おかみブログ
2006年7月10日

子どもの風邪の治し方

娘が熱を出し、呼吸がぜいぜいするので一晩様子を見ましたが、次の日の夕方になっても症状が治らないので、おばあちゃんが気を利かせて市内の市立K病院へ連れて行きました。
私は知らせを聞いて仕事終了後到着。
緊急治療室で足に点滴の管を入れられて、動けまわれなくてつまらなそうにしてるけど、おばあちゃんに本を読んでもらって興味深そうに聞いている娘を見てひとまず安心。
措置としては200mlの栄養剤入り水分補給の点滴(子どもなので時間をかけて2時間)と1日分の風邪薬の支給でした。
娘は熱があるにもかかわらず走り回るくらい機嫌はいい。
日曜日の時間外受付から待合室を走りぬけどこへ行くのかどんどん進んでいきます。
当直は外科の医師でした。
「保育園に行くようになってから何度も風邪引いてるんです」というおばあちゃんに「ちゃんと完全に治してやらなきゃだめじゃないですか」とお叱りを下されたそう。
「元気になってからじゃないと外へは出さないんだけどねぇ」とおばあちゃん切なそうに言い訳します。
さて、「完全に治す」ってどうやって?
そもそも「完全に治った状態」とはどこまで?
保護者がどこまでしてやればいいの?
子どもはだいたい鼻水垂らしてるもんで、少々の鼻なら保育園行かしちゃえ、というのは鬼親なのでしょうか。
また、何度も風邪をもらってきて少しずつ症状が違うように見えても、実は前の風邪が治ってなくて、介抱が悪いからぶり返しているだけなのでしょうか。
で、何で治すの?風邪薬?抗生物質?
風邪の特効薬はない、と聞きます。
風邪はいろんな細菌・ウイルスの雑居ビルで、どんどん新しい病原菌が生まれては消えていき、一度かかったから完全に免疫が出来るというものではない。
治すには、そのつど自分で抗体をつくり、自力で病原菌をやっつけるしかない。その蓄積が次第に風邪に強い体を作っていくのだ。薬はその手助けにすぎない。
・・・というのが私の理解だったのですが、さて、ではどこまで薬に頼ればいいのでしょうか。
5/23のブログでも書いたように玄米を食べて唾液をたくさん使ったから喉の痛みが減ったというのはただの気のせいではないと思うし、先週起き上がれないほど頭が重くても薬を飲まず熱が出るままにしておいて、その後の医者の薬は1日飲んだだけですぐにおさまったのも症状を無理やり抑えなかった成果だと思い込んでいたりします。
その外科の先生が1歳児への内科診断として下した「ちゃんと治さなきゃ」と「脱水症状になるといけないから点滴を」という二言にどんな真意があるのか。
自分でもちゃんと勉強しないといけないし、専門の先生に改めて聞く必要がある。もちろん子どもの観察も欠かせない。
ということで、同病院で週2回の小児科外来診断が明日あるというので専門家の意見を直接聞きたいと思い、子どもを連れて行きます。
実は子どものことで会社を遅刻するのは今回が初めてです。
今まではおばあちゃんが様子を見ながら家で看てくれたり、町医者に連れて行ってくれたり、私が仕事から帰ってから連れて行ったりしていたので。
こういう正社員の行為について会社が下す判断は世間一般、そして私の勤める会社はどうなのでしょうか。
あるいは病気の時もついていない母親の行動は、子どものその後の人格形成にどんな影響を与えるのでしょうか。
家族の健康、育児、仕事は葛藤と疑問ばかりです。