おかみブログ
2006年5月27日

土地選び

物件は100件以上見ました。
私が不動産会社に勤めていることもあって新着が出るたびに夫婦で見て歩きました。
条件というのがまたすごいです。
1.150坪以上できれば200坪以上
2.山の眺望が良い、特に富士山ははずせない
3.上下水引き込み可
4.太い通り沿い
5.駅、学校近い
6.極めつけ、予算がない
自宅のほかに石の加工場としての工房アトリエや4t車程度は入るスペースの確保、商品を並べてちょっとお茶も出したい、着付け教室もしたい、将来的には子どももできるかも、親も引き取るかも・・・という夢や不確定要素がそのまま反映された条件づけです。
さらに、実際行ってみると「道路の北側のほうがいい」だの「山の見え方が違う」だの「平坦地じゃない」だの、マイナス理由ばかり思いつきます。
だいたい、100件なんて見すぎなんです。
101回目のプロポーズじゃあるまいし、お見合いすればいいってものでもありません。
・・・と今なら不動産屋の立場から指摘できますが、当時は自分たちなりに必死。
しまいには探し疲れてうんざりするありさま。
要はライフスタイルが定まってないのです。
あれもこれも全部考えてそれのすべてにつぶしが効く様なものをさがしている。
実は物件探しの最初に契約までしかかったものがあります。
眺望よし、価格も安い、わかりやすい場所で、坪数もそこそこ。
決めなかった理由は「まだ見始めだから」。
うかうかしているうちに他の人が買ってしまいました。
今でもあれが一番よかったと思います。
探しつかれた頃、ふと実家で持っている資材置き場はどうだ、というハナシになりました。
坪数が少ないのと希望エリアでないことを理由に落としていましたが、よくよく考えてみるといいかも。ある日突然気持ちが固まりました。
そして不思議なことにその後は一度も迷いませんでした。
決めた理由は簡単です。「いい」と思ったから短所をどうクリアしようか、という頭の働きに転換できたのです。
1.坪数が少ない→自宅だけなら十分。どうせすぐにいろいろできない。
2.希望エリアでない→意外といい場所かも。
3.価格は??→親の名義のままで借地。地代は出世払い。
あとはいいとこばっかりに思えます。
土地で迷わなくなった時点で、ライフスタイルもおのずと方向性が決まってきました。
まさに「青い鳥」現象です。
でも100件見たから気がすんだのかもしれませんね。
家の前の風景。晴れていれば富士山が。
家の前