おかみブログ
2009年3月14日

アラフォーだねぇ。

去年の流行語大賞になった「アラフォー」。
天海祐希さんのおかげで、一昔前とちがって40歳前後がすごく魅力的に思えるのでありがたいです。
社会人・妻・母・自由人・・・と女性の生き方に多様性が認められ、一人何役もこなしているのが当たり前の世代。
一方で、従来の家庭型でない女性は将来について漠然とした不安をかかえている世代でもあるそうです。
卒論で、もう一人の同じゼミの女友達とペアになり「女性の職業意識」について調べました。
あの頃は社会に出るってどんなものか全然わかっていなくて、ただ漠然とキャリアウーマンってかっこいいなぁと思っていたのでした。
先輩がたが卒業してどんな人生を送っているのか知りたくて、約20人くらいのOGさんにご協力いただき、インタビューしました。
インタビューって、今だから痛感しますが、こちらにも知識やキャパがないとできないものです。
とうていあの頃の私たちにまとめきれるシロモノではなく、ご協力くださった方々にひたすら申し訳ない出来でしかなかったのですが、あの時聞いたことはそれからずーっと意識の奥に残っています。
細かい話は覚えていないのですが、それぞれの世代の人たちから受ける対面の印象は鮮明です。
1年前から10年前に卒業した女性を対象にインタビューしました。
各年2人ずつくらい。
卒業後10年というと32歳くらいですから、今の私よりずっと若いのですが、当時はうんと遠い存在に思えました。
私たちは92年卒業組です。
『男女雇用機会均等法』が施行されたのが86年、当時より6年前のことです。
10年の年差の中で、先輩方の意識も86年を境に変わってきている気がしました。
86年以前の人は文系女子の就職といえば補助的な仕事が当たり前、大半の人はそれを自然に受け入れている。
86年以降の人は「一般職」か「総合職」かの選択をまず迫られ、「総合職」を選んだ人は半ば挑むようにキャリアを重ねていく。
数年上の、比較的身近な存在である86年以降卒の先輩たちの背中を見、
86年以前卒業の先輩たちのまなざしを受け、
卒論そのものは稚拙でしたが、のちのちの自分の意識に大きな影響を与えてくれた、調査期間でした。
そして今「アラフォー」と呼ばれている人たちは、まさにこの86年以降の人たちであるわけです。
法律ができても急には変らない企業や男性の体質に初めは果敢に挑戦しながら、次第にしたたかに要領を得る。
夫、子ども、自由、富、趣味、資格・・・いろんなコンテンツから好きなものをチョイスする。
チョイスの数だけ人生パターンが生まれるから、前の世代のようなお手本がなくて、
これでよかったのかナとバクゼンとした不安が残るのもこの世代。
でも後戻りはできない。いいんじゃないの、これで。
なんとかなるさー。とどこかお気楽なのもこの世代。
「アラフォーもアラサーもいい女が多いわ。努力してる人に限るけどね。
一昔前なら女は若けりゃいい、みたいなところあったけど。
それに反して男はアカンな〜。」
と今日の私の誕生日にメールをくれた友人のコトバ。
男は女ほど要領よくチョイスすべきコンテンツを増やせないでいるのでは??