おかみブログ
2007年8月29日

森づくりから家づくり

今日は北杜市役所の林政課の人たちが来ました。
我が家を建てた職人集団の代表の人の案内で、家の材料や工法の視察のためです。
森林が全面積の76%の北杜市で、森を守るために何をすればいいか、かなり綿密な実態調査や計画が出ていますが、まず一般の人に意識と知識を高めてもらうため、セミナー&体験&見学会を企画しようと動き出したことの一環が今回の視察。
森を守り、育て、その地元材で家を建てる。
そんな当たり前の、でもいまや「夢」の域に入ってしまった理想を形にしようと、市が動き出したのです。
ウチの家は別に市内の樹で建てたものではないですが、一応全部国産材で、農村民家の伝統的な建て方木組み(伝統)工法を大部分に取り入れたものなので、一般市民が一番林業を身近に感じられる「家」のサンプルとしては、まあ「可」でしょう。
「こんな家を市産材で建てられるといいよね」という方向に持ってくんですね。
おりしも先日NHKの「世界の里山紀行」でフィンランドの林業を見たばかりなので、雰囲気が似ている八ケ岳も、そんなふうにできればいいのに、と思っていた矢先だったこともあったし、私自身市の森林事情を知る機会になるかも、と協力した次第です。
フィンランドは手付かずの原生林がほとんどないそうです。
人が手を加えて整備しながら育ててる。
このブログの初期の頃に「杣」の話を書いたことがありますが、ほんとに、ただヒトコトで「森」って言ってもていねいに手を加えられた森と、荒れ放題になってる森では居心地のよさが全然違います。仕事でさびれた別荘地などに行ったりすることもありますが、いかにもグリム童話のようにオオカミが出そうで不気味です。
「おじいさんは山へ芝刈りに」って、日本では昔からちゃんと森林整備してきたのに。
美しいと感じる「自然」は実は人工で、人の労力がかかってはじめて生まれるものなのですね。
北杜市の森のうち約4割が私有地ですが、それぞれ細切れに所有者が違うためなかなか全体的に整備できないのが悩みだそうです。
所有者としては「しなきゃ」という意識は多かれ少なかれあるけど、高齢化してたり、しても利益につながらないので「やってられない」というのがホンネ。
NPOや市民グループの間伐活動もあるけど、ココはやっぱり市がある程度トップダウンで動いてくれないと。
ある人いわく「北杜市は林業と農業を基幹産業にすべきだ」。
観光ったって、大関級の温泉や古い城下町があるわけでなく、遊園地やショッピングモールを誘致する時代じゃないしね。
基幹産業あっての観光。
じゃあ北杜市の基幹産業って?
子供たちの夢で、サッカーが好きだからサッカー選手になりたい、SFが好きだから宇宙飛行士になりたい、パンが好きだからパン屋さんになりたい、というのと同じように、ごはんが好きだからお百姓さんになりたい、カブトムシが好きだから木こりになりたい(ちょっとムリヤリか・・・)という子がいたっていいと思うんです。実際いると思うんですが、それでちゃんと生活がなりたてるようにするのが社会の責任。
北杜市は林業に適した地形だそうです。
山の傾斜が少なく、比較的道も整備され重機などが入りやすい。
樹の種類も比較的なんでも育つ気候。
百年後、数百年後。そこまで住民の意識が保てるか・・・。
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