2008年9月3日
ひぐらしの森
9月に入りました。
秋の句会開催の日が近づいています。
前回は作品4句ともいい評価をしてもらえ、最高得点者の栄誉をいただいてしまったので
今回は逆に力が入ってしまいそう。
こういうときはいい句は出ないもんです。
おまけにブログ更新の頻度の少なさからもおわかりのとおり、最近筆が停まり気味。
執筆アレルギーとでもいいましょうか。
スランプだ。
そういうときに限って、原稿書きの仕事が重なって舞い込んでくる。
ありがたいのですが、さて、この状態をいかにして脱出できますか。
心を無にし、句会のお題を復唱します。
「蜩」。
まずこの漢字の読み方を知りませんでした。
ひぐらし、です。
夏の終わり、森の中で「カナカナカナカナ・・・・」と鳴きつづける、あのセミの一種。
なんとなく哀愁を帯びて、初秋の風を感じさせるものの代名詞ですが
私にとっては哀愁を通り越して焦燥感をおこさせるのです。
湿っぽい空気にひっきりなしに響く音。
いやでも耳をかたむけてしまう主張の強さ。
ああ、宿題まだやってない、みたいな。
どこか、わさわさと心をかき乱されるような感覚に陥いってしまうのは私だけでしょうか?
毎年8月3日に行われる八ケ岳薪能でも、のっけからひぐらしが大合唱しています。
整然としたアカマツ林に響くその声は、まさに高原の早い秋を象徴しているのですが。
これを落ち着いた心で聞けるようにならない限り、仕事の束縛からは抜け出せないのかな・・・。
どうも、いつになっても落ち着きがない人間で、困りモンです。
さて、この難題をどう詠むか。
・・・って考えてたら、また焦ってきた。
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