2007年8月9日
独り旅・青木村〜もうひとつの「風林火山」
信州青木村へ出張。
都会から移住した人を取材するという仕事が隔月で入りますが、今回はちょっと遠出となりました。
往路は佐久回りで。国道141号(佐久甲州街道)を北上、八ヶ岳の東肩を山越えしてまず佐久へ入ります。その後国道18号(北国街道)で上田市へ。松本方面への山越えルート・国道143号の途中にあるのが青木村です。
小県郡青木村。
少し前、「風林火山」で「小県(ちいさがた)」の地名がよく出てきました。小県を領地としていたのが真田氏。武田に攻められ一時は上州に逃げのびますが、真田の里に再び戻るため、あえて武田についた真田幸隆がクローズアップされています。演じるのは劇団「惑星ピスタチオ」時代より気になっていた佐々木蔵之介さん。長身でイケメン、それでいてかなりひょうきん。
役者さんと役がオーヴァーラップして、「小県」=佐々木さんの図式で、なんだかこの地域に壮大なドラマを期待してしまう、今回の出張でした。
まあ実際はもちろん劇的なことなど起こりません。
小県郡といっても、訪れたのは真田町ではなく青木村だし、現在は上田市にほど近い便利さを兼ね備えた、田舎暮らし初心者向き里山。
でも、この田園と、夫神岳(おがみだけ)・子檀嶺岳(こまゆみだけ)・十観山(じっかんざん)の青木三山は昔のまんまでしょう。
幸隆がかつての敵に加担してまでも取り戻したかった故郷・真田の里と情景が似ているとすれば、確かに平和で家族的な、代えがたい「ふるさと」そのものの原風景が残っていました。
小淵沢から3時間。
充分日帰りできるのですが、今回家族の協力も得られたので一泊することにしました。
青木村の山間部にある、飛鳥時代の開湯とされる田沢温泉へ。
女独り温泉旅、続きは次回。