おかみブログ
2006年9月22日

小淵沢保育事情

娘が保育園に通うようになって半年余りが経ちました。
初めの1週間こそ別れ際にわんわん泣いたものですが、拍子抜けするほどすぐに慣れ、あっけらかんと手を振る潔さにちょっとだけ寂しさを感じています。
保育園までは約800m。都会では1時間かかる勤務先と反対の方へ電車で何駅も行くところに預けるしかない、というのもザラだと聞きますが、ここは全くありがたい環境です。
しかも西と東の2つも保育園があるのです。(うちは西に通っています)
小淵沢町の面積は約33k㎡、人が住まない山岳部も含むので賞味その3分の2から半分だと思われます。この程度の規模の町に保育園が2つもあるのですから、恵まれているといえるのではないでしょうか。
人口6200人。今年度の保育園園児数は西だけで102名(うち年長組30名)。小学生は平成18年度の入学で42人なので、ほとんどみんな預けるのが当たり前といった感じ。娘のいる2歳未満時クラスも今は9人います。保育環境には大変恵まれている上、たいていおじいちゃんやおばあちゃんが同居か近くに住んでいるので(ウチも同じく)、保育園以外のバックアップ体制もあるのです。ということで、みんな当たり前のように2〜3人きょうだい。
町に残る20代の地元若者が減っているので、やっぱり子育て世代の絶対数は昔に比べれば少ないのが現状ですが、都会からの移住者もとても増えています。名簿を見ると、地元にはない珍しい苗字が4割はあります。
ウチの子は地元民(父)と移住者(母)のハーフといったところでしょうか。
保育園 ←西保育園「夕涼み会」
移住してきた若い家族の中には宿泊業や飲食店を営む人も多く、そういう家庭にとっては、土日休みで、いろんなイベントが土日に集中する今の保育園制度は不完全かもしれません。
しかし、そもそも「子供が小学校にあがるまでは母親は家にいろ!」とこのご時世に声高に説教する知り合いもいて、一瞬私は肩身の狭い思いをしました。
そりゃー昔は母親が家にいて父親だけの給料で食べられていた時代があったのは事実ですが、今は生活水準が高くなりすぎたのもあって、父親の稼ぎだけでは人並みの生活や教育が維持できない時代。それなのに正規雇用はどんどん減ってます。しかも高齢化に伴って町の医療費負担はどんどん上がる。
若い人がもっともっと八ヶ岳に来てもらうための勝手な対策法を考えてみました。
1.麻生さん式改革
 3世代同居を行政が勧める。大学卒業後のUターン人口を増やしたり、リタイヤ世代とその子供世代の一家移住推進。義務教育を1〜2年前倒し。要するに昼間の子育ては祖父母が担当し、親世代は働いてもらう。どうせみんな4、5歳になれば保育園や幼稚園に行って、ひらがなカタカナ九九を習うんだから、いっそ入学をはやめちゃえ。
2.多産奨励
 子供は最低3人。2人じゃ親の数と同じでもとがとれない。
3.雇用の確保
 田舎だとすぐ工場や企業誘致、などと言い出すが、この貴重な農地を活かさない手はない。農業従事者を増やす。さらに子供へのインプリンティング。「パンが好きだからパン屋さんになりたい」というのと同様「ごはんが好きだからお百姓さんになりたい。」という夢を持たせる。
あるいは林業従事者。日本独自の「木を育てる文化」を次の世代へ。
同じ子育て世代と話していると、こんな風にだんだんエキサイトしてきてしまいます。