おかみブログ
2006年7月23日

岡崎マイブーム

今日スーパーへ行くと「八丁味噌」コーナーができていました。
なるほど。NHKドラマの影響ですね。
ドラマのおかげで岡崎といえば今は八丁味噌ですが、実はもうひとつの地場産業として石材業も有名です。
岡崎周辺では良質な御影石が採れた上に、江戸時代の城下町整備の折に多くの腕のたつ石工が集まったことに起因。
日本には他にも茨城の真壁、四国の庵治などが石で有名ですが、岡崎は3本の指には入る石産地です。
(山梨も塩山周辺は石で有名でしたが、採石できなくなってきて石工も減ってしまいました。残念)
一口に石工といってもそれぞれの専門分野があります。石積み、石貼りなどの施工に長けた人や、燈篭、鳥居、仏像などの加工専門の人。
岡崎にはいい加工職人が多いのです。
今は加工品は中国などの外国製品が多数を占めていますが、岡崎製といえばいまだに高い評価があります。
ウチも鳥居は岡崎の取引企業から仕入れています。
夫のお気に入りの石は「宇寿石(うすいし)」という石。
目が細かく均一で、比較的粘り気があって固いので、鳥居のように長い部品があるものでも折れにくく細工がきれいに仕上がる、ということです。
一度岡崎の仏像石工さんに見積をお願いしたことがありました。
その人は仏像石工の中でも超有名で、作品集が本にもなっている人です。
一体つくるのには何ヶ月もかかり、まずお経をあげてからとりかかるそうです。
こういう方に大きさと希望金額と納期を電話ごときで伝えようとしたのが恥ずかしくなりました。
まさに仏師という芸術家です。
岡崎では毎年10月に乙川河畔で石祭りがあります。
岡崎の石屋さんが集まって作品・製品を披露します。
現代彫刻やインテリア小物なども売っていて、楽しいので今年もぜひ行って見たいと思っています。