おかみブログ
2006年7月27日

感情表現の進化

娘は1才5ヶ月を過ぎました。
親バカだから言うんですが、どうやらすこ〜し言葉が早いようです。
頼もしい限りです。
まあ早い遅いはどっちでもいいんですが、おもしろいのは複雑な感情表現。
いつのまにか「こわい」という感覚を言葉で表現できるようになっていました。
赤ずきんちゃんの絵本に出てくるオオカミは「コワイ」のだそうです。
それから、いつもの通園路にある古い建物を取り壊している様子またはその場所に近づくと「コワイ」。
大きい犬の散歩に出くわすと「コワイ」。
犬

少なくとも親は「コワイ」という言葉を教えたつもりはありません。
祖母か保育園はどうだかわかりませんが、あまり積極的に使ってないと思います。
でも、ちゃんと「fear」という感情を「コワイ」と表現する。
しかも、赤ずきんのオオカミなんか見たこともないのに、想像で恐がっているのです。
いや、声色かな。ちょっと脅かし気味で読んだりもするから。
とすれば、オオカミと建物取り壊しの共通点は低く鈍い大きな音、ということになります。
でも音だけが「コワイ」という言葉の原因じゃないようです。
別に体に痛い思いをしたわけじゃない。
オオカミの声を聞いたとたん、絵本を放り出して、声色発声の犯人の私のところにしがみついてくる。これは私の声に恐がっているのではなく、音をきっかけにオオカミを想像して恐がっているとしか考えられません。
建物跡地については、今はすっかり処理が終わってきれいに更地になっていますが、それでもそばを通ると「コワイ」というのです。
これは視覚で入ってきた現実からかつてのあの音を思い起こしたことから出るもののようです。
実際の犬はほえなかったし、噛まれたことはないけど、そばに寄られると「コワイ」。
あきらかに自分と違う姿をしたものが動いて遠慮なく近づいてくると逃げたほうがいいという防衛本能でしょうか。
つまり想像力と記憶力が備わって、耳や目、触感から伝わるなんとなく不快な危険そうな感覚は「コワイ」と表現するのだ、という言葉のメカニズムができているということなのでしょう。
そういう感情自体は犬やネコなどの高等哺乳類は持っているでしょう。ただ、それを繊細な発音「言葉」で表現・主張する・・・人間ってすごいなぁ、と日々感じる今日この頃です。