ふくしまの石
月刊「石材」10月号を遅ればせながら読んでいたところ、こんな記事が。
「ふくしまの石」でチャンスを掴め!〜応援しよう福島産地
原発の影響で、福島の石産地も打撃をこうむっているそうです。
福島は採石量日本一、日本屈指の石材産地。
その福島の石が、放射能汚染を心配されて受注減となっているのです。
もともとここ20年くらいの間に中国などの外材におされてシェアを狭めてきた国産材。
福島も厳しい状況は続いていましたが、
この原発事故がさらに追い打ちをかけました。
でも福島県産石材について「放射能を心配する必要はない」というのが一般的な専門家の見方だそうです。
そもそも御影石は微量の放射線を発しているもの。
岐阜県では今回の原発事故とは無関係に放射線量が高いのですが、
その理由は花崗岩が広く分布し、その岩盤が露出している地形だからとか。
御影石の比ではないほど強力な放射線をはっしているウラン鉱石の産地に住む人々でさえ、普通に健康に暮らしています。
また、仮に原発事故の放射性物質が福島県内の石材や製品に降りかかったとしても、
加工の過程で洗い流されるので、まったく心配はないとのこと。
「そんなのより、某隣国の石材につく粉塵や、輸入の際のパレット材のほうがよっぽど有害だよ」
と夫は言います。
ウチはお墓石屋ですから、確かなブランド力を持つ福島はじめ東北の石はこれからも積極的に使っていきたいです。
お墓用の石には、たとえ放射性物質が残っていたとしても、雨風ですぐ流れるし、年がら年中ひがな一日触れるものではないのですから。
もともと国産材、国内・自社加工を薦めてきたウチは、これからももっと積極的にこれらをおすすめしていきます。
中国も経済成長著しく、以前ほど価格的な魅力はなくなっています。
しかも、加工の精度は相変わらず上々とはいえないもの。
国内ものが再び脚光をあびるチャンスなのです。
石を使う立場からできる復興支援。
そしてさらに日本ブランドを高めたいものです。
↓福島県産紀山石の墓石を建てた、小淵沢町のO家。