おかみブログ
2006年8月22日

地酒談義に花が咲く

祭りのお囃子メンバーで打ち上げをしました。
1次会はバーベキュー。
「千寿久保田」の一升瓶をいただいていたのをつい最近あけて、1合ほど飲んでいたものを差し入れしました。
あけたら早く飲まなきゃいけないのに、我が家で酒を飲むのは私一人。
さすがに一人で一升瓶あけてたら悲しいし。
人が集まるちょうどよい機会だと思ったのですが、出すタイミングが悪かった。
酒ならなんでもござれというオジサンたちががぶがぶと飲み始めたのです。
後からちびちび味わおうと思っていた2、3人は「やめてくれー!」と懇願したのですが、あわれ銘酒はバーベキューの混乱にまぎれあっという間に飲み干されてしまいました。
その後の2次会は場所を変え駅前の「ラウンジシルク」にて。
ゆっくり飲めなかった酒通の人たちが恨めしそうに「今飲みたかったよなー」
ということで、久保田の代わり(といっては失礼ですが)甲州地酒・谷桜の「生いき」を賞味。
酒談義が始まります。太鼓仲間のボンちゃんが熱弁をふるいました。
昔は地酒といえば灘が主流。(灘=神戸は私のふるさとに近いところです。)
菊正宗、白鶴など。
ガツンと酒くさい辛口で、これぞ日本酒、おっちゃんが顔を真っ赤にしながらちゃぶ台で一升瓶かかえてるイメージ。
ところが30年くらい前から趣向が変わりだした。
新潟のすっきり飲みやすい水みたいな酒。
先頭を切ったのが越の寒梅。久保田、八海山も続く。
究極の、水みたいな酒その名もずばり「上善如水」もメジャー舞台へ。
(社会人になってまもなくの頃、この酒に出会った時の衝撃は今でも忘れられません。世の中にこんなおいしいお酒があるのかと)
今ではこれらの酒は有名になりすぎて、あえてもてはやされることもなくなったけれど、やっぱり広く好まれるのは飲みやすい新潟系の酒なんだそうです。
「これってね、やよぶさん、女性の社会進出と連動してるんだよ」
とボンちゃん。
なるほど。
さて、あまり新潟や灘の酒ばかり紹介していてもつまらないので、ここはひとつ山梨周辺の地酒について。
北巨摩地域の二大銘柄「七賢」と「谷桜」。
南巨摩地域では春鶯囀(しゅんのうてん)。
信州諏訪地域では真澄。
各社いろいろな商品があるので一概にも言えませんが、七賢はすっきり系、谷桜やや辛口、真澄はすごく甘い、春鶯囀は甘め?というイメージですが、どうでしょうか。
個人的にはふるさとの灘を裏切って、やっぱりすっきり飲みやすく、料理に合うのが好きですね。
七賢の「絹の味(純米大吟醸)」。薪ストーブのあるおしゃれな山荘で酒通の数人と飲みたい一品。カルパッチョなどと一緒に。
それから安価だけど意外とおいしいのが谷桜の「八ツのからっ風(純米酒)」。八ヶ岳の厳しい山おろしの風のような超辛口です。鶏の竜田揚げなどと一緒に。
日本酒のハナシは楽しいなぁ。