おかみブログ
2006年11月29日

パソコン、ドクターストップ

パソコンに向かえなかったもう一つの理由はなぞの肩こりです。
かれこれ2週間は続きました。
私は普段あまり肩こりを自覚しないほうで、とにかく理由がわからない。
ある日朝起きたら痛みのせいで首が回らない。
軽く腕をまわしたりしてみましたが、昼過ぎにはどんどん悪化し、まるで30kgくらいの石の固まりでものしかかっているようです。
特にパソコン作業をしているときに辛い。
ちょうど雑誌編集のデスクワークが佳境に入ってきた頃で、パソコンに向かわざるを得ないのですが、痛くてマウスも動かしづらいのです。
その他運転もダメ、じっとしているのもダメ、かといって動いてもどんどん痛みが広がって頭痛まで催すようになってきた。しかもこれが何日も続く。
これは重症だ!
そこで肩凝りの原因について考えうるものをブレーンストーミングしてみました。
1)運動不足や同姿勢長時間持続による血行不良(パソコン仕事か)
2)目の疲れ、寝不足
3)重いもの持ち上げや無理な動きによる筋肉痛(子供も重くなってきたしなー)
4)腱鞘炎(マウスの使いすぎか)
5)内臓機能の低下(そういえば最近いつも同じところに口内炎が・・・)
6)寝違え
7)寒さ
8)感染症
9)ストレス
10)腫瘍、癌
11)四十肩(まだあと数年あるぞ。その言葉で片付けないでくれよー。
12)電磁波アレルギー(パソコン以外のものはとりあえず大丈夫そうだけど)
13)シックハウス症候群(部位としては右肩に限られているから違うと思う)
14)方角が悪い(以前建築士のあつこさんにみてもらったら寝室がわたしにとっては最悪の方角だそうだ)
15)たたり、憑依(石がのしかかっているようだけど、こんなに石屋のおかみとしてがんばっているのにぃ)
もっといろいろあるのでしょうが、痛いのでこのへんでやめました。
さらに対処法・治療法も洗い出してみました。
イ)マッサージ(揉む、たたく、なでる)
ロ)冷湿布
ハ)ストレッチ、体操
ニ)ウォーキング
ホ)温泉
ヘ)鍼・灸
ト)整体
チ)電気あて
リ)娘の寝顔
ヌ)寝具の買い替え
ル)家具の配置換え
ヲ)お祓い
ワ)引越し

なんかどんどん暗くなってきます。
一番私にとって現実的な原因は1、2、3,6で、試してみたい対処法はホ、ヘ、トがセットになった1週間くらいの湯治旅行。
実際試したのはからすべてです。
ところでこんなときに限ってタイミング良く(悪く)マルチ商法の寝具の紹介があります。
「肩が凝って・・」とぽろりともらした知人が、いつになく親切に世話をやいてくれて、なにやら先生とよばれる人のところへ連れて行って、ぽかぽかと温まる不思議なおふとんを紹介してくれました。
よくよくハナシを聞いてみると一式100万近くするそうで、さて、何て断ればいいかな、などと考える一方、この商品に限らず真剣に寝具の交換をしたほうがいいだろうかと悩むしまつ。
あげくには方角だのたたりだの、お祓いだの。
こんなときの駆け込み寺のような存在が鍼灸師のMOMO先生です。
暗い気分に相乗するように悪化する肩の痛みをかかえて、最後のとりでに逃げ込みました。
「何が原因かわからなくて。ただの四十肩だって言われればそれまでなんですけど。方角の良し悪しって、信じます?」
「方角っていうか、場所の持つ正の気、負の気っていうのは確かにあるよ。だけどもう家も建てちゃって住んでるんだから、それに勝つくらいのエネルギーを持たなきゃ。気が弱くなると呼び寄せちゃうのよ」
と言いながら丁寧にツボや筋を看てくれます。
「完全に傷めてるね。スポーツ選手がよくやる、あれよ。パソコン作業で筋肉を固めたまま寝て、どこか寝違えたんだろうね。今はおとなしく姿勢よく、なるべく負荷がかからないようにして、置き鍼が効くのを待つことね。絶対治るんだから、変なこと考えちゃだめよ」
ああ、なんと心強い言葉。
てことは、運動不足だと思ってぐりぐり体操したり、過激なストレッチやったりしたのはよくなかったのか。
「当たり前よ、絶対だめ。とにかく炎症起こしてるんだから。なるべくパソコンも控えて。」
理由がわかっただけでも、少なくとも気分は晴れて、それだけで痛みが和らぎます。
四十肩でも憑依でもなかった。バンザーイ。
MOMO先生ありがとう。あなたに出会えて幸せです。
後でわかったことですが、女の厄年が数え34でやっと終わったと思っていたら、実は次の36、37、38の厄年もあったのですね。
私は今年、まさにこの時期の本厄にかかっていたらしく、なるほどいろいろと変化の年だわ、と妙に納得したのでした。