2007年12月14日
不幸中の幸い
「不幸中の幸い」という、おそらく日本語特有の慣用句があります。
「不幸なできごとのなかでせめてもの救いとなること」という意味だそうですが(by大辞泉)、
実は奥が深くて、実際おこった不幸なできごとより、さらにひどい不幸を敢えて想像し、
そうならなくてよかった、と思うことにするという、日本人の美徳の表れだという気がします。
西欧的な考えでは、「この不幸の原因は何か」というところにいくでしょう。
「目には目を、歯には歯を」。
この古代バビロニアの法律も、しかえしをしろ、という意味ではなく、
正等な処罰を、ひいては法の下の平等を説いたものなのでしょうが、
これを否定したのがユダヤ教、キリスト教です。
「右の頬を打たれたら左の頬も・・・」。
でも現代ではむしろそのキリスト教国が報復概念にとらわれている・・・。
・・・話が遠回りになりました。
つまり、今回の我が家におきた出来事も、冒頭のように考えればあきらめもつくというものです。
先週夫が事故にあい、右足を複数箇所骨折、現在も救命センターで手術待ちです。
でも、「命に関わる怪我じゃない」「事故の加害者じゃない」「これからヒマになるシーズン」などと考えることで、
「うまい具合に長期休暇がとれた」「亭主元気で留守がいい(これもいい慣用句ですネ)」と発想転換することができるのです。
なんとかこの程度まで書けるくらい、気持ちに余裕がでてきました。
ご心配いただいた皆様、ありがとうございます。