ツバメの子
ツバメは5月ごろと7月ごろの2回、卵を産むようで、今はその2期目。
産卵は通常5つ。
今年もウチの軒下にツバメが巣を作りました。
南側の縁側の上に作っていたのが、去年くらいから北側を好むようなっています。
縁側の上では私たち人間の出入りが必要以上にうるさかったみたい。
北側では適度に人間の気配を外敵に感じさせながら、直接自分たちには影響しないのがよかったのでしょうか。
商店街のお店出入り口に堂々と作っているツバメもいるというのに、ウチを選んだツバメはぜいたくなもんです。
でも実は、今年の巣は意外なところから巣の中をのぞくことができるんです。
その巣は去年のツバメが作った中古物件で、新しい巣をつくる手間が省けた、といわんばかりにちゃっかり入居。
その様子は家の階段なかほどにある小さな小窓から丸見えです。
人間に、高い位置から見下ろすように覗かれていることを、このツバメはあらかじめ知ってたのかどうか。
階段を登ってきた内部の人間の気配を感じるとすぐ、抱卵していた親鳥はそそくさと逃げていってしまいます。
「なんにもしないよー」と言ってみるのですが、当然通じない。
うずらの卵のようなまだら模様の小さな卵たちを置き去りにして逃げて、巣の周りを旋回しながらピーピー騒いでるんですから、「しっかりしてよ」といいたくなります。
まあ、そんな風にして、今回ツバメの子育ての様子は毎日つぶさに観察することができます。
昨日、5つの卵が孵っていてふわふわのうぶ毛がついた小さな雛が巣の中でうごめいていました。
相変わらず親鳥は用心深く、人が家の中から覗いているという気配を感じて、私たちが見てる間は近寄ってきません。
ほんの一瞬、1秒足らずの時間で、えさを雛の口のなかに押し込んでいるようですが、
決定的なシャッターチャンスはなかなか訪れず。
せめて子どもたちが日々成長していく姿を、2階にあがるついでにそっと見守る程度です。