おかみブログ

2006年8月2日

自然派オタク

親戚より御中元のおかえしをいただきました。
今年はシャボン玉の無添加せっけんでした。
sekken

この方は地元小淵沢の人です。
毎年お返しをいただいていますが、レトルトカレーであったり、めんつゆセットであったり、ラーメンセットであったり、洗剤であったり。
夫婦共働きで忙しいだろうという配慮から選ばれた品物だと思いますが、ひとつ残念なのはあまり自然志向ではないことでした。
特に洗剤は…。
田舎の人はもともと自然のものを使っていたので、意外と無頓着です。
さらに戦後の劇的な生活向上の中で、化学物質あっぱれみたいなところがあって、現在の弊害の部分まで目がいかないのが現状です。
ところが今回はこの贈り物。
どうやらウチは自然派オタクだから気をつけてやらなきゃ、と噂になってるようで、嬉しいような申し訳ないような気持ちになってしまいました。
私は肌がちょっと弱く「どうも皮膚がヒリヒリして、熱が出る前みたいな感覚で気持ち悪いなぁ」と思っていたら、粗品でもらった合成洗剤を使っていたせいなのではと指摘されたことがありました。洗濯石鹸に変えたら症状が治まったので、たぶんそうだったのでしょう。
私がそんななので、我が家の洗濯には粉または液体せっけんを使っています。まぁあまり神経質でもないので、たとえばせっけんの中でも特に品質を選んだりということまではしていませんが。
最近は玄米食に凝ったり、生協の宅配で食材をとったりしていることもあって、どうやらウチは「ちょっとむずかしい家だ」ということになっているようです。
すぐ近くに住む夫の母も自分ではいただきものの合成洗剤を使う一方で、ウチの子の肌着の洗濯は別途せっけんで洗ってくれるようになりました。預けたときに「この子の洗濯はしなくていいですから」という真意がわかってしまったのかも。かわいい孫の服やおむつの洗濯をせずにはいられないんだそうです。
夫は私の比ではないくらい、素材や表示にウルサイので、今回の贈り物のせっけんについても半分疑っています。
「最近は無添加ってのも信用できないからなぁ。」
たけどね、今まであまり気にしていなかった人たちが我々への贈り物に対してここまで考えてくれただけでもありがたいと思わなきゃ。(橋田壽賀子調)
今回のオチ。
他人がここまで考えてくれるようになったというのに、私自身がまちがえて香りつきトイレットペーパーを買ってきてしまいました。
夫に「くさいくさい」と嫌がられています。

2006年6月18日

化学物質に包まれたおうち〜実践編〜

たとえば我が家に関して、どこから化学物質が出ているのでしょうか。
●和室
現代の畳は色を均一にするため、泥染めの材料に着色料を混ぜています。これがカドミウムなどの重金属を含む。また畳の裏はほぼ9割以上防虫シートが貼ってあります。
畳は子どもが這ったり舐めたりする確率が高いので特に要注意。
そういえばこもった和室に入るとぷーんとイグサの匂いがするけど、実は化学物質と混ざった匂いだったりして。新築の家は特に匂いが強いので、こまめに換気が必須。
●ヒノキと杉
ヒノキは防腐効果が高いので、家の躯体や土台に重宝されてきましたが、こと過敏症の患者にとってはヒノキは100%ダメだそうです。ヒノキチオールという独特の香を放つ物質がやはり刺激が強い。アオヒバもおなじ。杉も患者のうち50%はダメだそうです。自然素材だからといって人によっては使えない素材もあるのですね。過敏症患者の場合はお風呂にヒノキはもってのほかだとか。(乾燥するヒマがない)
ウチの家族は木材については大丈夫そうです。
講師の先生は過敏症にはホオノキを勧めていました。
●珪藻土
珪藻土には施工性を高めるために接着剤を混ぜていることがほとんど。また、珪藻土は調湿性が高いことが重宝の理由のひとつですが、真っ白の壁は着色料としてマグネシウムを使っています。このマグネシウムはせっかくの調湿性を働かなくさせてしまう。珪藻土本来の色は七輪のような淡いクリーム色。さてウチの場合はどうなんだろう。
●後から購入した家具
あれもこれも自然素材で職人さんに作ってもらうのは理想だけど、やっぱりお金はない。だから食器棚は通販の安いのを買いました。MDFという合板の一種。これがまだ新しいもんだから、戸を開けるとけっこうきつい匂いがする。これがホルムアルデヒドの匂い。当然食器にも移る。
●24時間換気がない
平成15年の建築基準法の改正で24時間換気が義務づけられましたが、我が家は危険な化学物質など出る家でないから無駄!とつけていません。それに高気密高断熱仕様で空気の逃げ場のないような家ではないので。でも家本体以外にも安物の家具の問題もあります。だから泥棒さんを刺激しない範囲でなるべく窓を開けるようにしています。

化学物質に包まれたおうち〜入門編〜

京都に行ったのは仕事と勉強を兼ねてです。
「シックハウスアドバイザー資格」なるものがあることを、ネットで知り、講座を受けてきました。
実はついこのあいだも仕事でお客様からの相談があったばかり。
「押入れの中が匂う!ネコのおしっこの匂い。ペット消臭剤も効かない」
当該住宅に伺い押入れの匂いを嗅がせていただきましたが、私はほとんど感じませんでした。しいて言えばベニヤの匂い。
断言はできませんが、おそらく合板の接着剤とペット消臭剤の匂いが混ざり合い、しかも締め切っていたためにその匂いがこもったのではないかと考えられました。とにかくペット消臭剤はもう使わないで、炭か重曹でも置いて、よく換気をしてみてはと言って帰って来ました。
本人はどうも納得いかない様子。
そんなことがあって以来、化学物質過敏症について真剣に考えるようになりました。
いろいろネットを見ていると「生活環境協会」というNPOを見つけました。情報量も豊富。そこが認定しているのが「シックハウスアドバイザー資格」です。
行ってびっくり。今までなんとなく知ってるつもりになっていたのが恥ずかしいくらいの情報を得ることができました。
その1「現代人はほぼ全員発症の危険がある」
全く何の不快感も感じない人をレベル0の健常者とすれば、既に発症して社会生活に不自由している人を過敏症患者はレベル4。その間に中間層と呼ばれるレベル1〜3の人がいる。100円ショップに行って気分が悪くなるなどの経験を持っていたとすれば、それはもう既にレベル2あたり。つまり現代社会の中でちょっとでも「あれ?」と思う経験をしたことがある人は既に中間層に入っている。ヒトゴトじゃない!
・その2「アレルギー体質の人はなりやすい」
環境からの刺激を受け止めるバケツを人それぞれ持っていて、容量には個人差がある。容量がいっぱいになったとたん、ささいな刺激にも敏感になる。アレルギーの人は既にいっぱいに近くなっているので、他の刺激にも耐えにくい。
・その3「自然素材の家も万能ではない」
実はこれが一番やっかい。
自然素材で家を建てる大工さんだって、まさか自分の建てる家に危険があるとは思っていない。
だけど過信してはいけない。
それどころか自然モノだから安心と思って依頼する過敏症の人にとっては、この住宅ですらこんなにもウィークポイントがあるということを業者側もきちんと知っておくべき。
ということで、意識の高い人ほど受けて欲しい講座でした。
http://www.seikatsukankyo.or.jp/index.htm

2006年5月23日

出雲玄米おそるべし

先月玄米を切らしてからしばらく白米食が続いていました。
風邪っぴきの時期と重なりますが、まぁたまたまでしょう。
だけど、こう1ヶ月も続くとさすがに「悪い病気ではないか」と激しい不安感にさいなまれ(おおげさな)、藁をもすがる思いになっていました。マクロビオティック派の同僚のすすめの「玄米そしゃく30回」治療法が頭をよぎります。
玄米購入先は特に決めていません。ただ、玄米は良くも悪くもまるごと食べるので、やっぱり農薬をあまり使っていないものを選びたいと思っています。
小淵沢の久保酒店さんで買ったものが最近では一番おいしかったのですが、今回はインターネットで調達することにしました。
夫が「出雲阿国」という島根県の米を注文してきました。
納品が遅いなぁと思っていたら、メールが。
「今お田植え時期で、出荷が遅れております。申し訳ございません。」なんだかほほえましい理由ですが、こちらも禁断症状が・・・
ですが待ったかいがありました。
久しぶりに圧力釜で炊く玄米の香ばしい香。
つぶがそろっていてふっくら。やわらかい甘み。
これは当たりです!
そしてその次の日。喉の痛みがうそのように消えていました。
マジです。
30回とはいかないまでも、よく噛んだ結果、唾液の分泌量が増え、喉に湿度が戻ってきたのです。
唾液ってすごいです。そういえば風邪の時にオレンジジュースを飲むといいとかいいますが、これもすっぱいものを飲むことで唾液の分泌を促すという意味もあるのでしょう。
「免疫力高めるには唾液が一番。自分で自分の体に一番あった薬を精製しているってことよね。」という同僚の言葉が身にしみます。
さらに夫からおそるべき報告が。
このお米、5kgで6000円もするそうです。
なんと。スーパーの安い米なんぞ1000円以下のものもあるというのに。ちょっといいお米だって2000円くらいだぞ。
パッケージには「気エネルギー電子米」と何やらありがたそうなお言葉が。
そう思うとなおさらぱくぱく食べてしまうのはもったいない。
30回でも50回でも咀嚼して味わいつくさなければ。
1粒たりとも残せないな。
<我が家の玄米調理法>
玄米

1.3合の米に4合分の水を入れ、一晩寝かせる。
2.圧力釜で最初強火、圧力がかかったら弱火にして28分。
3.火を止め、圧力が抜けるまで(約15分)蒸らす。
4.蒸らしが終わるとすぐふたを開けかき混ぜる。
5.食べきれない分はタッパーにうつし、冷蔵。2日程度で食べきる。6.温め直しの理想はふかし。けどスプレーで水をかけふたをして電子レンジで1分50秒でもおいしくいただける。個人的には炊きたてよりふかし直しの方が好き。
今日は温め直しご飯にすりゴマと沖縄の岩塩を少々ふりかける。激ウマ

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2006年5月12日

咳がぬけない

人口大理石の工場に入る機会がありました。
大理石と名前がついているので、石とよく比べられますが、ジャンルが違うので比べるものではありません。
大理石なんていうから逆にイメージが悪い。
天然石と比べるとのっぺりしてて軽そうで・・・
だから比べるものじゃないってば。
そういう資材だと思えば、けっこう便利でかわいいものです。
その工場では何やら斬新なデザインの形に形成されていて、テーブルや壁、天板などいろいろに使っていました。
色も白のほかにピンクやクリーム色などたくさんあって、いくつかを組み合わせた天板などはおしゃれでした。
工場内には白い粉が積もっていました。
加工途中で出たものでしょう。
後でその工場のことを夫に話すと、ちょっとシリアスな顔をして「工場の中に入ったの?マスクしないで?」と聞かれました。
「えっマスクしなきゃいけないの?」
「だって肺にはいるでしょ。あーあ、もうだめだ」
「なにが?!?!」
「ま、10分くらいなら別にどうってことないけどね。」
冗談を真顔でいう人だから訳わからない。どういうことよっ、とナウシカがマスクはずして空気を吸っちゃった時のような感覚に陥ってしまいました。
いろいろ言い出したら天然の石だって木だってガラスだって粉状のものは人体で消化できずに肺にたまる。長年吸い続けると夫のおじーさんのように習慣的にゴホゴホやるような体になりうる。
だけど天然石よりはやっぱりちょっと有害らしいです。
アスベストほどじゃないけど。
そういえば咳が抜けないんだけど・・・!!
「それはただの風邪だよ」
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