2008年3月5日
白馬のオヤジさま
取材で長野県白馬村に行ってきました。
スキーも登山もしない私にとって、白馬は全くの未知の世界。
松本から大糸線でゴトゴトと2時間弱。
だんだん雪深くなってくる列車の旅を楽しみました。
あいにく日差しはあるものの雲の多い天気。
北アルプスの雄大なパノラマの全貌を望むことはできませんでしたが、
それでもあの雲の中にあるであろう白馬岳を想像し、
たっぷり雪原と山里の風景を楽しませていただきました。
この白馬岳を正面に望む小山の中腹に居をかまえるFさん。
別荘として住み始めて10年、去年から定住に移行しました。
沢水を直接蛇口に引く小さな山荘。
熊に窓ガラスをガリガリされたりする森の中に建ちます。
食べ物は原材料しか買わない、と飯ごう器でパンを焼いて出してくれました。
もらいもののオレンジとリンゴを煮詰めたジャム、自家製燻製器でつくったハムをのせて。
テレビも電話もひいていません。
暖房は自分で改造した小さな薪ストーブが1台。
風呂はかつてはありましたが、ガスが内部に設置してあったため、ガス屋さんが安全管理のため取り外してしまいました。
以来毎日温泉通い。徒歩では20分ですが、雪のある季節はクロスカントリーで田んぼもつっきってわずか5分で着いてしまいます。
ボタンひとつでできることが、現代の世界は多すぎる。
待つ時間を楽しめるのが、オトナの男の美学だ!
そんなことをつぶやきながら打ち込んでいるのがスケッチ。
美術部〜設計士の経歴の末に見つけた一生の趣味です。
私には年齢的にも性格的にも実現不可能なこの暮らし。
男たちの究極の夢をどう記事にあらわすか・・・
今回は難しい・・・。
↓他にも個性的な田舎暮らしがいっぱい。