おかみブログ
2007年4月25日

みぞれの風林火山館

またもや『風林火山』ネタです。
地元の人は案外行かないという『風林火山館』にやっと今日行ってきました。
ただの撮影セットなのですが、眼前に広大な牧草地が広がり、その向こうに見下ろすように南アルプスと富士山がパノラマで見えるというロケーションです。展望台として考えれば、なかなかのものです。
牧草地の一画に築いたもので、5年間ののちは再び牧草地に返す計画。
朝からぱらぱら雨、時折やや強く降る、という観光には少々都合の悪い天気の中、とあるご縁で八ヶ岳に来られた4名のお客様たちを連れて。
(この妙縁のお客様たちについては次回で詳細をお話します)
風林火山館

その昔、初めて八ヶ岳が地元甲州の話としてロケ地デビューしたNHK大河ドラマ「武田信玄」のときは、それこそ札束ががっぽがっぽ、お土産店のふところに入ったそうです。
文字通りのふところでは足りず、大きなダンボールや一斗缶などに札束を放り込み、束ねるヒマもなく足でぐいぐい押しながら万冊を詰め込んでいったとか。大げさなハナシでは、風で飛んでいくお札を追いかける隙もなく、そんなチイサイことなど気にしちゃあおれんかったと。
そんなバブリーな商いを知っているかつての商店ならバカバカしくなるほど、平日の開放ロケセットは静かなものでした。
天候のせいもあるのでしょう。冷たい雨が時折みぞれになる館。
が、だからこそ客側としてはつっこんだ楽しみ方ができました。
「春は(標高)1000mまで。ここは1300mあるので、まだまだのろしがあがりません」
そんな粋な説明から始めてくれたのは小柄なボランティアガイドさん。
躑躅ヶ崎館を再現したセットのこと、武田家のこと、山本勘助のこと、その他歴史雑学。
先日のお弁当の話のときに書いた「武田菱」は武田家のいわゆる表紋で、公式の場で広く家柄をあらわすときに(一番顕著なのが合戦)使った。それに対して「花菱」は略式の場や装飾として使われた裏紋。セットの主殿にかかげてあったのはこの「花菱」紋でした。
それから「ヤマカンが当たる」のヤマカンは山本勘助が語源だとする説が最も有名だとか。
・・・などと豊富な話題を軽快な口調でぽんぽんと説明してくれ、アタマがよくなったような気になれました。
最後は武者の格好をしたプロカメラマンコンビと一緒に記念撮影。
ますます気を良くして出てくる頃には少し雨も上がって濃い雲がもくもくと、見下ろす南アルプスの山々を覆っていました。
ゴールデンウイーク中は北杜市の太鼓保存会が持ちまわりで、この風林火山館で演奏をします。
我らが小淵沢・淵の音太鼓は5月3日、11:00より。
躑躅ヶ崎館の主殿の御前にて。