おかみブログ

2007年7月24日

梅雨明け!じゃないらしい・・・

やっと全部の山が見える、晴天の日でした。
こういう日に休みはうれしいですね。
でもまだ梅雨明けじゃないそうで。
八ケ岳は山の景色がすばらしいので、よく「こういう山が窓から見えるところに住みたい」という人がいます。
でも実際こういうところで暮らしていると、自分が歩きながら少しずつ動いていく景色に感動を覚えるもので、窓から同じアングルで見てても数ヶ月で飽きるのがオチです。
景色は絵ではなく、風の感触や音、太陽の暖かさ、水の冷たさ、草や稲の匂いなど五感で感じるものなんじゃないでしょうか。
それからよく山をクローズアップして山の姿だけ写真におさめる人がいますが、単純に好みの問題として、私ならそこに生活のドラマを見たい。
だから雲があったり、山の手前の田園や家、人の動いている姿、そういうものも総合的に映し出されているものが好きですね。
家は別に茅葺き民家じゃなくてもいいんです。
ビニールハウスだろうと新建材の家だろうと、そこで実際生活の営みがなされている。
まあ田園の中にいきなり超高層ビルが建ってたら、さすがにちょっと違うかな、というかなにか別のストーリィになっちゃうかなという気はしますが。
ということでよくお墓や石像を風景の中に入れます。
お墓は人の営みの原点ですから。
今回の写真はイマイチ。とりあえず久しぶりに山がきれいに見えたので撮ってみた。070724

2007年4月10日

高根のお墓・神社でお花見

今年は忙しくて、全然花見をする暇がないのですが、仕事で出歩いたときをねらって、シャッターを切りました。
こういう日常の生活の中の風景の中で見る桜がやっぱり一番好きです。
高根村山西割の墓地
高根のお墓1
桜の木の下には死体が埋まっている・・・などとよくミステリーで描かれますが、確かにそのとおりなのですが、そんなことすら超越して、ただひたすら日常がのどか。お墓参りでお花見なんて、最高のプライベートスペースじゃないですか。
高根の小さなお堂
高根の神社1 「阿弥陀堂だより」みたい。
高根・熱那神社から見た桜と菜の花と八ヶ岳
高根の神社2

遠くに桜を望む、こういう石造物も。
高根のお墓3 なんかキノコみたい。石造物同士がお話してるようにも。
高根のお墓2 「いーなー、あっちはみんなたくさんいて。」
人の歴史と田園がゼツミョウに適合。
田園風景というのは、まさに人力のなせる業で、きわめて合理的で美しい社会的機能をもった装置なのです。
石のお墓は人の暮らしが継続していることの証。

2007年3月1日

富士見・田端の田園

富士見町・田端地区にある、売り物件のすぐ裏手の墓地。
360度広がる広大な田園の中の小高い丘に数基。
今日は一日中雲もなく、澄み切った空に山がくっきりとそびえていました。
↓八ヶ岳方向
田端1

↓南アルプス方向
田端2

ここは10年くらい前のドラマ「青い鳥」(豊川悦司主演)のロケ地になったという噂。

2007年2月26日

田んぼのリセット

2月最終日曜日。
春の芽吹きに向けて野焼き。
野焼き1

野焼き2

冬をリセットし、春へ。
気持ちもすっきり区切れるといいけど。

2007年1月23日

福島・ひなた山より

福島旅行で出会ったお墓のある風景です。
この霊園は小高い丘の上にあり、公園に併設されています。
丘から遠くに山々が見えます。あれが磐梯山あたりかな。
各家の墓所内にベンチが多いのは、この眺めをご先祖と一緒に見るためでしょうか。うらやましいですね。
福島8

2006年10月17日

御岳信仰のおもかげ

明野の浅尾新田には古い石仏が数多くあります。
山登りをする人ならご存じでしょうが、金峰山は山岳信仰スポットとして古くからあがめられてきました。
明野町はその麓。
現存する石仏は江戸時代のものらしいですが、山岳信仰自体ははるか平安の昔からあったようで、いい具合に風化した石造物を眺めていると、山伏の登山者が歩いていく情景が目に浮かびます。
お地蔵様や観音様。
道行く人が道中の安全を祈って、あるいは修行の無事の全うを願って、そこにいていただくという思いが伝わってきませんか。
地蔵 
観音

それにしても素朴なギモン。
どうして道端に観音さまやお地蔵さまが多いの?と夫に聞いてみました。
仏はいろいろな格というものがあって、有名どころでは「如来」と「菩薩」。
「如来」さまというのは既に悟りを知り、最高位に達した存在で、とどのつまり「いっちゃってる人」です。
それに対して「菩薩」は今まさに修行段階にある存在で、人間からみれば兄弟子みたいなもんでしょうか。
菩薩さまは日々の生活の中で「一緒にがんばろうね」とか「おー、お宅も大変だろうけど、しっかりやれやい」と励ましてくれる人なのです。(甲州弁ではなんて言うのかな?)
だから農作業や山仕事のときにすぐ会えるように、道端にいてもらう、というわけです。
菩薩さまの代表選手が「観音菩薩」と「地蔵菩薩」。
それに対して如来さまは偉い人ですから、やれ屋根つけてやらなきゃ、台つけてやらなきゃ、蓮もいるなー、ということで大掛かりになるので寺にいていただくようになるわけ、とのこと。
初心者でも比較的楽に登れるという金峰山。
道端の菩薩さまを拝み歩きながら、登りたいなあ、秩父連山方向を見ながら秋空に思いをはせる今日この頃です。
茅ヶ岳

2006年8月10日

お盆間近

ひさしぶりにすかっと晴れました。
夏のアルプス

いつも通勤で通る高根町東井出の墓地から見る南アルプスです。
ここの風景は大好きで、ことあるごとに写真におさめます。
かわりばえしないアングルですみません。
風景写真を撮るのにお墓を入れるのにはちょっとした理由があります。
景色のよい開けた田園には必ず一般の民家が入ってしまいます。
この御時世、「勝手にウチをとって・・・」なんて不愉快な思いをさせてしまわないともかぎりません。
また最近建った新しい家は、(実際に見るとそうでもないのですが)写真におさめてみると田園風景と多少ミスマッチなものもあります。
お墓のあるあたりにはあまり家はたってないし、お墓自体が公共性のあるもの。ベストスポットをさがして歩いている時間もないので、てっとりばやい、というのが裏事情です。
でももちろん田園風景に馴染む、というのが一番の理由ですけど。
八ヶ岳周辺は黒いお墓が多いですが、これはこの地方の岩が黒っぽく、昔はそれでお墓をつくっていたので、自然と黒っぽいものを好むまたは無難だと考えられるようになっていったせいです。
関西のほうのお墓は白いものが多く、もっと西に行って万成石(まんなりいし)の産地である岡山周辺は桃色のお墓が多くてなんだかかわいらしい感じがしました。
さて。お盆も間近です。

2006年5月22日

お田植え

富士川口湖あたりから見える「農鳥」のニュースが今年も流れました。
富士山の残雪が鳥の姿に見える「農鳥」。
去年は確か長々と尾を引く鳳凰の形でしたが、今年は鳩のようなずんぐりしたかわいい形。
富士五湖のように、富士山が間近にそびえたつ地域の風景も圧巻ですが、ここ八ヶ岳の風景はどの山も適度な距離に見え、全体的にとても開放的な景色です。
とはいえ、山景色がクリアーに見えるシーズンはそろそろ終わり。
これからはだんだん近くの風景が目に飛び込む季節です。
八ヶ岳の一番美しい風景を枕草子風に言うと、
「春は森、夏は田、秋は谷、冬は山」といったところでしょうか。
5月はちょうど黄緑色の新緑も次第に濃い色になり、田畑の作物の苗が植わっていくころ。夏への移行期間なのです。
そこで、田植えのワンショット。
写真奥より、時代の古い順番に、山→ご先祖→田園→農夫→今年の苗。
お田植え

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2006年3月14日

お墓のある風景

お墓の写真を撮るのをライフワークにしようと思ったのは、今日のようなお天気の日が最初だったように思います。
雪の降った日の次の日、八ヶ岳南麓はたいていきりりと晴れる。
シャープネスをかけたみたいにくっきりとした山の稜線。
空の青と頂上の雪の白に朝日が刺して、青い宝石のようにきれい。
その山をバックに、手前に広がる田園の中の小高い丘にある集落墓地。
霊峰富士の方を向いて、拝んでいるかのように見えるのがなんだかかわいいかったのです。
こんなところにお墓参りできる田舎の人って、幸せだなぁ。
昔は野良作業に行く前と帰りに必ず墓参をしたそうですが、死後の世界が生活のごく身近にあって、墓地が忌み嫌うところではなかったということなのでしょうね。
そんなことを夫に教わって以来、農村風景とお墓のベストマッチをどんどん撮っていくことにしました。
今後も乞う期待?!お墓風景東井出