おかみブログ

2008年12月26日

ピカソの青

冬の句会で、「冬の杜にピカソの青が影を落とす」というような情景を詠んだ人がいました。
冬の八ケ岳は目が痛くなるくらいくっきりとした真っ青な空なのですが、
確かに4時をすぎるとあっという間に暗くなります。
そのダイナミックさたるやすごいもので、
昼間の輝かしさに比べ、空が広い分よけいに覆いかぶさってくるようです。
今日はアクアマリンの青の上に一気に薄墨を流し込んだような色に加え
山の頂上付近の雪の白だけに血のような赤が反射していました。
小淵沢宮久保区、圃場整備の記念碑あたりからみた風景。
ピカソの青1 石に山が反射する。
ピカソの青4 石が南アルプスを拝む。
ピカソの青2 霊峰富士。

2008年9月10日

金色の野

武川町・柳澤集落の地名の由来ともなった、柳澤氏の屋敷跡と思われる場所に建つ観音像。
武川米5
武川米6
釜無川右岸の平野は山梨県でも有数の米どころ。
武田氏初期の頃から「武川米」と呼ばれて高く評価されていました。
昭和天皇の献上米に指定されていたことも。
武川米の田んぼ一帯が「北杜24景」に指定されたので、取材かたがた、あらためて撮影に行ってきました。
今はまさに実りの時期。
秋晴れが2日続き、久しぶりに山が全部見える、最高に絵になる日。
黄金色の田が広がって、その向こうに勇壮な南アルプスの姿が見えます。
武川米1 武川米2
武川米4 武川米8
農家のおばさんの姿がとても美しいです。
モデルになってもらって、いろいろお話させていただきました。
穂先の茎が白くなってきたら刈り取り時期。
今日はあと数日に迫った刈り取りの直前の、スズメよけのロープをはずす作業をされていました。
いよいよなんですね。
武川米7 武川米3
せっかくなのでウチの娘も近くの田んぼへお散歩。
金色の野1
金色の野2
その者青き衣をまといて 金色の野に降り立つべし
すみません。最近親子で「ナウシカ」にハマってるもので・・・

2008年4月14日

長沢の谷あい、恒例の鯉のぼり

鯉のぼり1
高根町長沢の恒例の鯉のぼり軍団。
今年は4月6日からお目見え。
田園の上を対岸の丘から丘へ渡した5つの鯉のぼりレーン。
八ケ岳の春の風物詩です。
吹き抜ける春の風に元気に泳ぐ450匹もの鯉のぼり。
山あいの、富士山も八ケ岳も見えない、どちらかといえば閉塞感が出がちな、この地形ですが、
なんともあっぱれな風景です。
この風景が「北杜24景」に選ばれたので、取材も兼ねて鯉のぼり実行委員さんのお宅へ取材に。
17年前、地域で飾られなくなった鯉のぼりを集めたのが発端。
はじめは1レーンだけだったのが、その後今のような5レーンになり、5月5日のこどもの日にどろんこ遊びをするなどのイベントに発展しました。
遠くへ遊びに連れてくより、地元で遊ばせたい、
鯉のぼりのように元気に、田んぼの中でドロだらけになってチカラいっぱい遊ぶ。
おなかのそこから笑う、そんな町になれば。
ただ景色がきれい、自然が残っている、というものではなく、
里づくり、地域活性化の象徴としての風景が選ばれたのは唯一これだけだそうです。
委員の人ははにかみながらもちょっと自慢げでした。
東側の対岸に地域の墓地があります。
そこからの眺めがベストポイント!
鯉のぼり2
逆から。
鯉のぼり3

菜種梅雨。ひと雨ごとに花や緑が濃くなってくる今日この頃。
元気な鯉のぼりの姿はお田植え前の5月10日までです。
5月5日は恒例鯉のぼり祭り開催。
メインイベント、田んぼの中でのどろんこ競争は午後から。
そのほか牛乳早飲み競争やスリッパとばしなどのゲームも。うーん、血が騒ぐ。
場所は国道141号沿い、道の駅南清里・花の森公園。
↓ランキング応援してね。ひと押しで一票入ります。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ

2008年3月22日

白山神社の鳥居

高根町村山東割の白山神社。
白山神社1

白山神社2

白山神社3

愛知県岡崎産の鳥居です。
まもなく桜の開花。

2008年2月13日

海岸寺・雪の石仏

北杜市須玉町津金。
旧佐久往還道の山道途中にある海岸寺。
石仏150体が静謐に並んだ空間が北杜24景のひとつに選ばれました。
今年の冬はここ最近ではめずらしく、雪がとけ切らないうちに次の雪が降ります。
先週の土曜日、雪景色の石仏郡を撮りにいってきました。
海岸寺1
屋根をかけてもらって、横一列・数箇所に並んでいます。
個人的な好みでは、もう少しばらばらに並べてほしかった。
こうきれいに並べられると、せっかくの作品がただいっしょくたにされてしまっているようで。
宮城・川崎町の石んこたちみたいに、それぞれがいろんな方向を向いていれば、ひとつひとつをじっくり見ようという気になるのになぁ。
とはいえ、ふと心ひかれたこのお姿。
海岸寺5
海岸寺4
江戸後期・名石工守屋貞治作。
海岸寺に安置された150体の仏像の大半は守屋氏の作品だそうです。
上品な顔立ちは、200年近く経った現代のセンスにも通じます。
しかしこれは??誰の作ですかね。
海岸寺3
屋根をつけてもらってないのが、かわいそうでもあるけど、でもかえってひょうきんさが増して。
↓ランキング応援してね。ひと押しで一票入ります。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ 

2008年1月25日

石冴ゆる山と田園

冴ゆる富士
おなじみ、高根町東井出の墓地。富士山を望む。
冴ゆる南ア
同じく、南アルプス連山を望む。
「冴ゆ(さゆ)」というのは厳冬の季語だそうです。
冷えるという意味ですが、空気や音が澄み切った感じがこもった言葉です。
八ケ岳の里山全体がこの冬初めての積雪となった翌日。
澄み切った空は放射冷却現象でキリリと冷え込みました。
ご先祖の仰ぎ拝むる富士冴えて
↓一押しよろしく
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ  

2008年1月16日

道祖モアイ?

モアイ?
すがすがしくものどかな田園風景に、いったいこれは。
モアイ?2
あのー、何してはるんでしょうか。
大泉若林交差点上のほうとうやから西へ200mほど行った田園の一画。
衣のようなものが見えるからおそらく地蔵像か観音像だったんだろうけど、アタマがどこかへ行っちゃって、代わりに異国の石像のそれを乗せられた、というものでしょう。
モアイ?ヨハネ?
もともとのアタマはどこへ行ったんだ!
古いものだから単になくなってしまったのかもしれませんが、
近年石の地蔵や観音の頭がもぎとられて、闇ルートで売りさばかれたりしているという話も聞きます。
だとしたら、許せん。
ちなみに、このモアイ?ヨハネ?像のすぐ近く、県道沿いのローソンの斜向かいには
かつて首のもげた観音様が、無事処置を施されて再び鎮座しておられます。
石観音
モルタルをべっとり首につけられて、なんとなく応急処置的ではありますが。
↓ランキング応援してね。ひと押しで一票入ります。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ 

2007年12月7日

冬山観賞とは

五感で味わうこと。
変化を楽しむこと。
暮らしのドラマを感じること。
・・・冬山に限らないが。
冬山富士山
枯れ桜、腕を伸ばして 紅富士を得る
冬山八ケ岳
愛犬と見上げてみれば網笠山
冬山南ア
原山の咲耶(さくや)も見たか鳳凰山
高根下黒沢 原山神社にて。木花咲耶姫を祀る。
よく「山を一望する家がほしい」などと言う人がいますが、家からの景色は必ず飽きます。
八ケ岳南麓のすばらしい眺望は、畑の真ん中で、その地の先人と共に観賞してください。
冬山富士2

↓ランキング応援して、原風景をさがそう
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ 

2007年10月29日

秋景色は熟女のごとし

季節はずれの台風一過、日曜日と月曜日は絶好の写真日和となりました。
一年の景色を女性にたとえるなら、紅葉の季節は教養と慈愛に満ちた熟年の頃といえるのではないでしょうか。
今の平均年齢からすると40〜60才くらい?
石の小道具とともに八ケ岳の錦を身にまとった、美しい熟女たちをご紹介します。(変なサイトではありません!!)
秋石1 高根町東井出の清流
秋石2 道端の観音像
秋石3 小荒間の八ケ岳
昨日はお客様も一緒でしたが、「ここ、撮影スポットですよ」とムリヤリ車からおろしてつき合わせたり。
今日は外出のついでに撮り歩き。
ですが、実際の1%の感動もおさめきれません。
我が家は田園の近くで森から遠いので、この季節ばかりは心底隣の芝生がうらやましくなります。
やっぱり八ケ岳の森は癒されるなあ。
↓田舎の紅葉をもっと見たい
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ 

2007年8月25日

東井出の秋空

高根のお墓4

久々、お墓風景です。
役場と学校とお墓は一番いいところに建っている、というのが通説だそうですが、ここ高根町東井出のお墓は随一。
通勤途中にあるので、毎日目を奪われています。(田んぼに落ちないようにしなきゃ)
墓地によって墓石の形にもタイプがありますが、ここの墓石は笠付きが多いのが特徴。
別名大名墓ともいう形で、より高級な感じがするものです。
・・・が、遠くから見ると帽子をかぶっているようですね。
みんなが一斉に甲斐駒や富士山を見ている様子がなんだかのどかでほほえましいです。
稲穂もいつのまにかずいぶん黄色くなって垂れ下がりはじめました。
↓ランキング応援してね。それぞれひと押し、一票入ります。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ FC2ブログランキング