こういうの、仏縁っていうんですかね
地域のお寺さんめぐりを始めてます。
石屋としてお寺さんとのおつきあいは必須だけど
そればかりではありません。
地域の歴史や風土を知るにはお寺の存在は欠かせないからです。
それに檀家離れ、宗教離れといわれている一方で、心の救いを求めている人は増えてる。
社寺仏閣に美的感動を味わえる人も、写経や座禅で不安から逃れられる人も、今の時代だからこそ多いのです。
そんなニーズに情報発信していけたら・・・
・・・と、エラそうな理由付けですが、本音は自分がお話を聞きたいのが一番。
なんたって、取材という名目で、タダで法話が聞ける。
役得ですね。
今日は小淵沢円通寺の住職さんを訪ねました。
大月のお寺を兼務、さらに東京で仏教系の本の出版社も経営されています。
今までももちろん大おかみが、お施主さんの供養の際にお会いしたり、季節のご挨拶はしていましたが、
私はきちんとお話するのは初めて。
お忙しいから今日はちょっとご挨拶だけと思っていましたが、
中に上げてくれ本堂に案内してくれ、お茶まで出してくれながら、約2時間もお話を聞かせてくださいました。
「寺っていうのはもっとも弱い人に寄り添わなければ、存在意味がない」
「自分で幸せの上塗りを続けることが、相手といい関係を築くコツ」
「気取った言葉では人を感動させることはできない」
江戸っ子のようなキップのいい話しぶりの中、いくつも宝石のような言葉を落としてってくれました。
そろそろおいとましようかと腰を浮かせたころ
「この本持っていきなさい」と出してくれたのが
『みんなに読んでほしい 本当の話 〜おしょうさんも救われた25の生き方』
「あれっ!私この本持ってます!」
イラストを描いた長谷川葉月さんとは独身時代の友人。
葉月ちゃんから紹介されて彼女経由で購入してあったのでした。
この本は阿部住職さんの経営する出版社興山舎から出ていて、葉月ちゃんはその会社で編集や挿絵の仕事をしているとのこと。
びっくりです!
住職さんがその場で葉月ちゃんの携帯に電話してくれ、「珍しい人と代わるよ」と私につないでくれました。
「久しぶり!こんなところでまた話ができるとは!」
20代の頃の調子に戻ってひとしきりキャアキャア話していると、
「こういうの、仏縁って言うんですかね」と横で夫がつぶやきました。
本ではいろんな人(25人)の苦悩とそれを乗り越えたり救われたりした実体験が書かれています。
ふりがなはありませんが、大きめの字で比較的平易な言葉づかいで書かれているので、小学校中学年以上なら読めるでしょう。
絵本のようなファンタジックな長谷川葉月さんのイラストもいやされます。
人生にちょっとつまづいたとき、なんとなくわさわさすごしているとき、人生の節目にきたとき
手にとってみたい本です。
本の購入はコチラから→「むうた・えほんの部屋」