おかみブログ
2007年3月5日

ミッフィーのおばあちゃん

昨日古本屋に行ったらこんな本を見つけました。
ミッフィーのおばあちゃん

『ミッフィーのおばあちゃん』
おばあちゃんがしんで、かなしくてぽつんとなみだをこぼしてしまったミッフィー。
おじいちゃん、おとうさん、おかあさん、アリスおばさんたちみんなでおばあちゃんがやさしかったことをかいたいしをおきました。
ミッフィーはときどきひとりでおはなをもっておはかにいきます。そこへいくとおばあちゃんにあえるようなきがするから。

ブルーナのおはなし文庫17巻目のえほんです。
2才前後の子ども向けと思われるミッフィーシリーズは、さりげない日常の一コマのストーリーが中心ですが、これはちょっと異色です。
「生」と「死」という難しいテーマ。
これを子どもに読んで聞かせてあげるのはちょっと難しいかもしれません。
これが古本屋においてあること自体、元の持ち主の苦労が窺える気がします。きっとシリーズで購入したものの、こういうのが混じってて、「どうしよー」とこれだけよけてあったのではないでしょうか。
このえほんの別の意図として、こういうことをきちんと読んであげられる親、というのを育てるつもりなのかもしれませんね。
ウチにはまだおばあちゃんが元気でいるので、かなり勇気がいります。
なにしろウチの娘は言葉の急激な発達盛り。
でもまだえほんの長文は聞いていられなくて、どんどんページをめくって描かれている絵についてコメントを言うレベルです。
おはなしとしてそれなりに受け入れることはできるでしょうが、
断片的にこのえほんの言葉をうっかりおばあちゃんの前でもらしてしまったら・・・
それとも、このほんは誰か身近な人が亡くなったときまでとっておこうか(そんなの待ってたらMOOが大人になってしまうかも)
とかなんとか深読みしたり心配したりしてしまう母ですから、まだまだ修行が足りません。
ちなみに夫は「ブルーナえほんは原色ばっかりだから好きじゃない」と、違う理由で読むのを拒んでいます。