おかみブログ
2011年7月17日

世界石巡礼

カテゴリ「石のある風景」、究極のネタを知り合いからいただきました。
書籍「世界石巡礼」、作・須田郡司、発行・日本経済新聞出版社。
世界中の石に魅せられ、石を撮り続けるカメラマンの須田郡司さんによる石の旅三年間の記録。
月刊「石材」に連載してあったものをまとめたものです。
まさに、すごい紀行書です。
五大陸、あらゆる国の巨石を追っています。
その多くは人間が何らかの目的で意図的に作り上げた(積んだ、並べた、建てた、掘った、彫った・・・)もの。
そしてその目的の多くは「祈り」「呪術」なのです。
石を芸術化するとき、宗教と無縁ではいられません。
とてもプリミティブで、ピュアな心の表現。
世界各国で採れる石種や大きさが違うし、技術もまちまち。
でも人の生死や倫理・宗教観を石に託すのは、それこそ人類始まってからずっとの営みなのです。
いつも当ブログにあそびにきてくれる女性からのプレゼント。
Kuhのお誕生のお祝いに、とのことです。
これが読めて、絵を見て自分も何か感じるようになる頃にはどんなこと考えてるんだろうなぁ。
石と祀り。
そんな先人の精紳にちょっとだけあやかって、
8月からの「21世紀の縄文人展」(北杜市考古資料館にて)に出品する予定です。
石作品のタイトルは「一億年の塊、一万年の魂」になる予定。
よろしくお願いします。