石を見学。
それから事務所にもどって、彫りあがったばかりの石からゴムマスクをはずします。
「わー」と感嘆の声。
「こんなふうにできるんだー」
machitanken.jpg
そういえばMooにもこういう体験をさせてあげるヒマはなかったな。
みんなと一緒に石プレート作り体験できて、また石屋の娘としての自覚もあがったよう。
「Tくんがね、『Mooんち、ちょーおもしれー、また行きたい』って言ってた」
たまたま来ていた近所のおばあちゃんも
こどもたちのゴムマスクを抜いている作業がめずらしく
「いいもの見せてもらったわ。いいね、子供にああいう経験。
それにしても、石ってああやって彫るだね」と関心した様子でした。
町たんけんではあちこちのお店や企業でおみやげをもらったり体験をさせてもらったりしました。
みんなそれぞれの戦利品を持ち寄ってみせあいっこしたそうです。