おかみブログ
2006年11月5日

ギャルリーアビアントの石建築

小淵沢にステキなギャラリーがオープンしました。
「ギャルリーアビアント GALERIE A BIENTÔT」
abient1

<ステキその1・石の使用法>
石屋ですからやはり石の使い方にまず目がいきます。
いろんな種類の石をふんだんに使っていました。
abient2 abient3 abient4
 abient5 abient6

御影石、大理石、鉄平石など建築でよく使われる石材ですが、デザインと組み合わせ方にセンスが感じられました。施工はタイル職人の手によるもののようです。
<ステキその2・フレスコ画>
建物のデザインはフレスコ画家の方によるものだとのことでした。天井や壁にさわやかな植物の絵がフレスコ画で描いてあります。
フレスコ画ってよく知らなかったので、この機会にオーナーに教えていただきました。
通常絵の具は糊などの溶剤を使って紙やキャンバスに着色しますが、フレスコ画というのはまだかわいていない漆喰壁(濡れた石灰)の上に直接水溶きの顔料を乗せ、壁と一緒に乾いていく過程で色を定着させる技法。この方法でいくとそれこそ何千年もほとんど変色せず、鮮やかな色が残るのです。なるほど、システィーナ礼拝堂の絵が今でも美しいのはそのためなんですね。
abient8 ←フレスコ画とは
<ステキその3・3つの癒し空間>
1階は喫茶スペースとショップ、2階はアートギャラリーになっています。ギャラリースペースはよけいな装飾、照明レールすらないシンプルな白壁。ゆっくりと絵画に触れた後は明るいフレスコ画と太陽光がそそぐカフェでくつろぐ、というわけです。
<ステキその4・展示物>
オープン初年度はアーティストでもあるオーナーの作品を展示。同じ人が創作したとは思えない多岐にわたる作品群。絵画、人形、着物地のリフォーム小物など。特に絵画は2種類の魅力・・・抽象画と室内画(?)
abient9 ←とにかく百聞は一見にしかず
<ステキその5・コンセプト>
「古いものと新しいものの融合」が館全体のコンセプトとのことで、絵画作品にも古着リフォームにも建築にも現れています。
石を多用しているのもそんな意図があったのでしょうか。
abient ←レトロだけどポップな洗面台
ギャルリーアビアント
オープン:4月〜11月 金〜月曜日 11:00〜17:00
所在地 :北杜市小淵沢町上笹尾3332-1449 ラングラーランチより北へ約100m